9月5日・6日、二子玉川ライズ ガレリアにて、食と暮らしのメディア「macaroni」とサステナブルメディア「ELEMINIST」による初の共同イベント「たべものがたりひろば」を開催。15社によるワークショップや展示、試食など、親子で食の背景に触れた2日間の様子をレポートします。

ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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紙製コーヒーポッドで「おうちスターバックス」体験を
会場に集まったのは、食や暮らしを支える15社。身近な食べものや商品の背景について、食べたり、触れたり、親子で体験しながら学べる多彩なコンテンツが充実。
一部ブースには、イベント名にちなんで、企業の取り組みや食べものの物語を、子どもにも伝わりやすい絵本仕立てで紹介するパネルを設置。お母さんが子どもに読み聞かせるなど、体験とあわせて、食べものの背景に触れる様子もありました。
ブースの様子を見て「やってみたい!」と親の手を引く子どもも多く、親子で一緒に体験を楽しむ姿があちこちで見られたイベントとなりました。
来場者は2日間で計16,000名以上と、同会場でのイベントとしても大盛況。来場者アンケートでは満足度が92.8%、家族や友人への推奨意向93.2%という結果に。多くの親子に食べものの背景を知り、楽しみながら学んでいただいた「たべものがたりひろば」の様子をレポートします。
創業当時から受け継がれる「もったいない精神」を大切に、こめ油の製造をはじめ、「米ぬか」の高度有効利用を軸に事業を展開するつの食品。ブースでは、米ぬかを実際に見て、触って、その特徴や性質を楽しみながら知ることができる体験が多数用意されていました。
子どもたちの人気を集めていたのが、「米ぬか粘土」で遊べるプレイエリア、脱脂ぬかでの「宝探しゲーム」。油分を含んでいる米ぬかと、こめ油を搾ったあとのサラサラな「脱脂ぬか」を手で触って、においを感じて、米ぬかを身近に感じられる体験ブースで、「米ぬかが粘土になるなんてびっくり。家でもやってみたいです」と話すお母さんの姿もあり、子どもだけでなく大人も一緒に体験を楽しんでいました。
BOSCOのブースでは、青々しくフレッシュな風味が特長の「BOSCOエキストラバージンオリーブオイル」を大福アイスにかけるという、意外な組み合わせの試食を実施。早摘みグリーンオリーブならではの爽やかな風味を、ひんやり甘い大福アイスと合わせて楽しめる一品で、2日間とも終日列が続く大人気ブースとなりました。
試食後には、BOSCOのオリーブオイルやオリジナルグッズが当たるくじ引きも実施。子どもたちは、何が当たるのかワクワクしながら挑戦。景品を大事そうに抱えてブースを後にしていきました。
日本航空では、家庭で使い終えた食用油を回収し、持続可能な航空燃料「SAF(サフ)」の原料として活用する「すてる油で空を飛ぼう®」プロジェクトに取り組んでいます。
ブースでは、使用済み食用油を回収ボックスに流し込む疑似体験を実施。子どもたちはスタッフの説明にじっと耳を傾け、教えてもらった手順に沿って真剣に挑戦していました。体験をしている子の様子を見て、「自分もやってみたい!」と列に並ぶ子どもの姿も。「家庭で使い終えた油で飛行機が飛ぶ」ということに、「へぇ~!」と驚く親子が数多く見られました。
かわいい牛のぬいぐるみと一緒に写真が撮れるフォトスポットが子どもたちから人気を集めていた、フォンテラジャパンのブース。紹介していたのは、牧草を食べて育った牛のミルクからつくられる「グラスフェッドバター」です。
絵本パネルを読みながら答えを考える、グラスフェッドバターのクイズが行われ、原料となるミルクを生み出す牛がどんな環境で育っているのかなどを、楽しく学べるコンテンツでした。
クッキーなどのお菓子に使われることの多いバター。その原料となるミルクを生み出す牛たちは何を食べ、どのような環境で育っているのか。身近なお菓子をきっかけに、食べものができるまでの背景を知ることができる体験ブースでした。
「カトキチさぬきうどん」でおなじみのテーブルマークでは、キッチンカーで調理した冷凍うどんの試食を実施。試食後には、「おいしかった」「また食べたい」「今度買いたい」などから感想を選び、シールを貼って答えるアンケートも。
