「環境にやさしい商品を選びたい」と思ったとき、どんなアイテムがあるだろう。そこで『ELEMINIST SHOP』で取り扱うアイテムから、プラスチックフリーな商品、ごみを出さない商品、寄付につながる商品など、地球にやさしいモノを厳選。具体的にどんな商品があるか20の例を紹介しよう。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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そもそも「環境にやさしい商品」とは、どんな商品だろう。ライフスタイルや考え方が多様化する現代で、「環境にやさしい」という言葉でイメージするものも多様なはずだ。
環境汚染へ大きなインパクトとなっているプラスチックごみを意識する方には「プラスチックフリー」なアイテムを。また、ひとつのものを長く使うことを大切にしている方には、ロングライフに使える商品を。
「環境にやさしい商品」として手に取る選択肢にはさまざまなものがあり、それぞれの信条で選ぶ際のガイドとして、本記事をまとめた。
「プラスチックフリー」とは、プラスチックを使わないこと。プラスチックは自然に分解されないため、ポイ捨てされたプラスチックごみが海に流れつき、2050年には魚の量を上回るまで増えると言われている。また廃棄されたプラスチックごみが焼却処分されると、地球温暖化の原因となるCO2を排出する。
そこで、プラスチックフリーな商品を選ぶことで、海洋プラスチックごみの削減や地球温暖化防止に貢献できる。
蜜蝋ラップとは、オーガニックコットンや麻などの布を、蜜蝋(働き蜂が巣をつくるために分泌するロウ)などでコーティングしたもの。プラスチック製の食品用ラップフィルムの代用品として注目を集めている。
蜜蝋ラップなら、洗って繰り返し使えるうえ、商品によっては最後は土に還せるものも。使用後に捨てるしかなかったプラスチックごみを減らせる嬉しいアイテムだ。
洗濯ネットはポリエステルやナイロン製が多いが、オーガニックコットン100%でできた洗濯ネットを選んではどうだろう。例えば、写真の洗濯ネットは、国際基準であるGOTS認証を受けたオーガニックコットンを使用している。
洗濯ネットは、そもそも洗濯での洋服のダメージを軽減するために使用するもの。大切な洋服を守り、それ自体も心地よい素材できたものを、生活に一つでも多く取り入れるための選択肢だ。
フランスで生まれたプラスチックフリーの家庭用スポンジ。リサイクルされた再生木材からとれるセルロースを主原料に使用しており、ワイングラスのような繊細な食器もやさしく洗い上げる。
エコサートナチュラル認証を受けており、売上の1%は貧しい人々を支援する「L'agence du Don en Nature(ラジャンス・デュ・ドン・エン・ナチュール)」に寄付される点も魅力的。
モノが壊れたとき、修理して再び使うことは古くから行われてきた習慣。すぐに捨てずに、修理できる方法はないか、別のモノにつくり変えることはできないか、考えてみよう。なんでも手に入りやすい時代だからこそ、地球のためにもう一度、ひとつのモノを長く愛用する大切さを見直してみてはいかがだろう。
割れたり、欠けたり、ヒビが入ったりした食器を捨てるのではなく、天然の漆や純金粉を使って修理して再び使うのが、「金継ぎ(きんつぎ)」と呼ばれる日本の伝統技法。海外でも「KINTSUGI」と呼ばれ、美しい技術として注目を集めている。
この金継ぎセットは、必要なアイテムがすべて揃っていて、初心者にも使いやすいキット。愛用の食器が割れたりしたときは、ぜひ金継ぎに挑戦してみよう。
すべての部品が交換・修理・リサイクル可能なステレオスピーカー。機能がアップデートされるたびに、自分で最新バージョンに改良できる。トレンドや好みに合わせて、自分で改良すれば、より愛着のあるスピーカーに。
Bluetoothが搭載されているから、お手持ちのスマホと接続して音楽を楽しめる。どんな部屋にも溶け込むクリアなデザインで、まるでインテリアのように置けるスタイリッシュなスピーカーだ。
持続可能な未来をつくるためには、人と動物の共生が大切だ。動物にやさしい商品を購入することで、動物のいのちを尊重できる。「いのちあるものを大切にする」想いがつまった商品を紹介する。
コスメには、できるだけ動物実験を行わない「クルエルティフリー」なアイテムを選んではどうだろう。こちらのネイルカラーはクルエルティフリーで、かつ動物由来成分を使用しないヴィーガン対応。
最大84%の成分が植物由来で、トルエン、ホルムアルデヒドなど環境に有害な成分9つをカット。パッケージにはリサイクル可能な素材が使われるなど、細部まで環境に気を配ってつくられている。
強い香りやけむりは、嗅覚がすぐれたペットにとって負担になってしまうことがある。そこでおすすめしたいのが、100%植物由来の原料でつくられた、ペットにやさしい蚊取り線香。天然除虫菊に含まれる自然由来の成分を配合し、着色料や化学合成物は使用していない。
蚊取り線香を使いたいけれど、ペットやお子さんへの影響が気になって使えなかった方におすすめ。ご自宅ではもちろん、キャンプやバーベキューでも活躍する。
自宅の電気を再生可能エネルギーやクリーンエネルギーに切り替えるという選択肢もあるが、そもそも「エネルギーを大切に使う」ように心がけることは誰にでも可能だ。消費エネルギーを減らすことで、電気代やガス代の節約にもなる。わたしたちの身近な生活のなかで、省エネにつながるアイテムを紹介しよう。
