【2021年】食品ロス世界ランキング 日本の順位と世界各国の現状とは

机の上でパソコンを操作する男性

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2021年も、UNEPによる「食品ロス世界ランキング」が発表された。世界各国の情報から、日本の廃棄量や現状を探ってみよう。食品ロス削減に向けた取り組みは、世界中で求められている。現状を把握し、いまできることは何なのかあらためて考えてみよう。

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2022.01.31

世界の食品ロスは9億トン、うち6割は家庭から

「UNEP Food Waste Index Report 2021」によると、世界の食品ロス(フードロス)は9億3,100万トンだった。そこで知っておきたいのが、「いったいどこでこれほど多くの食品ロスが発生しているのか」という点だ。

同データによると、世界の食品ロスの61%が家庭から排出。外食産業の26%、小売業の13%と続いている。食品ロスという言葉を聞いた際に、「事業者による大量生産・大量廃棄」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。しかし実際には、家庭で発生するロスが非常に多いことがわかる。(※1)

今回紹介するのは、すべて国連環境計画(UNEP)が発表したデータ。このため、各国の食品ロスはあくまでも推計量だ。また、各国でデータ収集方法や収集時点も異なっているという点も、頭に入れておいてほしい。

また「Food Loss」と「Food Waste」は、定義が異なる言葉である。FAQ(国際連合食糧農業機関)によると、Food Lossとは、小売業者、外食産業提供者、消費者を除く、チェーン内の食品供給業者による決定と行動に起因するもの。一方で、Food Wasteは、小売業者、外食産業提供者、および消費者による決定と行動に起因するものを指している。(※2)

食品ロスランキング2021

「UNEP Food Waste Index Report 2021」では、家庭で廃棄される食べ物の量について、世界ランキングを発表している。2021年版の結果は以下のとおりだ。

ランキング1位は中国だが、日本の順位も非常に高いのが現状だ。(※3)

順位国名食品廃棄量
中国91,646,213
インド68,760,163
ナイジェリア37,941,470
インドネシア20,938,252
アメリカ合衆国19,359,951
パキスタン15,947,645
ブラジル12,578,308
メキシコ11,979,364
バングラデシュ10,618,233
10エチオピア10,327,236
11フィリピン9,334,477
12エジプト9,136,941
13コンゴ8,912,903
14日本8,159,891
15トルコ7,762,575
16ベトナム7,346,717
17タンザニア6,907,649
18ドイツ6,263,775
19イラン5,884,842
20フランス5,522,358
21タイ5,478,532
22ケニア5,217,367
23イギリス5,199,825
24ロシア連邦4,868,564
25イラク4,734,434
26ミャンマー4,666,125
27ウガンダ4,546,237
28スーダン4,162,396
29イタリア4,059,806
30アルジェリア3,918,529
31大韓民国3,657,764
32スペイン3,613,954
33サウジアラビア3,594,080
34コロンビア3,545,499
35ウクライナ3,344,904
36モロッコ3,319,524
37アルゼンチン3,243,563
38アンゴラ3,169,523
39モザンビーク3,118,416
40アフガニスタン3,109,153
41イエメン3,026,946
42ウズベキスタン3,001,868
43カナダ2,938,321
44マレーシア2,921,577
45マダガスカル2,769,594
46カメルーン2,577,064
47オーストラリア2,563,110
48コートジボワール2,561,140
49ガーナ2,555,332
50ニジェール2,393,877

※単位はすべてt(トン)

日本の食品ロスは、一人あたり年間64キロ

ここからは、日本の家庭から廃棄される食べ物の量に注目していこう。日本の家庭から廃棄される年間量は、8,159,891トン。一人あたりの年間廃棄量は、約64キロである。アジア各国と比較すると、それほど多くないように見えるが、一人あたりの年間廃棄量で見ると、ランキングでは14位の日本が実は1位の中国と同等というのが現状だ。(※4)

家庭から発生する食品ロスが多い

食品ロスの多くは、家庭から排出されている。それは、各家庭における取り組みが、大きな結果につながることを示しているのだ。食べ残しや好き嫌いなど、自分にできる身近な行動からスタートしていく必要がある。

食品ロス削減に向けた世界・日本の取り組み

食品ロス問題は、将来の食糧不足に備えるためにも、世界が一丸となって解決に向けた取り組みを行うべきものだ。世界と日本は、いまどのような取り組みをしているのだろうか。それぞれを詳しく見ていこう。

フードロス削減に向けた世界での取り組み

フードロス削減に向けた取り組みは、SDGsの目標にも設定されている。目標12「つくる責任つかう責任」は11のターゲットで構成されている。

その一つが「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」だ。それぞれの国が、2030年の目標達成に向けて独自の取り組みを実践している。

フードロス削減に向けた日本での取り組み

SDGs達成のため、日本では、2030年までに2000年度比でフードロスを半減する目標を設定している。さまざまな啓もう活動や努力により、フードロス量は徐々に低下してきているものの、まだ半減にまでは至っていない。今後、さらなる取り組みが必要だ。(※5)

食品ロス問題の解決は各家庭での取り組みから

「UNEP Food Waste Index Report 2021」から見えてくるのは、食品ロス問題と各家庭におけるさまざまな習慣が、密接に関わっているという現状である。

日本の1人あたりの食品ロスは、ランキング上位には入っていない。しかし、まだまだ改善の余地があるのも事実だ。「食べられる食べ物をしっかりと食べきる」というのは、決して難しいことではない。日々の意識を変え、よりいい未来を目指していこう。

※掲載している情報は、2022年1月31日時点のものです。

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