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2030年の目標達成をめざして、世界で取り組みが進むSDGs。あなたは、この目標に貢献できる行動をしているだろうか?それとも、何から始めていいのか、悩んでいるだろうか。国や企業だけの努力ではとうてい足りないといわれるいま、個人でできるユニークなSDGsアクション20を紹介する。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
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SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、17の目標と、それを達成するための169のターゲットで構成されている。
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。
具体的には、貧困や不平等、気候変動や環境劣化、平和と公正など、私たちが直面しているグローバルな課題の解決を目指し、「誰一人取り残さない」ことを誓いに掲げている。
2030年までに目標を達成するには、国、企業、個人、あらゆる人々の協力と参加が不可欠だ。
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2016年1月に発表された世界経済フォーラムの報告書(※1)によると、世界のプラスチック生産量は1964~2014年の50年間で20倍以上に増え、さらに今後20年間で倍増すると予想されている。プラスチックごみによる海洋汚染問題がとくに深刻だ。プラスチックごみを減らすためにも、マイバックやマイボトルを持ち歩き、プラスチック製品の使用を削減するよう意識したい。
SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」や目標14「海の豊かさを守ろう」の達成のために、買い物に行く際はマイバックやマイボトルを持参しよう。
「金継ぎ(きんつぎ)」とは、割れた陶器や磁器を漆と金粉で修復する技法。日本の文化や美意識を表す芸術として海外でも知られている。環境保護に直接貢献するわけではないが、金継ぎのような方法をヒントにモノを修理して長く使うことで、新しい製品をつくるために必要な資源を節約できる。また、割れたり欠けたりした食器をすぐに処分しないことで、廃棄物の削減にもつながる。
古着をリメイクすることは、新しい衣服をつくるために必要な資源を節約することや、廃棄物の削減にもつながる。日本でも、デザイン性のあるリペア商品やアップサイクルな商品、ファッショナブルな古着やヴィンテージショップなども増えている。おしゃれを楽しみながらSDGsにも貢献できるのは、一石二鳥だ。
SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」は、持続可能な消費と生産に関する目標だ。この目標を達成するために、まずは消費者が、モノを購入する前に、本当に必要なものか考えることが重要だ。購入前に必要性について考えることで、無駄な消費を減らし、資源の節約につながる。さらに、環境にやさしい製品かどうか、じっくり吟味できれば完璧だ。
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ちょっとしたお小遣い稼ぎに、フリマアプリを利用して持ち物を売ることはすでに一般的になっているが、このアクションも持続可能な消費と生産に関するSDGs目標12や目標14に大きく貢献している。不要なモノをごみとして捨てることなく、必要な誰かに喜んで再利用してもらえる。それは、新しい製品をつくるための資源の節約にもつながっている。
ごみが減ると、焼却処分による環境への悪影響を軽減できる。さらに資源を有効的に繰り返し使うことで、限りある資源を減らさずに暮らし続けることができる。そのため、ごみをルールどおりに分別して、積極的にリサイクルすることを習慣化しよう。再利用・リサイクルは、SDGs目標12や14のほか、目標13「気候変動に具体的な対策を」や目標15「陸の豊かさを守ろう」などとも関連している。
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街中で配られるコスメサンプルや試食品、企業のロゴ入りグッズのプレゼントなど、とくに自分が必要としていないモノは、結局のところすべてごみになる確率が高い。無料だからと、つい何でも受け取るのはナンセンス。環境負荷の少ない生活をするには、ごみになるものをもらわない「Refuse(リフューズ/断る)」のアクションも大切だ。郵便ポストに「チラシ不要」のステッカーを貼るのも、ユニークですぐにできる方法としておすすめ。
ELEMINIST
チラシ不要ステッカー - 3枚セット
550円
※2022.08.17現在の価格です。
ポストに貼ったその日からチラシがほとんど入らなくなりました!
ポストに入るチラシ類が減りました!!それももちろん嬉しいのですが、シンプルでスマートな(いい意味で目立たない)デザインなのが気に入ってます。うちのポストはシルバーなので馴染みも良く、外観を保ったまま意思表示ができて大満足です。
知人の紹介で購入しました。まずそのシンプルながら洗練された見た目が素敵です。 最低限かつ最大限の意思表示ができます。 何より、貼ったその日からチラシが入らなくなり、効果はてきめん。これがスタンダードになればと切に願います。また引っ越すことがあっても、その度にこちらの商品にお世話になるつもりです。それくらい気に入っています。
マンションのポストにはベストなサイズ感かと。一軒家だと小さくて気付かないのか、あんまり減りませんでした。。 でも見た目よいです。かっこいいです。
購入検討段階で早速要望ですみません. チラシ入りません!は当然ですが、ごみゼロ運動 ゼロウェイストの為にしているんだと伝わらなくては 断る意味が薄い気がしました。チラシを折ってビニール袋を減らしています。
これまで宅食のチラシや宗教の勧誘冊子等、興味がないものが多く、毎回ゴミ箱に捨てていて紙の無駄遣い、企業からすると予算を違うものに使ってよと思いながらもんもんとした日々を送っていたのですが、このステッカーをポストに貼っただけで、本当に不要なチラシが入らなくなり、このステッカーの効力にとてもビックリしています。 この2〜3年の買い物の中で一番違うを実感した商品かもしれません。
貼ったその日から、笑えるくらいにチラシが投函されなくなりました!この感動を共有したく、残り2枚は友人にプレゼント!引っ越し祝いにELEMINISTで購入した「さささ」をギフトしたのに、このシールが一番嬉しそうでした笑
