Vol.6 自作コンポストなら材料選びから 愛情芽生える土の育成の一部始終

野菜の切りくず、麦ぬか、スコップ、ホーローのポット。コンポストの材料
日本の小さな村がベルリンにもあった

ベルリン在住のイラストレーター・KiKiさんが、自身が育った西伊豆の日本の村とベルリンの暮らしの共通点をつづるコラム。毎月14日と28日に公開中。今回は、2020年の10月から自作コンポストに挑戦していた様子のレポートだ。

KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、…

2021.01.14
BEAUTY
編集部オリジナル

藻から化粧品の原料ができる不思議 「微細藻類」がもつポテンシャル

Promotion

さっそく実験開始! しかし白カビが発生‥‥

野菜の切りくずと土

さて、コンポストに取り掛かることにしよう。コンポストに生ごみを入れるときの注意点は、以下2つ。
1. 水気をよく切ることを注意する
2. 分解されにくい玉ねぎの皮入れない
これに気をつけて、容器に入れた土に、麦ぬかと生ごみを投入していった。

しかしある日、コンポストを見て驚いた。白カビが発生してしまっていたのだ。独学で家庭菜園をしていた同居人に「これは失敗だよ」と言われ、とてもショックだった。

原因はときどきスコップでかき混ぜるのを忘れてしまったことなのかもしれない、気を抜いてしまった自分が悪い。そう考えてもう一度、気合を入れてコンポストをつくり直した。

後に知ったのだが、白カビの発生は正常に分解していた証拠らしい(※3)。もしかしたら、そのまま続行しても成功していたかもしれない……。

※3 ダンボールコンポストでの作り方https://www.city.matsusaka.mie.jp/uploaded/attachment/31305.pdf

2回目のチャレンジではオーガニック野菜のみを投入!

コンポスト中のポット

ベルリンには、スーパーやレストランで毎日出る食品廃棄物を格安で購入できる「too good to go !」というアプリがある。ちょうどこのタイミングでアプリを利用して、近所のオーガニックスーパーからオーガニック野菜を購入できた。

せっかくなので贅沢に、オーガニック野菜の切りくずのみを使って、実験してみることにした。土に生ごみと麦ぬかをたっぷり入れ、今回は忘れないように毎日かき混ぜ続けた。

すると、様子を見て10日後。生ごみたちが小さくなってきたように感じた。この日はさらにニンジンの皮も追加してみる。

ベルリンは11月に入り、気温が2℃や1℃になる日が増えてきた。朝と夜にはマイナスになることもあり、とても寒い。どうしても外に出たくないし、においも気にならないので室内で続けることにした。

つくり直して16日後にハーブの鉢植えを混ぜてみる

コンポスト中のポット

16日後ともなれば、生ごみたちが、細かく小さくなってきているように感じる。

そこで、バジルの植木鉢を土ごとコンポストに入れてみることにした。このバジルは枯れる寸前だったところを、「too good to go !」で救出し、食べられる部分は急いで食べて、その後燃え尽きてしまったものだ。

バジルの植木鉢

ここにきてやっと「使い終わった家庭菜園の土をコンポストで再生しよう!」を実行することができた。バジルの鉢の土を混ぜてから、生ごみの分解が加速したように感じる。

34日後には生ごみが消えていた!

手

ある日、いつものようにコンポストをかき混ぜていると、生ごみがなかなか出てこない。下の方に溜まっているのかと、一度他の容器に土を出しながら確認してみると……なんと、生ごみが消えていた! 見つかったのは、小さな破片が2、3個ほど。

ついに実験は成功し、生ごみの分解がされたのだ! においも生ごみくささは全くせず、土の濃くいい香りでいっぱいだった。この瞬間、手塩にかけて育てたコンポストがとても愛おしく感じた。

コンポストは、野菜が消える魔法の瓶だった!

イラスト

Photo by KiKi

生ごみの堆肥化は、本当に魔法のようだった。いまでも毎日かき混ぜるようにして、ときどき新しい生ごみを追加したりして育成を続けている。

毎日かき混ぜること、生ごみを野菜のみに限定すること(卵のカラ・魚の骨などを入れない)。この2点を注意すれば、実験的な小さいコンポスト、は簡単に誰でも室内でできると思う。気になっている人はぜひ試してみてほしい。

ちなみに春になったら、できたコンポストで以下のような牛乳パックを再利用して野菜を育てたいと考えている。

オーツミルクで有名な「OATLY!」をはじめ、こちらには魅力的なパッケージデザインの植物性の代替ミルクがたくさんある。もちろん、味もおいしい。冬の寒い間は、どのパッケージでなんの野菜を育てるか考え、ワクワクしながら過ごそうと思う。

1/28 公開予定の次回は、空き瓶のデポジット制度ついて紹介したい。

※掲載している情報は、2021年1月14日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends