2025「SDGs達成度ランキング」上位50&下位10一覧、日本は19位

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Photo by Anatoly Ramonov on Unsplash

世界の国々が取り組むSDGsの達成具合を示したのが、「SDGs達成度ランキング」だ。最新の2025年版から、トップ50とワースト10の国、日本の順位を紹介しよう。さらに、2030年までに17ある目標のうち1つも達成が難しいという世界の現状について解説する。

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2025.08.05
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日本のSDGs達成状況と評価は?

日本は、167位中19位で、スコアは80.66だった。近年の順位とスコアの推移は次のとおりだ。過去最低だった2023年の21位から回復していることはうかがえる。

順位スコア
2025年19位80.66
2024年18位79.9
2023年21位79.4
2022年19位79.58
2021年18位79.8

さらに報告書では、17の目標それぞれについて「達成済み」「課題が残る」「かなりの課題が残る」「深刻な課題がある」の4段階で達成度を評価している。2025年報告書で指摘されたのは、下記のとおりだ。

達成済み

課題が残る

かなりの課題が残る

深刻な課題がある

ジェンダー平等・気候変動・海・陸の対応などの目標に遅れ

日本で達成済みと評価されたのは、目標3の「すべての人に健康と福祉を」のみ。目標4「質の高い教育をみんなに」、目標11「住み続けられるまちづくりを」など、前年よりも評価が落ちたものもある。

一方で、「課題が残っている」と指摘されたのは、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」や目標13「気候変動に具体的な対策を」など。また、日本で目標2「飢餓をゼロに」が「深刻な課題がある」と最低評価を受けたことは、意外と感じる人がいるかもしれないが、日本でも格差や食糧難に苦しむ人がいることが存在する証拠だ。

2025年「ジェンダーギャップ指数」全ランキング 日本は118位

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順位・スコアだけではない 本質に目を向けよう

世界全体で、2030年のSDGsの達成には程遠いと指摘した今回の報告書。とくに近年は、新型コロナウイルス感染症の猛威とその影響による格差の広がり、そして各地での戦争勃発、物価高など、SDGsの達成を阻む要因が増えている。

世界では日々の十分な食糧を得られない人がいて、海や陸などの環境への影響も深刻化している。そして、日本でもそのような格差が起きている。

SDGsランキングはひとつの指標にすぎず、順位やスコアだけで一喜一憂するのではなく、世界や日本の現状を理解して、それを受け入れ、私たちに何ができるのか考えていくきっかけにするべきだろう。

※掲載している情報は、2025年8月5日時点のものです。

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