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毎日のくらしで欠かせない、水。あたりまえに身近にある水という資源について、考えたことのある人がどのくらいいるのか、ELEMINISTではアンケート調査を行いました。

ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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まず、「水と聞いて何をイメージしますか?」と聞いてみました。
圧倒的に多かったのが「飲料水」の78.8%。次いで、「海」(54.5%)、「川」(51.5%)でした。飲料水を除くと、キッチン、風呂、洗面所などの家庭内の水よりも、海や川、湖などの自然のものをイメージする人が多い結果でした。
日本は水が豊かな国ですが、水は限りある資源です。そのことについて意識することがあるか聞いてみました。
「よく意識している」が50.0%で、「ときどき意識している」が36.4%で、意識している人があわせて86.4%という結果でした。
では、水の使い方で気を付けていることは何でしょうか?
「水を出しっぱなしにしない」は83.3%、「ペットボトルの飲料ではなくマイボトルを使う」が80.3%。その他は、河川や海を汚さないように、排水や洗剤に気を付ける人も半数以上になりました。
ものづくりでは水を使うことが多くあるかもしれません。では、水を多く使う業界はどこだと思うか聞いてみました。
もっとも多かったのが「衣料」で、「食品」「製紙」「化粧品」「鉄鋼」と続きました。回答数は少なかったですが、ほかには「半導体」「AI」「データセンター」などの回答も上がりました。
さらに、水は地球のなかで循環されているもの。そんな循環について考えたことがあるか聞いた結果は、次のとおりでした。
「考えたことがある」は71.2%、「すこし考えたことがある」は22.7%で、合わせると93.9%と、ほとんどの人が水の循環を意識したことがあるとわかりました。
日本は水資源が豊かな国ですが、世界には水が限られている国もあります。そんな水資源の大切さについて知りたいと思うか聞いてみました。
その結果、「あまり知りたくない」や「知りたくない」と答えた人は0。全員が「知りたい」または「すこし知りたい」と、水の大切さに興味があることがわかりました。
さまざまな業界の企業が水を大切にする取り組みを行っています。それらの企業に対して、どう思うか聞いてみました。
もっとも多かった回答が「応援したい」の87.9%。さらに「取り組みの内容をもっと知りたい」が53.0%、「そのブランドの商品を買いたくなる」が50.0%という結果になりました。「企業イメージが上がる」(34.8%)や「その企業やブランドについて調べたくなる」(28.8%)などと、企業へのポジティブなイメージがプラスされる傾向も伺えました。
そのような取り組みを行っている企業やブランドで思いつくところとして、下記のような名前が挙がりました。
サントリー/アサヒ飲料/mymizu/ハバリーズ/無印良品/サラヤ/びわこふきん/エコストア/SHIRO/シャボン玉石けん/TOTO/イオン/リーバイス/Allbirds/パタゴニア/ピープルツリー/エコアルフ/エティーク/クボタ/クリンスイ/富士フイルム/WOTA
最後に「頑張ってほしい」「推進してほしい」という企業の取り組みについて聞きました。
「アパレル企業で水の使用量を減らしてつくった製品があれば、表示してもらえると嬉しいなと思います」(20代/女性)
「アパレル業界で水や水質に関して努力をしているブランド」(20代/女性)
「商品をつくるうえで、見えない過程で水がたくさん使われていると思うが、その見えない過程を大切に節水したりしていることを応援したい。アパレルでも、製紙工場でも、化粧品業界でも」(30代/女性)
「工場で使われる水の処理がどのようになっているか、透明性がある企業が少ないように感じます。ホームページなどで取り上げることで、企業の印象も良くなるため推進してほしいです」(20代/男性)
「ウォータースタンドの普及」(20代/女性)
「無印良品でマイボトルを持っていくと、冷たいお水がもらえる。他のお店でもたくさんそのような取り組みをしてほしい」(40代/女性)
「ペットボトルに替わるものがほしいです。ジュースなどは紙パックがあるけど水はまだ少ない」(30代/女性)
「利益の一部(持続可能な無理のない範囲の投資額)を世界の飲み水の普及活動に使用するCSRを実施していただくと、企業イメージが上がると思うので、推進していただきたい」(30代/男性)
「災害などが起きたときのために、水たまりのような飲めない水をろ過する水筒のようなものの開発を頑張ってほしい、発売してほしいと感じます」(40代/女性)
「自然にやさしい洗剤を出している企業は応援したいと思い購入している」(40代/女性)
「琵琶湖の水を美しく循環させる取り組み」(40代/女性)
「森や山を大切にする、植樹する」(40代/女性)
「自然を大事にする。森を守る」(50代/男性)
「地域と協力して、水環境を守るプロジェクトを進めてほしいです」(40代/女性)
「水は限りある資源だということを、もっともっと多くの人にPRしてほしい。大きな企業ほど上の世代(テレビを見る世代など)に響くと思います」(40代/女性)
「水に関する啓発や教育プロジェクト。循環できる仕組みをつくる取り組み」(30代/女性)
「節水すれば経済的にも利点があるのを推すことで、人々の行動に変化を与えられると思う」(10代/女性)
水は、飲料としても、生活用水としても、必要不可欠な存在。あたりまえに毎日使っていると、水の大切さをつい忘れがちになるかもしれません。しかし今回の調査で、水資源について意識したり、使い方に気を付けたりしている人がとても多く、さらに水を大切にする取り組みを行っている企業にポジティブなイメージを持つ人もとても多いことがわかりました。また、水資源に関する取り組みへの興味関心も非常に高いことがうかがえました。
ELEMINISTでは、このような水を守る取り組みなどについて、引き続き紹介していきます。
ELEMINIST「水に関するアンケート」調査概要
調査期間:2025年10月31日~11月9日
調査対象:ELEMINIST Followers(ELEMINISTのコミュニティ)66名(10代〜60代の男女)
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
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