毎日の検索がCO2削減と植樹につながる検索エンジン「Ecosia」に込められた想い

Ecosia CEO クリスチャン・クロール氏
アプリでサステナブルなアクションを

環境保全に貢献するサステナブルなアプリを紹介する連載。第5回は、ドイツで開発された検索エンジンアプリ「Ecosia」を取り上げる。いつものようにインターネット上で検索を行うだけで植林活動に参加することができ、地球環境を守るアクションにつながるアプリだ。

ayako

ライター/エシカルコンシェルジュ

物心ついた頃から自然や動物が大好き。アパレル業界で働くうちに持続可能性に疑問を抱きはじめる。その後OLへ転身し、2017年からwebライターとして活動中。音楽やアロマテラピーを通して感性…

2021.04.10

――最近、プライバシーブラウザ「Brave」との協業を発表されましたが、この取り組みを始めようと思ったきっかけは何ですか?

Ecosia:EcosiaとBraveはオンラインブラウザとして先進的な取り組みをしています。私たちはエシカルテクノロジー分野における可能性をみて、インターネット上で情報を検索する際の責任をユーザーに意識してもらいたかったのです。

このコラボレーションはエシカルテクノロジーを促進し、Ecosiaの知名度を上げ、私たちがより多くの木を植えることにつながります。

――ユーザーのプライバシー保護強化に対する動きがGoogleやAppleなどで加速しています。Ecosiaは以前から「Privacy friendly」の方針を掲げていますが、現在のこの風潮をどのようにお考えですか?

Ecosia:テクノロジー企業の戦略でプライバシーが中心になる時代が来たなと考えています。これは結果論ではありません。もし巨大なテクノロジー企業が安全を確保するプライバシーに大きな一歩目を踏み出してもらえれば、それはいいことですね。私たちはこれに興味があるので、今後何が起こるかは注目していきたいです。

Ecosia CEO クリスチャン・クロール氏

Ecosia CEO クリスチャン・クロール氏

――今年、新しく取り組む計画や注力していきたい活動はありますか?

Ecosia:Ecosiaは急速に成長していて、これから多くの活動をすることを考えています。いま私たちはグリーンイニシアチブをつくっていて、より多くのソーラーパネルを入れているところです。

現在すでに7つのパネルを持っていて、私たちの検索回数の2倍以上を賄えるだけの電力を発電している状態です。そして環境再生型農業にも投資を行っています。

私たちはよりグリーンな日常生活を送ることをサポートするプロダクトを製造していて、ビジネスをよりよい方向に推進しようとしています。

――日本でサステナブルなアクションを起こそうとしている人へ一言!

Ecosia:個人が行える範囲で大きな影響を与えることはいくつかあります。飛行機を使わないことや日常生活で肉を食べないこと、再生可能エネルギーを使用すること、すべての消費を減らすことなど。すでに興味関心のある人やグループに所属してみるのもいいですね。

アクションを起こし、それを世界へ広げる。さらにストリートでもアクションを行い、リーダーたちに気候変動対策を行うように呼びかけるのです。ただ座っているだけの時間はありません。行動するなら今です。

あと、もしもEcosiaを使っていないなら、私たちのサービスを使って地球を再生させていきましょう!

――検索して植樹する、個人の小さな行動だけではなく、組織としてグリーンエネルギーの導入や再生型農業への投資など一次産業への支援を行いながら、エシカルテクノロジー分野の新しい可能性を切り開くEcosia。今後の展開からも目が離せない。

「Ecosia」の使い方

Ecosiaの検索画面

・検索方法
トップに表示される検索窓に、調べたい言葉を入力する。アプリ・ブラウザともに日本語版はないので英語版だが、日本語の単語検索が可能。「More」をタップすると、これまで自分が検索した回数が表示される。

アプリダウンロードはこちら

※掲載している情報は、2021年4月10日時点のものです。

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