いつも食べている冷凍うどんも、そのおいしさの裏側には、食感やできたてのおいしさを届けるためのさまざまな工夫があります。製造工程のこだわりを紹介するパネルや工場見学ムービーを通して、実際に食べたおいしさの理由を知ることができる体験となっていました。
肉まんやピザまんの顔はめパネルで楽しそうに順番を待つ子どもたちの姿が印象的だった、新宿中村屋のブース。
発売40周年を迎えた「ピザまん」を味わいながら、新宿中村屋の歴史や商品へのこだわりについて、1グループごとにスタッフがついて丁寧に説明。「大好きでよく食べています!」と話していた家族も、説明を聞き「へぇ〜!」「そうなんだ」と新しい発見があった様子でした。
最後には「新宿中村屋で一番好きな商品は?」というアンケートも行われ、来場者はそれぞれお気に入りの商品に投票。ふだんから親しんでいる味も、その歴史やつくり手のこだわりを知ることで、もっと大好きになる場となっていたようです。
冷蔵庫や炊飯器、トースターなどの家電が並び、そのなかに隠された同社の公式キャラクター「てるまる」を探すゲームを行った東急パワーサプライ。「電気を使うもの=てるまるがいる」ことと、私たちが食べているごはんは電気に支えられていることを、遊びを通して学べるブースでした。
同社は家庭への蓄電池導入を支援する「てるまるでんちプロジェクト」を展開中。災害による停電時にも必要な電気を使えるよう、日頃から電気を備えておく取り組みを進めており、暮らしに欠かせない電気に目を向けられる体験を提供していました。
象印マホービンのブースでは、オーブンレンジ「EVERINO(エブリノ)」ES-LA30(30L)を目の前に、製品の企画・開発担当者が電子レンジ調理でできること、製品の特長を実演を交えながら紹介する約1時間の予約制プログラムを実施。
説明が終わると、キッチンカーにて実際にエブリノで調理した「ビーフカレーライス」と「ローストチキンと彩り野菜のオーブン仕立て」を試食。「このじゃがいも、レンジで調理したとは思えないほどホクホクしている!」と、驚く声も。製品についてじっくり説明を受け、質問もその場でできることから、参加した人にとってとても充実した時間となっていたようです。
忙しいパパ・ママの毎日を“食”で応援する、ハウス食品グループの「famimog(ファミモグ)」ブースでは、規格外・廃棄予定のスパイスを絵の具として活用し、自分だけのうちわをつくるワークショップを実施しました。
くまの形のうちわをスパイス絵の具で自由に彩りながら、「これなんだろう?」「いい匂い!」と、スパイスを見て、さわって、香りを楽しむ子どもたちの姿も。カレーにも使われているスパイスの色や形、香りの違いを、遊びながら体験してもらいました。
スパイスを「見る・さわる・香る」体験を通じて、子どもたちが食に興味を持つきっかけに。さらに、親子で楽しめるレシピも紹介し、会場での体験から、ご自宅での親子クッキングへとつながる時間を届けました。
カルビーポテトのブースでは、紙袋に自由に絵を描いて、実際にスーパーなどで目にするお菓子にも使われている、北海道産じゃがいもをひとつ入れて持ち帰れるお絵描き体験のワークショップを展開。最後は、じゃがいもでできた芋版スタンプを押し、自分だけの袋をつくっていきました。
そのほか、ブースには、種芋を畑に植えてから収穫するまでの流れや期間を紹介するパネルを展示。さらに、「じゃがいものヒミツ」と題し、さまざまな品種や栄養についても紹介。何気なく食べているじゃがいもについて、一歩深く知ることができました。
また、会場にはキッチンカーも登場し、北海道産じゃがいものフライドポテトを販売。知るだけでなく、そのおいしさを味わうこともできました。
ココナッツ専門店「ココウェル」のブースでは、フィリピンのつくり手と共同開発された新商品「ココクランチ」の試食を実施。現地の小さな焼き菓子工房と試行錯誤を重ね、こだわりの焼き加減や食感、味わいにたどり着いたそう。工房では食品ロスやプラスチック包装の削減、太陽光発電などにも取り組んでいます。
そんなココクランチの試食を実施。「カリカリで甘くておいしい」「これ買って帰ろうよ!」と目を輝かせる子どもの姿も。お母さんも「香ばしくておいしいね」「どんどん食べたくなるね」と、ニコニコ顔を合わせていました。
