2021年は何が大切に? 時代を読み解く「25」のサステナブルなキーワード 

草原に立つ一台の風車

変化のうねりが押し寄せた2020年。多くの人々が“新しい生活様式”への移行を余儀なくされたが、従来の生産や消費のあり方を見直すきっかけにもなった。はたして今年は、どんな変化や気づきが待っているのだろうか。世相を読み解くサステナブルなキーワードを25個ピックアップしてみた。

2021.01.01

ELEMINISTが選ぶ、2021年注目のサステナブルなキーワード

2015年9月の国連サミットでSDGsが採択されてから、5年以上の月日が経った。ようやく日本でもその概念が浸透してきており、年を追うごとにエシカル・サステナブルライフを送ろうとする人が増えている。今後もその流れは続いていくだろう。

とはいえ、適応するのが非常に大変なほど、私たちの生きる時代は変化にあふれている。

少しでもヒントになる考え方を提案したいという思いから、ELEMINISTでは「2021年注目のキーワード」をピックアップした。

エシカル・サステナブルライフを送るうえで大きく関わる5つのジャンルに分けて、それぞれ5つ、合計25のキーワードを紹介したい。

用語の解説や注目した理由などは、各テーマごとに深堀りした記事のなかで詳しく説明している。

ファッション編

クローゼットの中の衣服

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

1. ソシオポリティカルファッション
社会的なことだけでなく政治的にも意識が高いブランドのこと

2. P2Pプラットフォーム
UberやAirbnbのファッション版サービスのこと

3. リペア&リメイク
不要になったモノは捨てるのではなく、直して長く使うこと

4. 受注生産(MTO)
在庫処分をゼロにするために受注した分だけ生産すること

5. ウォッシュレス
洋服を洗濯する機会を減らし環境への負荷を軽くすること

ファッションメディア「The Business of Fashion(ビジネス・オブ・ファッション)」と戦略コンサルティングファーム「McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)」が共同でおこなった調査「The State of Fashion 2021」によれば、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、ファッション業界の経済的利益は前年比で93%減少したという。

大打撃を受けているのは間違いないが、多くのブランドはこれまでの大量生産・大量消費のあり方を省みて、自然保護活動や労働環境改善、人権向上、サーキュラーエコノミーの実現などを中心に据えた復興を目指している。

フード編

カットされた野菜とパン

Photo by emy on Unsplash

6. リジェネラティブ農業
土壌を改善しながら自然環境に回復を狙う農業のこと

7. ギフトエコノミー
見返りを求めずに他者にモノやサービスを与える経済のこと

8. アニマルウェルフェア
快適な環境のなかでストレスを減らす家畜の飼育方法のこと

9. クレイバブルヴィーガン
食べるのをやめらないほどやみつきになってしまうヴィーガン食品のこと

10. 発酵食品
微生物などの作用で発酵させた食品のこと

2013年に「Food and Agriculture Organization of the United Nations(国際連合食糧農業機関)」が公開している調査「Tackling Climate Change through Livestock」によれば、家畜産業が排出している二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスは全体の14.5%を占める。これは当時の化石燃料に次ぐ排出源であり、現在も増加傾向にあるようだ。

近年ヴィーガニズムが注目される背景には、多くの二酸化炭素を排出する家畜産業への問題意識も大きく影響している。また大量生産・大量消費は、フードロスの増加や家畜の健康的な生活を考慮する「アニマルウェルフェア」の普及へとつながっている。

エネルギー編

草原に立つ風車

Photo by Matthew T Rader on Unsplash

11. ソーラーシェアリング
発電事業と農業を両立させること

12. ブルーエコノミー
波力発電や洋上風力発電など、海に関わるすべての経済活動のこと

13. ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
消費するエネルギーの収支をゼロにした建物のこと

14. スマートガラス
天候に反応し、消費エネルギーを抑える窓のこと

15. EVシェアリング
EVを借りられるカーシェアリングサービスのこと

2014年に「World Bank Group(世界銀行)」が公開した資料「Understanding CO2 Emissions from the Global Energy Sector」によれば、エネルギー部門の二酸化炭素排出量は全体の41%を占める。そこで注目され始めたのが、再生可能エネルギーだ。

現在はコストが下がっており、家前よりも身近な存在になった。再生可能エネルギーを基本としたサービスも増えており、そもそもエネルギー自体を使わないことや代替エネルギーの創出によって、消費を実質ゼロにする動きも活発化している。

暮らし編

ベッドのサイドテーブルに置かれた花瓶とスマホと化粧品

Photo by Logan Nolin on Unsplash

16. ダイベストメント
化石燃料などの企業に投資している金融資産を引き揚げること

17. 自律分散型社会
一極集中型を避け、小さな単位で自律した社会のこと

18. ゼロウェイスト
ごみや無駄をできる限りゼロにすること

19. コンポスト
生ごみなどの有機物からつくる堆肥、もしくは堆肥手法のこと

20. カーボンオフセット
温室効果ガスの排出量を埋め合わせること

すでに紹介した3つのジャンルでは、企業やブランドの努力に頼るしかない側面も大きい。自分の力が及ばない範疇のことは、正しい知識を身につけて、選択する必要がある。エシカル・サステナブルライフを送るうえでは、自らが進んで行動することが重要だ。

節電や節水をする。エコバッグやマイボトルを持ち歩く。不要なモノは寄付する。さまざまなことができるが、常に新しい考えも生まれ続けている。

消費編

テーブルに並んだコーヒーとクッキー

Photo by Sara Dubler on Unsplash

21. フェアトレード
つくられたモノを正当な値段で売り買いしていることを表す認証ラベル

22. オーガニック認証
有機の基準に基づいて生産してしていることを表す認証ラベル

23. B Corporation
透明性や説明責任などの一定基準を満たしていることを表す企業向け認証ラベル

24. 1% for the planet
売り上げの1%以上を承認された環境保護団体に寄付する非営利団体

25. Cradle to Cradle
完全循環型デザインを実現していることを表す認証ラベル

最後のジャンルは消費。エシカル・サステナブルライフを送りたいなら無駄な消費は避けるべきだけど、賢く消費する必要もある。そこで頼りになるのが認証ラベル。

ELEMINISTが多くの人に注目してほしいと考えているのは、上記の5つだ。

※掲載している情報は、2021年1月1日時点のものです。

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