売上げの1%を地球に還元 「1% for the Planet」の取り組みと日本企業の加盟状況

登山する男性

1% for the Planetとは、企業や個人における収益の1%を自然保護のために寄付することを目的とした、世界中の3400社以上からなるグローバルネットワーク。欧米を中心に加盟企業は増えており、日本でも80社以上が加盟している。立ち上げの目的や加盟のメリットを解説する。

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2021.02.26

「1% for the Planet」の立ち上げと目的とは

雪山を登山する男性

Photo by Joshua Earle on Unsplash

「1% for the Planet(1%フォー・ザ・プラネット)」とは、世界中の3,400社以上からなるグローバルネットワークで、自然環境保護に貢献するビジネスの奨励を目的とする非営利団体(NPO)である。

1% for the Planetは、パタゴニアの創設者であるイヴォン・シュイナードと、ブルー・リボン・フライズ社の創設者であるクレイグ・マシューズによって、2002年に設立された。ビジネスの存続を可能にしている自然資源を保護するための活動を支援・促進し、世界規模で環境問題の解決に向けて取り組むことを目的としている。

加盟している企業や個人は、年間収益の1%を承認された環境保護団体に寄付することで、自然環境の保護に貢献することができる。現在、全世界で3,400を超える企業や個人が加盟しており、設立から2019年までには2億2650万米ドル以上が環境保護団体への活動支援金として拠出されている。

1%の使い道と活動内容

1% for the Planetに加盟している企業や個人によって集められた資金は、同盟によって慎重に精査・承認された環境保護団体に寄付される。この寄付金は、気候変動や汚染問題の改善、海・湖・土壌・草木など自然環境の保全、野生動物や生息地の保護、持続可能な食糧生産といった、環境保護団体によるさまざまな活動のために使われる。

以下は、同盟に承認された環境保護団体の一部だ。

・5 Gyres(ファイブ・ジャイルズ)
プラスチック汚染問題における科学的研究や取り組みをおこなう国際的な非営利団体。これまでに、5つの亜熱帯環流と世界中の湖や川で、19回のプラスチックにおける調査をおこなった。

・Rainforest Trust(レインフォレスト・トラスト)
アメリカを拠点として活動する非営利の自然保護団体。森林破壊の防止、重要な生息地の保護、絶滅危惧種の保護などの活動をおこなう。

・Conservation International(コンサベーション・インターナショナル)
持続可能な社会の実現を目指して、アメリカで創設された国際NGO。世界70以上の国と地域で、自然環境や生態系の保護、人間の福利向上などに関連した幅広いテーマに取り組む。

・Harlem Grown(ハーレム・グロウン)
都市型農業や食生活をテーマに活動する非営利団体。若者が健康的で持続可能な生活を送ることができるように、都市農業や栄養に関する指導と実践的な教育をおこなう。

加盟することによる企業へのメリット

ビジネスによって生まれた利益は、地球の資源によって生み出されている。企業はこの資源を守り続けるため、利益を地球に還元する責任があると言える。

加盟企業は、環境保護のために年間売上の1%を寄付することで、責任ある企業としての地位を確立するだけでなく、環境問題に取り組む企業として、消費者からの支持や信頼を得ることができるだろう。

世界と日本の加盟企業

世界の加盟状況

現在、1% for the Planetにはアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、オランダなど、世界中から3400社以上の企業が加盟しており、2019年には1289社の企業が新たに賛同した。

代表的な企業としては、アメリカのアパレル会社「Patagonia(パタゴニア)」、フランスのスキンケアブランド「CAUDALIE(コーダリー)」、イギリスのハーブティーブランド「Pukka Herbs(パッカ・ハーブス)」などが加盟している。とくに盛り上がりを見せているフランスでは、加盟企業は600社以上に上るという。

日本企業の加盟状況

日本でも、株式会社ユナイテッドアローズが展開するブランド「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ・グリーンレーベルリラクシング)」が同盟に賛同し、オリジナルレーベルの売上げの1%を寄付している。

また、ヘアケアブランド「john master organics(ジョンマスターオーガニック)」を運営する、株式会社ジョンマスターオーガニックグループも賛同し、公式オンラインストアにおけるギフト売上の1%を寄付しているという。

日本国内においては現在、80社以上の企業が加盟しており、今後さらに加盟企業が増えることが予想される。

1% for the Planetへの加盟が環境に与える影響

募金と女性の手

Photo by Katt Yukawa on Unsplash

SDGsをはじめ環境問題への関心が高まりを見せる中、産業が与える社会的・環境的影響は計り知れない。1% for the Planetの活動に賛同する企業が世界規模で増加すれば、環境問題の解決に多大なる効果をもたらすことができるだろう。

1% for the Planetに賛同する企業を支援しよう

1% for the Planetに加盟している企業や個人でなくても、環境問題の取り組みを支援することができる。それは、消費者として1% for the Planetに加盟する企業の商品を選ぶことだ。

1% for the Planetに賛同する企業の商品が多く購入されると、それだけ1% for the Planetの取り組みに注目が集まり、多く寄付できることになる。買い物の際は、ぜひ「1% for the Planet」の表示に注目してみよう。

エシカルでミニマルな商品を紹介する『ELEMINIST SHOP』では、1% for the Planet加盟企業のアイテムを数多く取り扱っている。

※掲載している情報は、2021年2月26日時点のものです。

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