からあげ&てんぷらの油で飛行機がとべるフシギ 【子どもと学ぶ 絵で見てわかるサステナブル】

【子どもと学ぶ】 絵で見てわかるサステナブル

【ELEMINIST 子どもと学ぶ連載スタート】 からあげやてんぷらで使った油で、飛行機がとべるって知ってる?人もごはんを食べると元気になるよね。飛行機も、元気にとぶには「ごはん(エネルギー)」がいるんです。いま、そんな飛行機の新しいごはん(エネルギーに)、からあげやてんぷらで使った油が使われています。

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2025.09.30

にんげんはごはんを食べる じゃあ飛行機は?

にんげんは、まいにちごはんを食べるよね。おなかがすくと、うごく元気がなくなっちゃう……。元気にうごくためには、ごはん(エネルギー)がとても大切なんです。

じゃあ、飛行機のごはんはなんだろう?

これまで飛行機のごはんとして使われてきたのは、「石油(せきゆ)」がもとになったもので、ちきゅうをあたたかくするガスが生まれてしまうんです。そこで、石油をつかうのではなく、からあげやてんぷらで使った油が、いま飛行機のごはんにつかわれはじめています。

それが、「SAF(サフ)*」と呼ばれるもの。

*日本語では「持続可能(じぞくかのう)な航空燃料(こうくうねんりょう)」

おうちで使ったあげもの油で飛行機がとぶまで

からあげやてんぷらの油で、どうやって飛行機がとぶんだろう?

1. からあげやてんぷらで油を使う

子どもむけ「SAF(持続可能な航空燃料)」って何? あげもの油を回収しているところ

「SAF(サフ)」のもとになるのは、おうちやレストランで使った油。

からあげ、てんぷら、フライ、フライドポテト、フライドチキンなどをつくるときに使う油です。

2. スーパーなどであつめて、工場にはこばれる

子どもむけ「SAF(持続可能な航空燃料)」って何?スーパーで廃食用油を回収するところ

おうちで使った油は、スーパーなどであつめています。

あつめられた油は、「SAF(サフ)」をつくる工場にはこばれます。

3. 飛行機に入れられる

子どもむけ「SAF(持続可能な航空燃料)」って何?飛行機にSAFを入れているところ

工場でできた「SAF(サフ)」は、飛行機のなかにいれられます。

げんざいは、石油からつくられたものと、「SAF(サフ)」をまぜて使っているけれど、将来は「SAF(サフ)」だけの飛行機があたりまえに、とぶかもしれないんです。

4. 飛行機がとんだ!

子どもむけ「SAF(持続可能な航空燃料)」って何

「SAF(サフ)」をいれた飛行機がとんだ!

「SAF(サフ)」になるものには、油のほかにも、いろいろあります。

●サトウキビやトウモロコシの食べられない部分

●木

●ごみ

●目に見えないサイズの藻(も)

●にさんかたんそ

今日からできることは?

絵で見てわかるサステナブル、持続可能な航空燃料(SAF)についてのまとめ

「SAF(サフ)」は、地球にやさしいエネルギーで、飛行機のごはんとして使われはじめているんだ。

そして、「SAF(サフ)」は、からあげやてんぷらで使った油からつくられるんだ。

おうちで使った油は、スーパーなどのボックスに入れよう。

こうすることで、飛行機と地球をおうえんできるよ。

もっとSAFについて知るために(大人向けおすすめ記事)

捨てる油で空を飛ぶ 国産SAFの普及で未来のフライトを切り拓くJALの挑戦

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記事監修/日本航空 イラスト/川合翔子 企画/佐藤まきこ(ELEMINIST編集部)

※掲載している情報は、2025年9月30日時点のものです。

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