SDGsへの関心が高まっているいま、SDGsノベルティの配布は非常に効果的なPR方法である。SDGsの基本やノベルティを活用するメリットを解説。ELEMINIST厳選の、おすすめエシカルノベルティグッズも紹介する。
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SDGs(持続可能な開発目標)とは、持続可能な社会を実現するための17の目標と169のターゲット、232の指標を示す言葉である。目標達成年度は2030年。2015年9月に開催された国連サミットにて、全会一致で採択された。
いま我々が暮らす社会は、さまざまな課題を抱えている。何の対策もしないまま突き進んでいけば、いずれ破たんしてしまうだろう。そうした課題に目を向け、我々一人ひとりが具体的な対策をスタートするよう、求めているのがSDGsなのだ。
ちなみにSDGsの基本理念は、「誰一人取り残さない」である。それぞれの加盟国、企業、そして個人が各課題を「自分事」として捉え、具体的な対策をするよう求めているのだ。
SDGsの認知度が高まっているいま、企業として積極的な取り組みの姿勢を見せることが重要である。「人任せにせず、持続可能な社会の実現のため積極的な取り組みをしている」という姿勢を内外に示せば、企業価値の向上につながるだろう。
企業がSDGsに対して関心を寄せ、また具体的な取り組みを行っている事実を示すために、おすすめなのがノベルティ配布である。活用するメリットを3つ紹介しよう。
企業にとって、ノベルティは自社ブランドや商品に注目してもらうための手段の一つである。目に見える形で「モノ」を贈れば、当然注目度は上昇する。たとえば、「同種のサービスのなかで優位性を持ちたい」「新たなブランドの知名度を高めたい」といった場面で、ノベルティは大活躍するだろう。
SDGsを意識したノベルティを配布すれば、企業名やブランド名、商品名とともに、「SDGsに対して積極的な取り組みを行っている」という姿勢までをも印象付けられるだろう。人々やメディアに注目されれば、高い広告効果を発揮するはずだ。
2030年の目標達成に向けて、社会におけるSDGsへの関心度は年々高まっている。SDGsに配慮したノベルティは、そうした人々の意識に訴えかけ、企業や製品、ブランドに対する好感度を上昇させてくれるだろう。
SDGsによって社会が抱える課題が明らかになったいま、人々の消費スタイルは大きく変化。これまでの「好みや価格」だけを基準とする消費ではなく、道徳や倫理をベースにしたエシカル消費が広がっている。消費する「モノ」だけではなく、その「背景」にまで注目が集まるようになったいま、ノベルティ配布にも具体的な意味や目的が求められるだろう。
SDGsに配慮したノベルティは、環境問題や社会問題に対する企業の姿勢を、わかりやすいメッセージとして発信してくれる。とくにこれらの問題に対して高い意識を持つ層に、強く訴えかけられるはずだ。
SDGsに対してどのような取り組みを行っているのか。こうした視線を向けているのは、消費者だけではない。事業活動を支える投資家や、自身のスキルを発揮したい求職者も同様である。
ノベルティをきっかけに「SDGsに対する意識が高い会社」というイメージが定着すれば、投資家たちの目に留まりやすくなるだろう。企業が今後も成長し続けていくためには、持続可能な社会の実現は欠かせないためだ。資金調達が容易になれば、新たなビジネスチャンスも生まれやすくなる。優秀な人材も集めやすくなるはずだ。
では実際に、どのようなノベルティを選べば、SDGsに対する積極的な姿勢を示せるのだろうか。5つのポイントを紹介するので、参考にしてほしい。
ゼロウェイストとは、ごみ(ウェイスト)の排出量を、できる限りゼロに近づけるための取り組みを言う。「ごみをどう回収し役立てるのか?」という視点ではなく、「そもそもごみを出さず、限りある自然を有効活用しよう」という視点でつくられているのが、ゼロウェイストな製品である。
たとえば、ノベルティとして繰り返し使えるドリンクボトルを配布すれば、プラスチックカップやペットボトルごみの削減につながるだろう。カトラリーグッズにも同様の効果が期待できる。SDGsのうち「12.つくる責任 つかう責任」達成の一助となるだろう。
環境省が発表したデータによると、2020年の日本のごみ総排出量は、4,167万トン。これは東京ドームの約112杯分にあたる。前年に比べてやや減少しているものの、1人あたりのごみ排出量は、世界的に見ても非常に多い。(※) ゼロウェイストなノベルティは、こうした状況を変えるための一歩となるはずだ。
日本で排出されるごみのなかでも、注目を集めているのが各種プラスチック製品である。どのように減らし、リサイクルしていくのかは、今後の日本が抱える重要課題と言ってもいいだろう。