「ワケあり商品」とは、パッケージに傷があったり、賞味期限が近かったり、といった理由で通常よりも安く販売される商品のこと。食品ロス削減に貢献する方法の一つとして、活用してはどうだろう。節約にも直結するため、ほしかったものが見つかれば、利用しない手はない。
外食やテイクアウトで注文しすぎないことも、SDGsの達成に貢献する方法の一つだ。注文しすぎると、食品ロスが増加するだけでなく、包装材料やプラスチックごみも同時に増えてしまう。栄養面を考えても、できるだけ外食やテイクアウトに頼らない生活を考えたいところだが、やむを得ない場合は、環境にやさしい容器を使用している店や、過剰包装をしないエコな店を選ぼう。
FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に相当する約13億トンの食料が毎年廃棄されている。日本で廃棄される食料は1年間に約612万トン。日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんが毎日捨てられている計算になる。(※2)
世界には、満足な食事ができず命を落とす人々が大勢いる。目標2「飢餓をゼロに」にもつながる食品ロスを減らすためには、買った食材や食品は使い切ること、過剰にまとめ買いをせず、消費できる量だけを買うなどを日々意識したい。
また家庭での食品ロスだけではなく、店でも協力することが大切だ。たとえば、すぐに食べる食材は、陳列された商品の手前にある賞味期限の近い商品を選ぶ「てまえどり」を実践してみよう。
Photo by Anna Pelzer on unsplash
肉を食べる頻度を減らし、プラントベースフードを取り入れることも、SDGsに貢献できる。畜産業は環境負荷が大きいため、動物性食品を減らすことや植物性食品を中心にすることは、環境にやさしい食生活の実現につながる。例えば、週に3日肉を食べていたら、週に1日に減らして、その分プラントベースの食事にすれば、世界の温室効果ガス排出量を削減できる可能性がある。
せっかく買った食品を、消費しきれずに腐らせてしまったり、いつのまにか賞味期限が過ぎてしまったり、という経験は誰にでもあるだろう。冷蔵庫の中身を整理して、いま家にある食材を無駄なく使って調理することも、ひとりひとりがすぐに始められる、SDGsにつながる取り組み。食品ロスを減らすほか、衛生面も向上して、節電にもなる。食材や調味料の管理がしやすくなり、無駄な消費を減らすこともできるだろう。
会計で当たり前に受け取るレシート。しかし、すぐに捨ててしまう人が多いのではないだろうか。最近は、電子レシートでペーパーレス化しているサービスも増えつつある。不要な紙の使用と、ごみの量を減らすことにつながる。
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ネットで遠い地域の品物を取り寄せるのではなく、地元の食材を購入する=地産地消もSDGsに貢献する方法だ。地元の食材を購入することで、運送によるCO2の排出量を削減したり、地域の生産者を支援したりできる。また、地元で食材を調達するメリットは、鮮度のよいものを手にできるだけではない。そもそも自分が生まれた土地のものを食べることは、生物にとって自然なことであり、体に合うものという考え方がある。
インターネットを使うことで、SDGsに貢献できることがある。「Ecosia(エコジア)」はドイツ発の検索エンジンで、広告収入の約80%を非営利団体「WWF」に寄付し、その寄付によって、世界中に樹が植えられるしくみだ。これまでに1億8500万本以上を植樹しており(2023年10月末時点)、検索するたびに植林につながるアクションだ。
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SDGsイベントに参加することは、当然ながらSDGsに貢献する。SDGsに関する情報を得ることができるだけでなく、SDGsに関する取り組みやアイデアを共有することができる。また、日頃のつきあいでは生まれない出会いや、SDGsに関心を持つ人々と新しい交流が生まれる。刺激的な機会になることは間違いないだろう。
「プロギング」とは、ジョギングをしながらごみ拾いをするスポーツのこと。自身の健康だけでなく、環境美化にも貢献する。プロギングを通じて、目標14や15のほか、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」など、たくさんのSDGs目標に向けた活動に貢献できる。
コンポストは、微生物の力を借りて、毎日家ででる生ごみを堆肥にすること。家庭からでるごみのうち、生ごみの量は多く、これを減らすことができるのだ。自宅に庭がなくても、ベランダで使えるコンポストや、おしゃれな見た目のコンポストも増えている。できた堆肥は、家庭菜園に利用すれば、さらに楽しみが増えるはずだ。
エネルギーの消費量を抑えることは、SDGsの取り組みの一環で、電気代の節約にもつながる、うれしいアクションだ。太陽光パネルがついたモバイルバッテリーは、災害時などの非常時にも役立つアイテム。そのほか、使っていない電気はこまめに消したり、見ていないPCやTVは消したり、小さなアクションを心がけよう。
YOLK
ソーラーペーパー - 太陽光パネル充電器 / モバイルバッテリー
18,700円
※2023.01.23現在の価格です。
毎日持ち歩けるくらい軽くてスリムな発電パネル。蓄電機能はないので、私はモバイルバッテリーに繋いで日中太陽光発電→蓄電、夜に一日使い倒した携帯を充電しています(#^^#)!携帯を充電するのに2~3時間かかるということから、電気について、その大切さを改めて考える時間にもなりました。毎日使っています!
世界や日本のSDGsの取り組みを知ったり、私たちができる身近なアクションについて学んだり、SDGsに関する学びを深めることは大切だ。堅苦しく考えず、自分の興味のある分野からはじめてみるのでいい。気になる本があれば、一度手にとって読んでみてはどうだろう。
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2030年までにSDGsを達成することは、国や企業による取り組みだけでは難しいのが現状だ。
私たち個人の行動がとても重要で、ひとりひとりが意識することで大きな力となり、SDGsの目標達成に確実に近づく。
今回の記事を例に、日常の中で、できるところから取り組んでみてもらいたい。
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