食べものが泣いている…「食品ロス」は何がいけないの?【子どもと学ぶ 絵で見てわかるサステナブル】

子ども向け「絵で見てわかるサステナブル」:食品ロス
【子どもと学ぶ】 絵で見てわかるサステナブル

いま、たくさんの食べものが泣いています。それは、まだ食べられるのに、すてられてしまう食べものがたくさんあるから。そんな「食品ロス」はなぜいけないのか、いっしょに考えてみましょう。

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エレミニスト編集部

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2025.11.17

すてられた食べもので地球にえいきょうが…

わたしたちがまいにち食べる食べもの。そこには、たくさんの人がかかわっています。たとえば、やさいをそだてる人、できたやさいをスーパーまではこぶ人、スーパーでうる人、りょうりをする人……。さかなやおにくなら、いきものの「いのち」をもらっているんです。

そんなたいせつな食べものなのに、まだ食べられるものをすててしまうをことを「食品(しょくひん)ロス」といいます。

すてられた食べものは、もやされて、地球をあたたかくするガスが増えて、いままでより気温が高くなります(地球温暖化)。そして天気がかわり、植物がそだたなくなったり、海に魚が住めなくなったり、困ることがふえてしまいます。

すてられる食べものが、おおすぎるぞ!

食べきれない食べものがいっぱい

子ども向けサステナブル:食品ロス

「レストランでたのみすぎて、ぜんぶ食べきれない」「きらいなものは、のこしちゃおう」……。

やまもりの食べものがすてられる でも食べられない子も…

子ども向けサステナブル:食品ロス

日本ですてられる食べものは、1年で約570万トン。1人が1日1コのおにぎりをすてている量です(※1)。これでは、いっしょうけんめいに食べものをつくった人が泣いてしまいますよね。

それなのに、日本では9人に1人の子が、おなかをすかせているんです(※2)

のこった食べものは、もやされる

子ども向けサステナブル:食品ロスと地球温暖化ガス

すてられた食べものは、ごみとなって、他のごみといっしょにもやされます。

そのときに出たガスは、ちきゅうをあたたかくして「温暖化(おんだんか)」につながってしまいます。

食べものをたいせつに

子ども向けサステナブル:食品ロス

みんなの手にとどくまでに、たくさんの人が一生懸命つくった食べもの。すてずに、たいせつに、あじわおう。

今日からできることは?

子ども向け「絵で見てわかるサステナブル」食品ロス

食べものをのこすことは、地球によくないことをおぼえておこう。

そして、ごはんのたいせつさを知り、のこさず食べよう。

食品ロスをへらすアイデア

●食べものは、食べられるぶんだけ、買う&よそう。

●すききらいしないで、なんでも食べよう。

●食べものの「きげん」を見て、「きげん切れ」ですててしまう食べものを減らそう。

●すぐに食べるときは、スーパーの棚(たな)のてまえからとろう。
※きげんがちかいものから食べることで、きげん切れやうれのこりをへらせます。
※これを「てまえどり」といいます。

●あまった食べものはフードシェアリングやフードバンクをりようしよう。

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イラスト/川合翔子 企画/佐藤まきこ(ELEMINIST編集部)

※掲載している情報は、2025年11月17日時点のものです。

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