乾燥機を使うとき、衣類と一緒に入れると、乾燥時間が最大50%も短縮できるドライヤーボール。柔軟剤を使わなくてもふんわりと仕上げてくれる効果も期待できる。素材には、カナダ産のプレミアムウールを100%使用。お気に入りのエッセンシャルオイルを浸透させると、じぶん好みの香りの衣類にできる。
太陽の光で充電できる、コンパクトサイズのLEDランタン。充電を満タンにすれば、最大で15時間点灯し続けて、電源も電池も必要ない。キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍する防水使用。コンパクトに折りたたんで収納できるため、停電や災害時の備えにもピッタリだ。
太陽光パネルを搭載したポータブル充電器。晴れた日、太陽のもとに2.5時間ほどおけば、スマホの充電が可能だ。折りたたんだときのサイズは、横9cm×縦19cm×厚さ1.1cmとコンパクトになるため持ち運びが簡単。USBケーブルを使えば、さまざまな機器の充電に使える。パネルは生活防水に対応している。
家庭から出るごみの多くが焼却処分され、それにともなってCO2が排出されている。また本来なら土に還るものも埋め立て処分されてしまうこともある。そんなごみ問題を解消するためには、わたしたちができるだけごみを出さない生活を送ることが必要だ。ゼロウェイストをサポートする商品を紹介しよう。
毎日家庭から出る生ごみを減らすために、微生物の働きを利用して生ごみや落ち葉などから堆肥をつくるコンポストを利用してはどうだろう。このコンポストは見た目もかわいいトートバッグ型。1日50〜400gの生ごみを約4週間投入して、3~4週間ほどたつと堆肥になる。
虫の侵入を防ぐファスナー付きの専用バッグのほか、悪臭を防止する基材がセットになっているため、初心者にもおすすめ。生ごみを減らし、たい肥という「資源」を作ることができるコンポストをきっかけに、季節の植物を育てる楽しさを味わってはどうだろう。
ポストに大量に入れられるさまざまなチラシ。これらは家庭のごみを増やす一因で、不要なチラシが多くて困っている方も多いはずだ。そこで、ポストに「チラシ不要」のステッカーを貼ってはどうだろう。それだけで、投函されるチラシの数がぐっと減るはずだ。
素材には、バイオマスの粘着剤とペットボトルのリサイクル樹脂を80%以上使用している。ステッカーは3枚セット。自宅用に1枚使い、残りの2枚はぜひ周りの方にシェアしてほしい。「ごみを断るアイテム」をさりげなく広げていけるようにと、3枚セットになっている。
商品を購入することで、代金の一部を環境保護団体や発展途上国へ寄付できる商品がある。日常の買い物を通して社会に貢献できる、あたらしい寄付のカタチだ。環境保護のボランティアに参加したいけれど、なかなか時間がとれない方にもおすすめ。
「1% for the Planet」は、世界中の5,000社以上からなるグローバルネットワークである。企業や個人における収益の1%を、自然保護に取り組む団体へ寄付している。「1% for the Planet」の商品は、『ELEMINIST SHOP』でも数多く取り扱っており、例えば下記のような商品がある。
フェアトレードとオーガニックの材料のみを使用したマテ茶。1本あたり約7円が発展途上国の支援を行う団体へ寄付される。有機栽培のオレンジとレモンの爽やかな香りと、フルーティーな味わいが特徴。
ブラウンのボトルは、サステナブルでおしゃれなのも魅力。飲んだあとは、『ELEMINIST SHOP』で販売中のソープポンプやディスペンサーをはめて、ハンドソープ入れなどに使える。
ELEMINISTとMiiR(ミアー)のコラボボトル。MiiRでは毎年、収益の3%を世界のサポートプロジェクト活動に寄付している。ワイドな飲み口で、氷を入れやすく飲みやすい。ダブルウォール真空断熱構造のステンレススチール素材で、長時間の保冷・保温が可能。オールシーズンのお出かけで使えるボトルだ。
『ELEMINIST SHOP』を通して商品を購入することも、そのまま寄付につながる。購入時の代金の一部を、環境保全活動などを行う団体に寄付できる仕組みを備えている。
寄付先は以下の5つの団体の中から自分で選んでも、「おまかせ」を選択してもOK。サイト上での買い物は、購入者一人ひとりの想いや願いの意思表示だと捉える『ELEMINIST SHOP』の想いから生まれた、自分の意志で社会問題に取り組めるシステムだ。
・NPO法人 アニマルライツセンター
・一般社団法人 エシカル協会
・特定非営利活動法人 グリーンバード
・特定非営利活動法人 循環生活研究所
・一般社団法人 森から海へ
「環境にやさしい商品」について、いくつかのカテゴリーにわけて具体的な商品の例をご紹介した。地球、人、生物多様性など、商品に込められた想いはさまざまだが、その中から自分にとって必要な商品を選ぶのは、私たち一人ひとりの意思でできること。
「買い物は投票」という言葉があるように、買い物は投票と同じように、購入者一人ひとりの思いや願いを意思表示できる手段だ。ライフスタイルが多様化するなか、まずは自身の生活で取り入れやすい商品を手に取ってみる。そんな小さな一歩が、持続可能な社会をつくる革命につながっていくだろう。
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