ノベルティとは、その性質上、大量配布が基本となるもの。プラスチックを使わないプラスチックフリー製品を選べば、プラごみ削減につながるだろう。また具体的な取り組みを行っている企業としてアピールできる。
BPAとは、化学物質であるビスフェノールAを示す言葉だ。ポリカーボネートやエポキシ樹脂といったプラスチックの原料として使われてきたが、近年その危険性が指摘されている。「健康面への影響が無視できない」として、欧米各国の一部では、すでに規制がスタートしているのだ。
「BPAフリー」というのは、「これらを含まない製品である」という意味だ。BPAフリーな製品をノベルティに選ぶことで、環境や健康に対する企業の姿勢を明確に示しやすくなるだろう。
FSC認証とは、「持続可能な森林から生産された木材や林産物を、目に見える形で消費者に届けるための仕組み」である。我々の生活にとって欠かせない木材やその関連商品ではあるが、一度伐採すれば、再生までには何十年もかかってしまう。
だからこそ、きちんとした形で管理され、持続可能な形で事業を継続していくことが望ましい。FSC認証は、無計画な伐採や森林破壊といった環境問題を予防するための制度である。
FSC認証を受けた製品をノベルティに選べば、「豊かな森林資源を守った上での事業活動」をアピールできる。住宅から紙まで、森林から生み出される製品は非常に幅広く種類も豊富だ。ノベルティを通じて、環境問題に配慮する企業としての姿勢を伝えられるだけではなく、SDGsの「15.陸の豊かさも守ろう」達成にもつながる。
フェアトレードとは、立場の弱い開発途上国の人々の利益や生活を守るための「公平な貿易」を指す。公平な貿易によって国内に持ち込まれ、正当な価格で販売されている商品が、フェアトレード製品である。
先進国が「安さ」だけを追求して途上国と取引すれば、立場の弱い途上国は、資源や労働力を搾取されてしまう。途上国で働く人々の生活は安定せず、貧困や飢餓、子どもの教育や健康と福祉など、あらゆる面で不利益を被るのだ。こうした状況を是正するための取り組みがフェアトレードである。
フェアトレード製品を選べば、途上国の人々は正当な対価を得られるだろう。「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」と、SDGsのさまざまな課題の解決につながっていくはずだ。
「持続可能な社会の実現に向け、具体的な取り組みを行っている」というアピールは、これから先、企業がさらに成長を続けていくために欠かせないものだ。ノベルティとは、企業のイメージやメッセージを発信するもの。だからこそ商品選びの際には、ぜひSDGsを意識してみてほしい。
世界中から厳選したサステナブルな情報をお届けする「ELEMINIST」では、企業のサステナブルな姿勢や事業活動を全身させるための、ノベルティアイテムを展開。厳格な基準に則った商品選定と厳選したブランド展開で、SDGsへの取り組みをサポートしている。
「ノベルティを通じてSDGsに対する企業の姿勢をアピールしたいが、具体的に何を選べばいいのかわからない」という場合には、以下の情報を参考にしてみてほしい。ELEMINIST制作のおすすめサステナブルグッズを紹介しよう。
使い捨てカップの代わりに使えるシリコン製のストージョカップは、ゼロウェイストなノベルティグッズだ。コンビニやコーヒーチェーン店に持ち込んで使えば、毎年5,000億個と言われる使い捨てカップごみを削減できる。
やさしい色合いのストージョカップにさりげなくELEMINISTロゴを配置し、デザイン性にも配慮。ノベルティとは思えない質感で長く愛用できるだろう。また小さく折りたためる点もストージョカップの魅力である。バッグのなかで邪魔になりにくく、いつでもさっと取り出せるはずだ。もちろん温かい飲み物も入れられる。
BPAフリーで健康面にも配慮しているため、子どもにも安心。幅広い世代にアプローチできる。
同じくストージョの折りたたみ可能なシリコン製ボックス。カップよりもサイズが大きく、ランチボックスや持ち帰り用の食品入れとして活用できるアイテムだ。ゼロウェイストはもちろん、食品ロス問題にもアプローチできる。BPA&BPSフリーで接着剤や化学薬品は不使用。さらにシリコン部分には、ヨーロッパの安全基準であるLFGB認証を取得し、安全性にも考慮している。
柔らかなくすみカラーでデザイン性も抜群。折りたたむとフラットになるためコンパクトに収納可能で、ランチやおやつを入れるのにぴったりだ。エシカルでサステナブルな生活を送るヒントになるだろう。
black+blum(ブラック ブルム)のカトラリーセットは「Buy once, buy well(一度購入すればいい)」というコンセプトでつくられたもの。コンパクトな容器にスプーン・フォーク・ナイフが収められている。高品質ステンレスでつくったカトラリーは美しく、耐久性も抜群だ。長く使っていくなかで、経年変化を楽しめる点も、魅力の一つ。愛着を持って使えるアイテムだ。
