最終回 愛情で育てた自作コンポストでリボベジにチャレンジ!

日本の小さな村がベルリンにもあった

ベルリン在住のイラストレーターKiKiが、自身が育った西伊豆の日本の村とベルリンの暮らしの共通点をつづるコラム(毎月14日28日更新)。最終回は、育てている土でリボーンベジタブル(リボベジ)に挑戦。牛乳パックをプランターに育てたキャベツ、ロメインレタス、トマトの結果に乞うご期待。

KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、…

2021.03.28
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知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート

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リボベジの育て方はトライ&エラーの繰り返し

水耕栽培と土の栽培

リボベジの実験をはじめたのが、2月のはじめ。ベルリンは気温がマイナス6度、外は片栗粉のような、きれいな雪が一面に降り積もった。

一方室内は暖房が効いている。暖かかいので育つことを期待して、太陽が出れば日が当たる窓際にプランターの場所を確保。写真の銀色の部分が暖房で、そこから暖かい空気が出てくる。

キャベツのリボベジには失敗

キャベツの切れ端:リボベジ用

最初は、このキャベツの根の部分を自作牛乳パックプランターに植えて、チャレンジ。しかし毎朝水をあげて1週間ほど様子を見たが、まったく変化が見られない。それどころか、乾燥しはじめてしまう……。

原因は定かではないが、廃棄食材直前の少し傷んでいるオーガニック野菜を使っていたので、芯の部分が傷んでしまっていたのかもしれない。

新鮮なロメインレタスで再挑戦

リボベジ用のロメインレタス

次は、購入したてのロメインレタスの根元を植えてみた。写真右側の2つは、少し大きめに根元を残して切ってしまったので、それをさらに上下に2つに切って植えてみた。左が上部分、右が下部分だ。

こちらも毎朝水をあげながら様子を見続けた。ロメインレタスの成長具合はよくて、5日目ほどで1つの根元から小さな芽が2、3個生えてきた! これは順調に育ちそう……!

リボベジ用のロメインレタス5日目

その3日後。分割しなかった1番左の株が順調に大きく成長し始めた。しかし、右2つの成長がとてもゆっくり……。1番右の株(分割したうち下部分)に至っては、小さい芽を出しただけで成長が止まり黒くなってしまった。

1番右の株を、新しい根元に植え替えてみる。今度は分割せずに切り落としたものをまるっと植えてみた。

8日後の様子がこちら。中央に植えた、分割したうち上部分も、結局それ以上は成長しない。

リボベジ用のロメインレタス:8日後

失敗は成功の素で、最後に植え替えた左の株が一番大きく育った。根元から1cmほどの長さを残して切り、植えるといいようだ。

ロメインレタスは、コツをつかめばどんどん成長していくので、毎日見ていて微笑ましかった。

ミニトマトの種を取り出して植えてみた!

ミニトマトと土とナイフ

ミニトマトを植える容器には、空の空き瓶を再利用。六角形の見た目もおしゃれで可愛い。

コンポストで育てたリボベジ用の瓶入りの土

ミニトマトは以下のように縦にカットし、ピンセットで種を5つほど摘出する。

半分に切ったトマト

間を少し開けて種を並べ、土をかぶせる。

タネを土に並べる

こちらも毎日水をあげて様子を見ていたが、なかなか反応はない……。不安に思っていると、12日後にポッと1つだけ芽らしいものが顔を出した……!

目が出てきたトマト

ミニトマトの発芽適温は、20度~30度なのだそう。暖房の近くで育てているとはいえ、ミニトマトにとってはまだ寒く、厳しい環境なのかもしれない。発芽してくれたこの1つの芽の成長を見守ることにした。

そして、その10日後……。

2つの発芽したトマト

1つだけ芽が出ていたと思っていたら、なんと2つ目の芽も顔を出し、こんなに生き生きと成長してくれた!

もう少し大きくなったら、畑に移してみようと思う。

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リボベジを育てるときの注意点
※掲載している情報は、2021年3月28日時点のものです。

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