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環境配慮の観点からも"家庭ごみ"はなるべく減らしたいもの。そこで、日頃からサステナブル・エシカルな暮らしを送るELEMINIST読者、スタッフ20人にアンケートを実施。家庭でできる、「ごみを出さない・ごみにしない」方法を紹介します。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
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家庭から出るごみの量は年間約4,300万トン(東京ドーム約115杯分)、1人1日あたりに換算すると、918グラムと言われています(環境省調べ※1)。環境にダイレクトに影響をおよぼすごみ。少しでも減らして、地球にやさしい暮らしをしたいですよね。
そこで、日頃からサステナブル・エシカルな暮らしを送る、ELEMINISTの読者からなるコミュニティ"ELEMINIST Follwers"とELEMINISTスタッフにアンケートを実施。各家庭で実践している「ごみを出さない・ごみにしない」テクニックを教えてもらいました。
今日からできる簡単なものから、少しハードルが高く感じるものまで、50個をラインアップ。ひとつひとつのアクションで減らせるごみの量は、微々たるものかもしれません。けれど、ちりも積もれば山となる。気負いすぎず、少しずつ、楽しみながら取り入れてみてはいかがでしょうか。
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有識者20人中20人が利用していると回答。2020年7月1日のレジ袋有料化から約2年、すっかり浸透したマイバッグ。実践している人も多いのではないでしょうか。
こちらは17人が回答。ペットボトルや使い捨て紙コップの削減ができると同時に、家から飲み物を入れて外出すれば節約にもなります。
2022年4月1月から施行された、通称「プラスチック新法(プラ新法)」。プラスチック製スプーンなどの有料化の動きはまだみられませんが、テイクアウトなら断り、外出先で食べるならマイカトラリーを持参すると、ごみの削減につながります。
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ー野菜はいつも八百屋さんで、包装のないものを買っています(みなみなさん)
ー行ける時はファーマーズマーケットに。梱包されてないものがあればそれを選び、ビニール袋は断ります(Mayさん)
どうしても減らせない家庭ごみのひとつが、野菜のラップやビニール袋。八百屋やファーマーズマーケットでばら売りのものを買うことで解消できます。
ースーパー(マーケット)では、プラスチックケース入りのお肉は買わないようにしています(yuriさん)
利用するお店にトレーが付いていない袋詰めタイプの商品があるなら、見栄えはやや劣りますが中身は同じ。そちらを選んでみるのはいかがでしょう。量り売りのお肉屋さんが家の近くにあれば利用するのもいいですね。
ーコスメキッチンの量り売りを利用。洗剤や石鹸はエコストアの物を使っています(みなみなさん)
海外では浸透しつつある、量り売りのお店(バルクショップ)。日本ではまだ限られていますが、専門店や量り売りコーナーを置くお店も少しずつ増えています。また、お味噌やお米、豆腐などは、昔から量り売りの文化があります。家の近くの専門店を探してみるのもいいかもしれません。
ー小分けのものを買わない。なかでもお菓子をやめました(Juriさん)
お菓子や調味料など、小包装ではなく大袋タイプのものを選ぶことで、ごみを減らすことができます。
ー加工品はプラスチック包装されていることが多いのでなるべく買いません(Juriさん)
一概には言えませんが、加工食品はプラスチックのトレーや包装が使われていることが多いのも事実です。食材のまま買って調理することで、少しでも包装を減らすことができますね。
ー冷凍食品はプラ袋に入っていることが多いので、なるべく自作。野菜などをカットしてシリコンパックで冷凍保存すれば、プラ袋不要です(tamaさん)
便利でおいしくなった最近の冷凍食品。忙しい日々のなか、すべて自作というのは難しいかもしれませんが、可能な範囲で取り入れてみてはいかがでしょう。
ープラスチック製のものより、リサイクルできるガラスや金属製の容器に入ったものを買っています(まこさん)
リサイクルがしやすいマテリアルを積極的に選ぶことはもちろん、ガラス瓶や缶などは、ごみになる前に家庭で再利用が可能です。
洗剤やシャンプー・コンディショナー、ハンドソープなど、いまでは詰め替え用商品がスタンダードになりました。毎回、空きボトルを捨てるより環境負荷も軽減されます。インテリアに合うおしゃれなボトルを用意すれば、気分も上がり一石二鳥。
ーシャンプーやコンディショナーは固形タイプを選んでいます(yukaさん)
液体シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、液体洗剤は、詰め替え用でもパックがプラごみになります。最近では、紙や箱など最小限の包装がなされ、液体より軽いことから輸送時の環境負荷が軽減できる、固形タイプを選ぶ人も増えています。
ー服の紙袋や、靴の箱、プレゼント時の余分な袋など、不要な包装は購入時に断っています(macaronyuuさん)
その場は見栄えが良くても、家に持ち帰れば瞬時にごみになってしまうことも多い紙袋や包装紙。マイバッグを持参して、一言断るだけで、簡単に減らすことができます。
ーloop(商品を再利用可能な容器で購入できる宅配サービス)や生協など、リターナブルで回収システムのある宅配サービスを主に活用しています(flowerlinkさん)
ー配送時の梱包材を減らすために、発注を友人と一緒に行い、一箇所に送付してもらっています(yoshikostyleさん)
スーパーマーケットなどでも回収システムを導入しているお店は増えています。家の近くにない場合は、回収システムが整っている配送サービスを利用してみるのはいかがでしょう。
ー通販サイトで検索したものは、近所で入手できるか調べてから購入します(Ayaさん)
通信販売は輸送コストもかかり、通信販売は過剰包装になりがち。ほしいものが見つかったら、近くのお店で買えるか調べるそうです。便利なインターネット通販ですが、購入する前のひと手間でごみを減らすことができます。
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ー洋服などはトレンドアイテムではなく、自分の体型にあったものを選び、何年も長く使い続けられる質のいいものを厳選しています(tsukiさん)
服がごみになるのは、劣化して着られなくなったときと、流行遅れになったとき。せっかく買ったなら、思う存分、着倒してからお別れしたいですよね。
ー服や家具や電化製品は、ジモティーやメルカリなどでリユース品を探し購入します(みなみなさん)
古着や中古品市場は、日本はもちろん、世界規模で拡大しています。市場が活発になることで、ほしいものと出合える可能性も高まるかもしれません。新品を買うより、コストの面でのメリットも。
こちらは売る側の視点。気に入って買っても、残念ながら飽きてしまったり、ライフスタイルに合わなくなり不要になることもあります。その後に、必要とする人がいそうか、ニーズを見極めて買うのも、ごみにしないひとつの方法です。
ー本当に必要なもの・量だけをセレクトするようにしています(tsukiさん)
ー余計なものは買わない、譲り受けないようにしています(みなみなさん)
ー洋服や家具などの嗜好品を失敗しないよう、単体で衝動的に買わず、全体でシュミレーションして長く使えるか考えて買うようになりました(Juriさん)
ーできるだけミニマルで物を増やさないようにすることで、自分が持っている量を把握しておく。そうすると無駄な買いかぶりをなくせます(tsukiさん)
ー毎月クローゼットの中を一通り見る。余分な服、雑貨は購入しない。極力見せる収納にして、何があるか目視できる状態にすることで、無駄なものを買わなくなりました(Ayaさん)
ーすぐに食べる前提なので、企業のフードロス削減にもなると思います(flowerlinkさん)
家でフードロスしたくないという思いから、消費期限が長いもの、状態のいいものを選んでしまいがち。けれど、購入後すぐに消費するとわかっているときは、あえて見切り品を選ぶという選択肢も。結果的に、お店や企業のフードロス削減に貢献できます。
ー雑誌や少し気になる程度の本は電子書籍を利用しています(Ayaさん)
アンケートの回答でも、「雑誌ごみがなかなか減らない」という悩みが寄せられました。"本は紙で読みたい"、"お気に入りの本は本棚に並べたい"、と思う人も少なくないかもしれませんが、電子書籍も選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょう。
ー布ナプキンを使っています(manamiさん)