会場で多くの子どもたちの注目を集めるワークショップを行っていたのは、使用済みのペットボトルや衣料品、繊維くずなどを原料にしたリサイクルポリエステル繊維「エコペット®」を開発した帝人フロンティア。子どもたちは、野菜や果物が描かれたカードを選び、エコペット®の端切れや、シール、ペンを使って、自分だけのポストカードをつくっていきました。
いつもなら捨てられてしまう端切れも、子どもたちの手に渡れば工作の材料に。楽しみながら素材に触れることで、身近なものを「捨てずに生かす」方法を知ることができる体験となっていました。
※帝人フロンティア株式会社は、2026年10月1日付で旭化成アドバンス株式会社と統合し「TAフロンティア株式会社」となりました。本記事中の社名は、イベント開催時点の名称です。
大阪・八尾市で鉄製のフライパンや調理器具をつくっている藤田金属のブースには、看板商品「フライパンジュウ」や「お味噌汁パン」が並びました。アウトレット品を特価で販売していたこともあり、用意された商品のほとんどが2日間で売り切れたそう。
インターネットで商品も情報も簡単に手に入るいま、実物を見て、触れて、つくり手から直接話を聞きながら、自分の暮らしに合う道具をじっくり選ぶ。そんなリアルなイベントならではの体験の場となっていました。
使用済みのアルミ缶を回収し、何度でもアルミ缶へと生まれ変わらせる「水平リサイクル」に取り組んでいるアルテミラのブースでは、アルミ缶のリサイクル体験を実施。
「未来へ届けるポスト」に空のアルミ缶を入れると、「ありがとう」「地球が喜んでいるかも」という声が返ってくる仕組み。さらにアルミ缶に入った水や麦茶をもらい、飲み終えた缶を再びブースへ持っていくと、オリジナルバッジをプレゼント。アルミ缶を「捨てる」のではなく、資源として「未来へ届ける」という考え方に触れられるブースでした。
参加したある女性は「話を聞くだけでなく、実際に子どもがやって学べるのが、すごくいいなと思いました」と話していました。
森永乳業のブースで紹介されていたのは、常温保存が可能な「森永牛乳」。「常温で保存できる牛乳を知っていましたか?」というシールアンケートを実施し、回答すると、森永牛乳のステッカーとともに森永牛乳が1本プレゼントされました。「知らなかった」にシールを貼る人も多く、常温保存できる牛乳という選択肢を知る機会になっていました。
子どもたちも、牛乳を手にして大喜び。「これは妹にあげるんだ!」と、大切そうに見せてくれた子もいて、会場での楽しい体験が、家族にもつながっていく様子がうかがえました。
企業ブースのほかにも、イベントをもっと楽しくするコンテンツとしてスタンプラリーを実施しました。会場内4か所に設置されたスタンプをすべて集めて受付へ持っていくと、「たべものがたりひろば」のオリジナルステッカーをプレゼント。
スタンプラリーは子どもたちから大人気で、カードを手に「次はどこ?」とスタンプを探しながら会場を巡る姿があちこちにありました。
「たべものがたりひろば」の会場には、いつもの“おいしい”がもっと特別に感じられるような、さまざまな展示や体験がずらりと並んでいて、食べたり、触れたり、つくったりするなかで、その場で初めて知ることや、新たな気づきも生まれていました。
「おいしい」「楽しい」「やってみたい」という体験をきっかけに、持ち帰った食材を家で料理したり、街で見かけたものからこの日のことを思い出したり。
会場で生まれた小さな気づきや興味は、その日だけで終わらず、これからの暮らしへと続いていくはずです。子どもから大人まで、それぞれが楽しみながら、これから先につながる小さな“ものがたりのタネ”を持ち帰る。そんな2日間となりました。
大盛況で幕を閉じた「たべものがたりひろば」。来場者からも「次回も参加したい」など、次回開催を期待する声が多く寄せられました。こうした声にお応えし、2027年3月22日(月・祝)に同会場で開催することが決定しました。
出展等をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先:sales@eleminist.com
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