【2022年】世界GDPランキング 上位4カ国は前年と変わらず

各国のお札が並べられた平面の世界地図

Photo by Christine Roy on Unsplash

GDPは世界各国の経済状況を把握する指標のひとつである。本記事では2022年の世界GDPランキングを1位から191位まで紹介するとともに、順位より推察できる国際社会からの日本への視線や、世界各国の動き、今後のGDPに関しての予測を解説する。

ELEMINIST Editor

エレミニスト編集部

日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

2022.06.29

GDPランキングとは

GDP(Gross Domestic Product)は国内総生産を指す。一定期間に国内で生み出された付加価値の総額である。付加価値とは簡単に言えば「儲け」だ。商品やサービスによって発生した儲けがGDP算出の基本である。

1人あたりのGDPが高ければ高いほど所得も高くなる。生活が豊かになるということだ。逆に、国家のGDPが大きくても1人あたりのGDPが低ければ、国民が豊かな生活を送れているとは言いにくい。世界のGDPランキングは、各国の経済状況を測る指標になる。

GDPから何がわかるのか

GDPからは経済に関する幅広い情報が得られる。前年、あるいは数年間と比較をすれば経済成長の推移の把握も可能だ。推移の把握は経済成長や景気変動を測る有効なデータとなる。

GDPを見るにあたり、名目GDP、実質GDPに注意したい。名目GDPは実際の取引価格による算出であり、物価変動の影響を受ける。いっぽう、実質GDPは基準年の価格水準が基本となるため、物価変動の影響が除かれている。(※1)

そのため、景気変動や経済成長率を測る際には名目GDP、実質GDPの両方を考慮する必要がある。

GDPの調査・発表をおこなう機関と時期

国内GDPの調査は各国の政府がおこなっている。日本のGDP調査は内閣府が担当だ。

調査時期は3カ月ごとであり、政府による発表は1次速報が調査の約1カ月半後、2次速報が約3カ月後だ。ただしこれは日本の基準であり、各国では多少のずれがあることも把握しておきたい。

2022年最新の世界GDPランキング

IMF(国際通貨基金)が発表した資料(※2)に基づき、2022年における世界GDPランキングを作成した。1位から191位を記載している。

順位国名単位(百万US$)
1位アメリカ合衆国25,346,805
2位中国19,911,593
3位日本4,912,147
4位ドイツ4,256,540
5位インド3,534,743
6位イギリス3,376,003
7位フランス2,936,702
8位カナダ2,221,218
9位イタリア2,058,330
10位ブラジル1,833,274
11位ロシア連邦1,829,050
12位大韓民国1,804,680
13位オーストラリア1,748,334
14位イラン1,739,012
15位スペイン1,435,560
16位メキシコ1,322,740
17位インドネシア1,289,295
18位サウジアラビア1,040,166
19位オランダ1,013,595
20位スイス841,969
21位台湾841,209
22位ポーランド699,559
23位トルコ692,380
24位スウェーデン621,241
25位ベルギー609,887
26位アルゼンチン564,277
27位ノルウェー541,938
28位タイ522,012
29位イスラエル520,703
30位アイルランド516,146
31位ナイジェリア510,588
32位アラブ首長国連邦501,354
33位オーストリア479,815
34位マレーシア439,373
35位エジプト435,621
36位南アフリカ426,166
37位シンガポール424,431
38位フィリピン411,978
39位ベトナム408,947
40位デンマーク399,100
41位バングラデシュ396,543
42位香港369,486
43位コロンビア351,281
44位チリ317,594
45位フィンランド297,617
46位イラク297,341
47位チェコ共和国296,238
48位ルーマニア286,509
49位ニュージーランド257,211
50位ポルトガル251,915
51位ペルー240,346
52位カタール225,716
53位ギリシャ222,770
54位ハンガリー197,813
55位カザフスタン193,611
56位アルジェリア193,601
57位クウェート186,610
58位モロッコ133,062
59位アンゴラ124,862
60位スロバキア共和国118,434
61位プエルトリコ116,762
62位エクアドル115,462
63位ケニア114,679
64位オマーン110,127
65位ドミニカ共和国109,080
66位エチオピア105,325
67位グアテマラ91,019
68位ブルガリア89,533
69位ルクセンブルク86,898
70位スリランカ81,934
71位タンザニア77,506
72位トルクメニスタン76,591
73位ガーナ73,894
74位アゼルバイジャン73,369
75位ウズベキスタン73,060
76位コートジボワール73,047
77位パナマ70,492
78位リトアニア69,782
79位クロアチア69,459
80位ミャンマー69,262
81位コスタリカ65,314
82位セルビア65,037
83位コンゴ民主共和国64,795
84位ウルグアイ64,283
85位スロベニア63,647
86位ベラルーシ59,394
87位ベネズエラ49,086
88位リビア48,773
89位ヨルダン47,745
90位ウガンダ46,377
91位カメルーン45,713
92位チュニジア45,642
93位バーレーン44,169
94位パラグアイ41,935
95位ボリビア41,032
96位ラトビア40,266
97位エストニア37,202
98位ジンバブエ36,387
99位ネパール36,315
100位ブルネイ・ダルサラーム35,555
101位マカオ35,246
102位スーダン31,460
103位エルサルバドル30,720
104位ホンジュラス30,116
105位パプアニューギニア29,919
106位セネガル28,435
107位イエメン28,134
108位カンボジア28,020
109位アイスランド27,865
110位キプロス27,726
111位ザンビア26,665
112位トリニダード・トバゴ25,342
113位ボスニア・ヘルツェゴビナ23,358
114位ガボン22,456
115位ギニア20,952
116位ジョージア20,889
117位ハイチ20,168
118位ヨルダン川西岸地区とガザ地区19,698
119位ブルキナファソ19,621
120位マリ19,264
121位ボツワナ18,426
122位ベナン18,387
123位モンゴル18,102
124位モザンビーク18,091
125位アルバニア17,942
126位ラオス人民民主共和国17,347
127位マルタ17,251
128位赤道ギニア16,335
129位コンゴ共和国15,951
130位ニカラグア15,764
131位ジャマイカ15,721
132位ニジェール15,620
133位マダガスカル14,616
134位北マケドニア14,198
135位アルメニア14,047
136位モルドバ13,811
137位ガイアナ13,543
138位ナミビア13,019
139位チャド12,938
140位バハマ12,627
141位ルワンダ12,060
142位マラウイ12,042
143位モーリシャス11,263
144位コソボ9,660
145位モーリタニア9,280
146位キルギス共和国9,017
147位トーゴ8,699
148位ソマリア8,491
149位タジキスタン7,820
150位モンテネグロ6,018
151位南スーダン共和国5,730
152位バルバドス5,530
153位モルディブ5,502
154位フィジー5,172
155位エスワティニ4,646
156位シエラレオネ4,268
157位ジブチ3,836
158位リベリア3,829
159位ブルンジ3,431
160位アンドラ3,400
161位アルバ3,229
162位スリナム2,988
163位ブータン2,653
164位中央アフリカ共和国2,645
165位エリトリア2,568
166位レソト2,561
167位ガンビア2,166
168位セントルシア2,082
169位カーボベルデ1,997
170位ベリーズ1,991
171位東ティモール1,920
172位セーシェル1,750
173位サンマリノ1,698
174位ソロモン諸島1,669
175位ギニアビサウ1,656
176位アンティグア・バーブーダ1,621
177位コモロ1,310
178位グレナダ1,192
179位セントクリストファー・ネイビス1,114
180位バヌアツ1,015
181位セントビンセント・グレナディーン諸島953
182位サモア816
183位ドミニカ635
184位トンガ528
185位サントメ・プリンシペ526
186位ミクロネシア連邦427
187位マーシャル諸島267
188位パラオ244
189位キリバス216
190位ナウル134
191位ツバル66