欠かせないものだけど、毎回ごみになってしまう紙ナプキンや紙おむつ。繰り返し洗って使える布タイプや吸水ショーツに興味を持つ人も増えています。手間がかかり、ややハードルが高いのも事実。無理のない範囲でチャレンジしてみたいですね。
デニムパンツやダウンジャケット、スニーカーや靴など、リペアサービスを導入するアパレルブランドが増えています。買うときに、そのブランドがリペアを受け付けているか、また、リペア専門店や自分でリペアができそうなアイテムか、少し考えて選ぶだけで、ごみになる可能性が低くなります。
ー汚れてる部分のみ削るなどをして、食べられる所を増やします(surfseaさん)
ー野菜は芯や硬い箇所も小さく切って煮込むようにしています(macaronyuuさん)
ー有機やよく洗うなどして野菜・果物の皮も食べる。柑橘系の皮はピールにするなど、手間はかかるけど、お菓子や料理に使うとおいしいです(Ayaさん)
ー最近コンポストを始めたので、生ごみの量が大幅に減りました(yukaさん)
ー電動コンポーザーを使っています(flowerlinkさん)
燃やせるごみに出すのではなく、コンポストに入れて土や堆肥にする人が増えています。できた堆肥は、自宅のプランターや家庭菜園で活用できます。
ー出汁を取った後の昆布を刻んで味付けし、ふりかけにしています(flowerlinkさん)
ー野菜の生ごみは捨てる前に"野菜出汁"を取って、使い倒してからコンポストへ入れます。野菜出汁はコンソメや出汁の代用品になります(みなみなさん)
ー毎日、豆を挽いてコーヒーを煎れるので、出がらしの粉がたくさん。乾燥させ、瓶などに小分けして消臭剤として使っています。冷蔵庫や靴箱、クローゼットなどの匂いが軽減されて助かります(tamaさん)
ー生ごみは天日干ししたり、時間がない時は水をしっかり切ってから捨てます。できる限り細かく刻み、卵の殻なども粉々にします(yoshikostyleさん)
ー茶葉やコーヒーは冷めてから絞って、水分を減らしてから捨てます(Ayaさん)
生ごみの約8割は水分。水分が多く含まれた状態で焼却すると炉内温度が下がり、より多くの燃料が必要になります。乾かしてから捨てるというひと手間を加えるだけで、環境負荷が低くなります。
ー(プラスチック製)ラップはなるべく使わず、スタッシャーなどシリコン系のものを使います(flowerlinkさん)
ーガラス容器、スタッシャー、ミツロウラップを使えば、基本的に(プラスチック製)ラップは必要にならないので持っていません(Mayさん)
ーボウルやお皿の蓋には繰り返し使えるシリコンの蓋を使い、食材の保存には、琺瑯容器やタッパーなど、繰り返し使えるものを使っています(macaronyuuさん)
ーキッチンペーパーの代わりに「さささ(さらし)」を使い、臭いが移ってきたら煮沸消毒しています(Mayさん)
日本で昔から愛用されてきた「和晒し」。お皿や野菜を拭く"ふきん"としての使い方はもちろん、湿らせてご飯を包んで保存したり、コーヒードリップ時のフィルターにしたりと、多様に使えます。煮沸消毒すれば繰り返し使え、汚れてきたら台拭きに。
ースポンジは植物性の物を使用しているので、使い倒したらコンポストへ入れます(みなみなさん)
プラスチック製のスポンジは、使うたびにマイクロプラスチックを流出させるというデメリットも。ヘチマやセルロース(植物の繊維)、たわしなどを選べば、長く使え、環境負荷の軽減も期待できます。
ー不要になった新聞紙でごみ袋をつくります(lilysky23さん)
ビニール袋の使用を減らすテクニック。生ごみ入れとして、またはごみ箱の内袋として使えます。
ー生ごみはパンの包装を利用して捨てます。匂いも出ないし再利用になります(はてなさん)
ーごみ出し用の45L袋以外のポリ袋は購入しません。生ごみは食パンの空袋、空き缶は米袋などに入れてごみ出しします(Ayaさん)
こちらもビニール袋の使用を減らすテクニック。食パンの袋は、大きさも生ごみを捨てるのに最適ですね。
ー鍋敷きとして使ったり、まな板にしたりすることも。使い倒してからごみにしています(みなみなさん)
生肉をまな板に置くことに抵抗を感じる人も多いのでは。いずれ捨てる紙パック。包丁を使っても破れない程度の強度があるので、再利用におすすめです。
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ー水をひと晩寝かせてカルキ抜きし、翌日用の飲み物にしています。その他の飲み物はなるべく紙パックを買います(みなみなさん)
ー炭酸は炭酸水メーカーでつくり、自分でアレンジする(flowerlinkさん)