高品質でデザイン性にも優れたカトラリーセットを持ち運べば、箸やスプーンを使い捨てにする機会は減る。ストージョカップやストージョボックスと一緒に使えば、ゼロウェイストに向けた具体的な取り組みにつながるだろう。BPAフリーで、人体や環境にも安心だ。
black+blumでは「1% for the Planet」や「CLIMATE NEUTRAL」の取り組みも実施。環境への負担軽減もアピールできるサステナブルグッズだ。
旅客機の廃タイヤをアップサイクルしてつくられたマルチコースター。ひし形のデザインが6枚1セットになっていて、好みのデザインや用途に合わせ、自由に組み合わせて使うアイテムだ。コースターとしてはもちろん、鍋敷きとしても活用可能。1アイテムで多用途に使え、非常に便利だ。
もともと廃材を材料につくられたアップサイクル製品であり、また長く多用途に使えることで、環境負荷軽減に役立つ。「1% for the Planet」の取り組みを通じて、自然環境保護にも賛同できるだろう。
組み合わせによって異なる印象を楽しませてくれるChamp(チャンプ)の耐熱性マルチコースターは、そのデザインも魅力の一つ。「もらってうれしいノベルティ」として、企業や商品のアピールに一役買ってくれるはずだ。
プラスチックフリーのガムテープに「Enjoy Lifestyle Ethical&Minimal」のロゴをデザイン。ELEMINISTの由来でもあるロゴで、デザイン性をアップした。SDGsに対して関心を持っている人に対して、アプローチできる。
ガムテープをプラスチックフリーにすることで、プラスチックごみの削減に貢献。重ね貼りも可能なため、箱そのものも使いまわせる。限られた資源を有効活用できるだろう。またテープを貼った状態で、箱のリサイクルが可能。ごみ削減のための、具体的な取り組みにもなる。
一般的なクラフトテープとは違い、水の塗布によって粘着性が生まれるという特徴を持つ。そうした個性も、エシカルな暮らしに興味を持ってもらうきっかけになるだろう。
天然のクスノキのパワーで防虫効果をもたらすエコブロック。クローゼットやタンスの衣類を守ってくれるアイテムだ。扉をあけると、天然の木材ならではの爽やかな香りを楽しめるだろう。
ブロックに使われている木材はすべて九州産で、道路拡張や森林整備によって伐採されたクスノキを有効活用している。付属のオイルを使えば香りが長持ちするため、一つで長く愛用できるはずだ。防虫効果のほかにも、消臭効果やリラックス効果をもたらしてくれるエコアイテムだ。
天然の木材を活用しているため、もちろんプラスチックフリーのアイテムだ。また本来は捨てられる素材をうまく活用した商品でもある。日本の森林や木材について、意識を高めてもらうのにぴったりのノベルティだ。木材関連企業はもちろん、ファッション事業を手がける企業にもおすすめ。
FSC認証を取得した紙を使ってつくられたハンガーは、森林保護に役立つアイテムだ。製品をつくるために使われる素材はもちろん、製造から加工、そして流通まで、すべての過程がしっかりと整備されている。
「紙製ハンガー」と聞くと、その耐久性に疑問を抱く人も多いのではないだろうか。rik skogのアイテムは、芯材とカバー材に分けて製造・加工することで耐久性をアップ。丈の長い衣類もしっかりとかけられ、また長く愛用できるだろう。
ハンガーというアイテムの特性上、さまざまなシーンで配布しやすいSDGsノベルティである。また幅広い年代にアプローチできるため、イベントでの多人数向け配布にもおすすめだ。
2015年に採択され、2030年に向けて具体的な取り組みが進むSDGs。誰一人取り残さないプロジェクトである以上、企業にとっても他人事ではない。「持続可能な社会の実現」に人々が注目しているいま、企業としてどのような取り組みを行い、またそれをどのように発信していくのかが、今後の成長の鍵となるだろう。
企業名や商品・サービスをアピールするため、昔から活用されているのがノベルティである。SDGsとノベルティを組み合わせることで、単なる自社アピールではなく、SDGsのための具体的な取り組みをアピールする方法としても活用できるだろう。ゼロウェイストや環境保護など、わかりやすいコンセプトは人々の心をつかみやすい。社会問題や環境問題に対して、高い意識を持つ層へのより効果的なアプローチになるはずだ。
とはいえ、高い意識を持つ層だからこそ、ノベルティを見る目は厳しくなるだろう。本当にサステナブルでエシカルな品を選ばなければ、逆にイメージダウンにつながってしまう恐れもあるのだ。
今回紹介した7つのノベルティグッズは、どれもエシカル&ミニマルな暮らしと消費、そしてサステナブルな生き方をガイドしてくれるものだ。何を選べばいいのか悩んだときには、ぜひ以下のページに目を通してほしい。
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