毎日の検索がCO2削減と植樹につながる検索エンジン「Ecosia」に込められた想い

Ecosia CEO クリスチャン・クロール氏
アプリでサステナブルなアクションを

環境保全に貢献するサステナブルなアプリを紹介する連載。第5回は、ドイツで開発された検索エンジンアプリ「Ecosia」を取り上げる。いつものようにインターネット上で検索を行うだけで植林活動に参加することができ、地球環境を守るアクションにつながるアプリだ。

2021.04.10

サステナブルポイント

「Ecosia」を使ってインターネット検索をすると、平均45回の検索で、1本の木の植樹に貢献できる。

「Ecosia」とは?

Ecosiaを使っている様子

Ecosiaは、2009年12月にドイツで開発された検索エンジン。インターネットで検索をする際に、Ecosiaから検索をするだけで植樹ができるというもので、なんと収益の約8割を植樹活動に活用している。

毎日何気なく行う「検索」という行動が、地球を守る植林活動へダイレクトに繋がる。Ecosiaが誕生してからこれまでに、実に1億1,000万本以上の木が世界中に植樹された。運営会社は、ドイツで初めて「Bコーポレーション」の認定を受けている。

ネット業界のCO2削減×植樹活動

インターネットを利用することは資源の無駄遣いを防ぐためエコだ、と思われている方も多いかもしれないが、Googleなど通常の検索エンジンを使用すると1回の検索につき約0.2gのCO2が排出されている。

世界中どこからでもインターネットに接続し簡単に検索ができる分、インターネット業界の排出する二酸化炭素量は、航空業界に匹敵する量ともいわれている。

Ecosiaはソーラーエネルギーを導入しているため、100%再生可能エネルギーの使用により検索1回につき大気中のCO2を1kg取り除くことができる。事業の運営だけでなくユーザーの検索時にもCO2を排出しない仕組みだ。

またインターネット利用の際はセキュリティ対策が気になるところだが、Ecosiaはプライバシーへの配慮やセキュリティ対応も徹底している。広告会社へ個人情報を提供することもなく、第三者トラッキングツール(Google Analyticsなど)の使用もない。

プライバシーを守るため個人の検索履歴は1週間で匿名化されており、ユーザーが望めば、すべてのトラッキングの設定をオフにすることもできるので、安心して利用できる。

「ただ座っているだけの時間はない。行動するならいま」

Ecosiaのメンバー

――どのような想いでEcosiaを開発されたのでしょうか?

Ecosia:地球と人々にポジティブな影響を与えられるソーシャルビジネスを始めたいという考えがありました。ネパールや南米諸国を旅して、そこで極度の貧困状態や過酷な森林破壊を目の当たりにしました。

ベルリンに戻ってEcosiaを始めた時、当初からビジネスの利益を森林再生やグリーンイニシアチブ*に還元しようと考えていました。

*環境問題における新しい計画・戦略のこと

――日本ではここ数年で気候変動への関心が高まってきましたが、Ecosiaが誕生したのは12年前の2009年。その頃ドイツでの環境問題についての関心や、Ecosiaへの反応はどのようなものでしたか?

Ecosia:最初からスポンサーとなってくれる理解あるブランドがいましたが、ユーザー数はここ3年で激増しています。これはグローバル経済の流れも影響しているでしょう。世界が気候変動に目覚め、個人たちがそれに対してできることを模索しているのだと思います。とくに若い世代は。私たちのエンゲージメント率の高いユーザー層は30歳以下で、彼らが私たちのことを世界に広めてくれています。

※掲載している情報は、2021年4月10日時点のものです。

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