ー炭酸水をよく飲む家なので、炭酸水メーカーに変えました。それまでペットボトルごみが大量にでて、回収日までストックしておくのも場所を取るし大変。そのストレスからも開放されました(tamaさん)
ー水が入っていたボトルがごみになってしまうのが懸念点(tsukiさん)
ボトルを回収して再利用しているメーカーもあります。また、回収せずに捨てるタイプの容器の場合は、薄いビニール袋を使用していることも。自分にあったタイプのメーカーを選んでみてください。
ーペットボトルのお茶を買わずにパックでお茶をつくっています。お茶パックのごみが出てしまうのが懸念点。茶葉だけ買って布パックを使うことを検討しています(tamaさん)
ーティッシュやキッチンペーパーを使わず、布を使います(manamiさん)
ー不要になったタオルなどを掃除用にして、市販のウエットシートは使いません(lilysky23さん)
ー雑巾がけ!クイックルは楽ですが、ごみがたくさん…(yuriさん)
ー使い捨てのクイックルワイパーなどは使わず何度も使える竹布などに変えました(Juriさん)
ーあまり掃除用洗剤の種類を増やさず、一つでいろいろな場所に使用できるものを選びます(Jennyさん)
ーお風呂掃除は基本的にスポンジだけでもキレイになるので、洗剤は3日に一回の頻度です(flowerlinkさん)
掃除用洗剤は、場所や用途ごとに分けると数も多くなってしまいます。その分、容器や詰め替えパックもごみに。多用に使えるものを選べば、収納スペースも少なくすみ、一石二鳥。
ー掃除機用の紙パックを買うのも捨てるのも嫌なので、紙パック不要タイプの掃除機を選びました。ごみ箱にバサっと中身を捨てるだけで済むので楽です(tamaさん)
ー溝やタイルには使い古しの歯ブラシを使用しています(Ayaさん)
掃除グッズの代用の王道。細かな部分を掃除するのに、使い古しの歯ブラシは大活躍です。実践している人も多いのでは。
ー汚れた布巾はカットして、玄関の床や、窓のサッシをふくなど、最後まで使ってから捨てます(macaronyuuさん)
ー穴の空いた靴下は窓の外側を拭いてから捨てます。最初から雑巾で掃除をするよりも雑巾を綺麗に保てるので長持ちします(Ayaさん)
ーコロナ禍で家庭でも手拭きタオルを共有しなくなった代わりに、使い古しや余分なハンカチを洗面所に置いています。ペーパータオルは使用しません(Ayaさん)
ーペットボトルや紙パック、お菓子の缶やダンボールなどを収納ケースやごみ箱に使っています。ごみ袋を使いたくないので、出す時以外は缶に貯めています(みなみなさん)
ーおしゃれな空き瓶に別売りのポンプや注ぎ口をつけて、オリーブオイルを入れています(tamaさん)
ー使わない・着ないアイテムはフリマアプリや寄付などを活用。ごみになりそうな物は掃除道具に使います(tsukiさん)
ーメルカリなどを利用して、服や本、子どものものなど、2次使用してもらえるようにしています(macaronyuuさん)
ー紙ごみはメモとして使えるものは、使ってから捨てています(みなみなさん)
デジタル化も進み、ごみを減らす一番の方法は、紙にプリントアウトしないこと。けれど、ゼロにはできないのも事実です。捨ててしまう前に、裏紙として活用してみましょう。
ーおしゃれな厚手の紙やカレンダーを封筒にして再利用しています。(デザインがいいので)風流&粋ですてきです(flowerlinkさん)
ーお花は生花で楽しんだあと、ドライフラワーに。さらにアロマバスソルトにして家庭で楽しんだり、お友達に配ったりしています。なるべく長く楽しめるようにしています(flowerlinkさん)
ーリサイクルできるごみは分別してリサイクルボックスへ(yuriさん)
ースーパーの資源ごみ回収コーナーを利用しています(Ayaさん)
ー自治体のごみ分別方法をしっかりと把握する。食材などが入っていたプラスチックも綺麗にしたら資源で再利用できるが、汚いとできないことを知り、ごみの捨て方に反映できるようになった(yoshikostyleさん)
ELEMINISTの読者からなるコミュニティ"ELEMINIST Follwers"とELEMINISTスタッフが家庭で実践している「ごみを出さない・ごみにしない」50の工夫。やり方や考え方は賛否両論あるかもしれませんが、自分が取り組めそうなものから、手を出してみてはいかがでしょう。
イラスト/nanamy 企画・執筆・編集/角彩佳(ELEMINIST編集部)
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