UAE、2024年から使い捨てプラスチックを禁止 レジ袋・ペットボトルも

2024年から使い捨てプラスチックの全面禁止となる、UAEの国旗

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アラブ首長国連邦(UAE)で2024年から使い捨てプラスチックの使用が禁止される。ビニール袋、ペットボトル、カトラリーを始め、タバコの吸い殻、ウェットティッシュなどあらゆるものが対象となる。

今西香月

環境&美容系フリーライター

慶應義塾大学 環境情報学部卒。SUNY Solar Energy Basics修了。 カリフォルニア&NY在住10年、現地での最新のサステナブル情報にアンテナを張ってライター活動中

2023.01.18
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レジ袋・ペットボトル・食品包装など全面禁止

アラブ首長国連邦(UAE)政府は、2024年1月1日より使い捨てプラスチックの使用禁止を発表した。

プラスチック製レジ袋は、材質やプラスチック使用量を問わず、すべて禁止。そのほか、ペットボトル、食品包装、綿棒、たばこの吸い殻、ウェットティッシュ、おしりふき、風船といったあらゆるものが対象となる。

2026年1月1日からは、プラスチック製のカトラリー、ドリンクカップ、発泡スチロール、プラスチック製の箱の輸入も禁止となる。

同政府は、「当局や小売業者、製造業者、消費者らが、適切で持続可能な代替品を今後永続的に準備する必要がある」と述べている。

UAEを構成する、ドバイ、アブダビなどの首長国では、それぞれでプラスチックを規制する取り組みが進められてきた。

アブダビでは2022年6月1日よりほぼすべてのレジ袋を禁止し、使用されるレジ袋が8,700万枚も減少し、約90%のレジ袋削減に成功している。ドバイでは2022年7月1日より、25フィルス(約8円)でレジ袋の有料化を開始。シャルジャでは、2024年1月からのレジ袋禁止を計画していた。今回の連邦政府による決定は、それらよりもさらに踏み込んだ内容となる。

なお、リサイクル素材でつくられたレジ袋や、海外輸出時の製品に必要なプラスチックなどは、今回の禁止令の対象外となる。

2050年のカーボンニュートラル達成へ向けて 高いプラ使用率に対処

ご存じの通り、レジ袋などのプラスチック製品の製造にはCO2が発生し、廃棄されて焼却処分される際も多くのCO2が発生する。それ以上に問題になっているのが、捨てられたプラスチック製品が環境を汚染していることがだ。

街で捨てられたレジ袋などのプラスチックごみが、毎年800万トンも海に流れつき、海洋生物などに害を与えている。

海ごみの8割は街で生まれている 都市で出たごみが海に行きつくまで

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UAEでも実際、海洋生物や動物の被害が多数確認されている。死んだ状態で発見されたカメのうち10匹中9匹から、ラクダの10頭中5頭の胃からプラスチックが発見されたという。

2019年2月の世界政府サミットで公表された数値によれば、UAEでは毎年110億枚ものレジ袋が使用されているとの報告もある。今回の動きは、世界平均の約4倍という高いプラスチック使用率に対処する狙いもあるようだ。

2023年のCOP28(気候変動枠組条約締約国会議)の開催国となるUAEは、2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている。

世界のプラスチック禁止の動き

UAE以外でも、プラスチックの製造や使用を禁止する国が少しずつ増えている。各国の最新情報は下記の記事を参考にしてほしい。

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※掲載している情報は、2023年1月18日時点のものです。

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