2025年6月26日(木)、青山で開催されたエシカル・インフルエンサーイベント「ELEMINIST MEET Vol.5」。来場するELEMINISTの読者コミュニティ、ELEMINIST followersと、出展者との熱い想いが交差し、回を重ねるごとに盛り上がりを見せてきた。後編ではELEMINIST followersの声をお届けする。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
米ぬか由来のイノシトール 「初耳!だけど使ってみたい」の声が集まる
エシカルな商品やサービスについて、手に取り、味わい、話を聞き、体験できるELEMINIST MEET。来場したELEMINIST followers*は順に出展ブースをまわり、企業やブランド担当者から直接、商品やサービスがつくられた背景や想いについて説明を受け、それにじっくりと耳を傾け、対話する姿があちこちで見られた。
後編では、日頃からエシカルなアクションを積極的に行っている、感度の高いエシカル・インフルエンサー、ELEMINIST followersが何を感じ、どんな商品に注目したのか、感想を紹介する。
*ELEMINSTの読者からなる公認コミュニティ
「1か月前に子どもを産んだばかりなのですが、紙おむつの消費量がとにかく多くて。なのでユニ・チャームさんの紙おむつのリサイクル「RefF」には本当に感動しました。実際に触ってみても、リサイクル品と従来品の差は感じませんでしたし、とても企業努力を感じます。自治体の協力がないと広がらないという課題もありますが、リサイクルされた商品を購入する形で応援したいなと思います。
ELEMINIST MEETは、実際に商品を試せるのが魅力。あとは出展者さんの熱量がすごくて、毎回たくさんお話を聞かせていただいて、とても勉強になります。ここにいるみんな同じ方向を向いているので、アットホームで居心地がよくて本当に楽しいです」
「サステナブルやエシカルって、ビジネスとしては難しい領域だと思いますが、そんななかでもポジティブに挑戦しているブランドや人に出会える、“いいバイブス”あふれる空間だなと毎回感じています。
副産物って“できてしまったもの”というマイナスなイメージを持たれることが多いですが、築野食品さんのように前向きに活用している姿勢や取り組みは素晴らしいですよね。
もともとHappy Elephantさんの洗剤を使っていたのですが、新発売のマルチクリーナーはキッチンにもトイレにもお風呂にも使えてとても便利。実際に使うのが楽しみです」
「すべてのブースでたくさんお話を聞けて大満足でした。Bocchiさんでは、落花生を通じて雇用を生み出していることにびっくり。さらに殻も再利用できて、それでいておいしくて。全部が叶えられていて本当にすごいなって思いました。
ELEMINIST MEETには、来るたびに知らなかったブランドとの出会いがあって、新しい発見ができるのが楽しみです。千葉県出身なのですが、あんなふうに落花生をつくっているなんて知らなくて、興味深かったです。あと、ずっと気になっていたOATSIDEさんのオーツミルクを試飲できて、おいしさに驚きました。
毎回、ブランドの方から直接、商品の背景やこだわり、さらには“ここだけの話”も聞けて、より愛着が湧きます。“買い物は投票”といいますが、あらためてよりよい選択をしていきたいと思える場所です」
「ユニ・チャームさんの紙おむつのリサイクルがとても印象に残りました。まだ下の子がおむつを使っているので興味があったのですが、おむつを再生するという取り組みがあることを初めて知り、その突き詰めた姿勢に感動しました。企業努力が本当に素晴らしいですよね。
回収網をつくるには自治体の協力が必要など、すぐには整わない部分もあると聞きましたが、それでも“最初の一歩”を踏み出してくださったことがとても尊く感じました。
Bocchiさんの落花生の殻をスケボーの材料として活用する取り組みや、築野食品さんが米ぬかからイノシトールを抽出した話などもそうですが、どのブランドにも“もったいない精神”が根底にあるのがすごく伝わってきて、改めて大切な価値観だなと実感しました。
つくり手から直接お話を聞けると、商品の背景やその熱量がしっかり伝わってきます。トークライブでは、企業のストーリーや思いを知ることができて、とくに心が動かされました」
「築野食品さんの話で印象的だったのは、ほとんどの油が輸入に頼っている中で、米油は国内でつくれる油だということ。日本の食料自給率にもつながってくるので、もっと意識的に取り入れていきたいと思いました。イノシトールはすっきりした味わいで、ちょうどいい甘さ。おすすめされていたように、ヨーグルトにかけてみたいです。
ELEMINIST MEETのおかげで、毎回さまざまなブランドを知り、気になっていた商品を試すきっかけをいただいています。「Happy Elephant(ハッピーエレファント)」も、以前このイベントでいただいて、すごく良かったのでリピートしているんです。
知らないブランドと出会えるのはもちろん、O’rightさんやOATSIDEさんなど、知っていたブランドのこともさらに深く知る機会になっていて、いつもたくさんの学びがあります。また、価値観や思想が似ている方が多く、こだわりや学びを共有できる場になっているのも、大きな魅力に感じています」
「ちょうど引っ越し直前で片付けをしていたこともあり、PASSTOさんの不要品回収の取り組みにとても興味を持ちました。不要になったヨガウェアを売ったり寄付したり、どうすれば次に使う人へ渡せるか悩んでいたので、まさにぴったりのサービスだと感じました。量が多いので、宅配で回収してくれるのもとてもありがたいです。
また、ふだん使っている猫用トイレシートと同じもので、使用済みの紙おむつをリサイクルしたユニ・チャームさんの商品があると知って驚きました。見た目や触り心地も従来品と変わらなかったので、早速リサイクル品を使ってみたいです。どうしてもごみになってしまうものだからこそ、「リサイクル品を選べる」という選択肢が増えたのは、とても嬉しいですね。
ELEMINIST MEETでは、ふだん利用しているスーパーやお店では出会えないようなブランドや商品について知ることができるのが魅力だと感じています。素晴らしい取り組みやすてきなアイテムがたくさんあるので、その輪を広げていく力になれたら嬉しいです」
多くのエシカルインフルエンサーが訪れ、約5時間にわたって開催された今回のイベント。会場では常につくり手と受け手のあいだで会話や質問が飛び交い、前向きなエネルギーが漂っていた。
活気があふれるにぎやかな空間である一方で、「みんなよりよい未来を思う気持ちが同じなので、ELEMINIST MEETはいつも居心地がいい」と話す来場者の声が印象的だった。
回を追うごとに、ますます盛り上がりを見せているELEMINIST MEET。次回もお楽しみに!
出展ブランド各ブースの様子は前編をどうぞ。
取材・執筆/永原彩代 編集/ELEMINIST編集部
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