過去のGDPランキングはこちら

GDPから見る日本の立ち位置と経済の先行き

2022年、日本はGDPランキングで見ると3位に位置している。順位は前年の2021年と変わらない。生産力においては1位のアメリカとはおよそ5倍、2位の中国とはおよそ4倍も差がついているものの、先進国の中では健闘していると言えるだろう。

しかし近年の成長率は低く、今後の推移にも厳しい目が向けられている。2022年の結果は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済の停滞が関わっているとはいえ、日本経済の世界での立ち位置が低下しつつあると考えられる。

今後は日本の競争力上昇が求められるだろう。もともと日本は独自の文化や歴史などの個性とビジネスモデルの融合に長け、技術力も秀でている。新たなビジネスモデルのローンチや、日本が有する高い最先端技術分野への注力により、競争力の上昇を期待したい。

GDPランキングから見る世界各国の動き

2022年、世界経済の一部では近年にない特異な動きが見られている。ランキング上位に位置する先進国も例外ではないようだ。

食糧・飼料・肥料の急激な高騰

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって長引く経済停滞とウクライナ侵攻の影響により、食糧や飼料・肥料の急激な高騰が起きている。食糧不安や貧困の拡大につながる可能性が否定できない。ことに高騰以前から経済的に困難な状況にある地域では影響が大きいと見られている。

ロシアへの経済制裁による市場の混乱

各国によるロシアへの経済制裁は市場に混乱を招いている。とくにロシアが大きなシェアを持っていた原油や天然ガス、半導体の原料となる希ガスへの影響が著しい。穀物や飼料も同様であり、ウクライナ侵攻がいかに世界への悪影響をもたらしたかを実感する。

先進国の金融政策引き締めと経済の冷え込み

世界GDPランキング1位と2位にランクインしているアメリカや中国においても、経済的な冷え込みが見えつつある。

景気回復のため金融緩和を続けてきたアメリカは、ここにきて金融引き締めの路線へと転換をはじめた。消費が落ち込む可能性がある。中国においてはGDPの30%を占める不動産セクターが冷え込み、経済成長の減速から逃れられないという見方だ。

先進国の経済の落ち込みは、めぐりめぐって途上国の経済にも大きな影響を与えることになる。IMFは2021年から2022年の間に経済成長率が5.9%から4.4%にまで減速すると見込んでいる(※3)。GDPランキング上位にランクインする先進国の動きから目が離せないだろう。

今後のGDP予測

今後のGDPはどうなっていくのだろうか。OECDによると2060年までには世界経済のパワーバランスが大幅に変わるという予想(※4)である。中国、インドがG7、ひいてはOECD加盟国全体の経済力を追い越すという。

人口に若年層が多いブラジルやインドネシアが新興経済を発展させ、少子高齢化が著しいユーロ圏や日本をGDPにおいて圧倒するという見方もある。

気候変動もGDPに大きく影響する要素だ。かつてはGDPの成長とCO2排出量は比例すると言われていた。実際、2022年のランキングで1位であるアメリカ、2位の中国はCO2排出量においても1、2位の座を競う状況である。

しかし昨今はカーボンニュートラルをはじめとした環境への対策が求められているのも事実だ。今後のGDPの成長はCO2排出量の削減とともにおこなわれる必要がある。

2022年世界GDPランキングから見る経済の今後

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によって長引く経済停滞、ウクライナ侵攻に対するロシアへの経済制裁が大きく影響した2022年の世界GDP。そのランキングに見える経済の動きからすると、各国の経済状況は安定しているとは言い難い。新たな成長のため、現在の問題を解決する努力が必要だろう。

※掲載している情報は、2022年6月29日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends