【エコな掃除調査】エコな掃除を実践している人は70.5％、次に使ってみたい断トツ人気は「ホタテパウダー」

エコな掃除を「実践している」は70.5％

化学薬品等を含んだ洗剤を使わず、天然由来のモノやアイテムを活用して汚れを落とす、“エコな掃除”。はじめに、そんなエコな掃除に興味があるか聞いてみました。

「興味があり実践している」と答えた人は70.5％で、「興味はあるが実践はしていない」と答えた人は29.5％でした。実践の有無は問わず、アンケートに答えた人の全員が「興味がある」と答えていることがわかりました。

興味がある理由は「自然なものを使いたい・環境に配慮したい」から

その理由について、聞いてみた結果は次の通りです。

結果は、「できるだけ自然なものを使いたいから」（86.4％）と、「環境に配慮したいから」が81.8％ともっとも多く、それ以外には「家族やペットの健康を考えて」（47.7％）、「プラスチックグッズを使いたくないから」（36.4％）が続きました。

ふだん使っているエコな掃除グッズは「重曹・古着・クエン酸」が三大人気

次に、実際にふだんの掃除で使っているエコなグッズは何か聞いてみました。

もっとも多かったのは、「重曹」（77.3％）、「古着」（61.4％）、「クエン酸」（56.8％）の３つ。着古した衣類やタオルなどを小さく切って雑巾代わりに使用して、重曹とクエン酸を活用している人が多いようです。それ以外には、「石けん」「自然素材のスポンジ（各47.7％）、「セスキ炭酸ソーダ」（45.5％）、「ほうき・ちりとり」（40.9％）などの回答もありました。

今後使ってみたいエコな掃除グッズは「ホタテパウダー」が断然人気

また、今後使ってみたいエコな掃除グッズについてはどうでしょうか。

全体の45.5％が回答した「ホタテパウダー」が断トツの一番人気でした。ホタテパウダーは水に溶けると強アルカリ水になるため、酸性の汚れである油汚れや皮脂汚れを落とすのに最適で、家中のほとんどの場所に洗剤の代わりとして使えます。

それ以外では、「自然素材のスポンジ」「へちまたわし」「酵素洗剤」などの回答も挙がりました。

エコな掃除の課題＆デメリットは「洗浄力」「入手しやすさ」「やり方」

一方で、エコな掃除に関するデメリットや課題には何があるか聞いてみました。

もっとも多かったのは、70.5％の人が挙げた「洗浄力が弱いものがある」。また、「気軽に入手できないものがある」（43.2％）や「汚れの種類に応じたやり方がわからない」（40.9％）もありました。エコな掃除グッズでも使い方しだいでは、油汚れをスッキリと落とせるものがある一方で、「洗浄力が弱いものがある」「それぞれの汚れに最適な掃除方法がわからない」という声が本音なのかもしれません。

おすすめの「エコな掃除方法」「エコな掃除グッズ」のアイデア

「やり方がわからない」という声があるなか、おすすめの掃除方法や掃除グッズに聞いてみたアイデアをご紹介しましょう。

洗剤替わりになるものがいっぱい！

「トイレの掃除は絶対クエン酸がおすすめ。汚れも匂いも落ちるしクエン酸は他の場所にも使えるのでコスパも最高です」（40／女性）

「セスキ炭酸ソーダ、非常にスプレーに向いており、しゅっと吹きかけ掃除しています。手軽で、洗剤の代替えとして使えるので気に入っています」（40代／女性）

「ホタテパウダーは野菜洗い、ファブリーズの代用品として使用しています。お洗濯とお風呂には硫化マグネシウム→クエン酸で洗うと、繰り返し使用できるので経済的&環境や身体にもやさしくお気に入りです」（30代／女性）

「セスキ炭酸ソーダと水に、好きな香りのアロマを入れて手づくり洗剤をつくって家中拭き掃除をすると、とてもいい香りに包まれいい気分で掃除ができる」（40代／女性）

洗剤不要のものも！おすすめ掃除グッズ

「へちまたわしは、洗剤を使わなくて済むので、環境にも経済的にもやさしいと思う！ あとはエコストアの洗濯用洗剤も愛用していて、香りもいいしその後の水も綺麗なので、使っていてとても心地がいいです」（20代／女性）

「お風呂場で洗剤不要のスポンジを使っている。子どもがお手伝いをしてくれるときも安全」（30代／女性）

「電解水。水なので、キッチンまわり含めて家中の掃除に使え、二度拭きなども要らず、手軽で、とても綺麗になる」（40代／女性）

「お気に入りの箒を使いたくて掃除機をやめた」（50代／女性）

「煮沸ができる布巾を使用することで、ハイターの使用を減らすことができた」（40代／女性）

「食器洗いのスポンジを竹ブラシに変えることで、手も荒れずスポンジの廃棄もなくなりとても使い心地いいと感じています」（30代／女性）

「以前ホテルの客室清掃のアルバイトをしていたときに、洗剤を使わず、水拭き用のタオルと乾拭き用のタオルだけで窓掃除をしていました。洗剤を使わなくてもきれいになることを知ったので、自宅でも実践しています」（40代／女性）

捨てる前のものを再利用！

「鍋のコゲ付きには、玉ねぎの皮を茹でて沸騰させると、内側のコゲがつるっと落ちます」（40代／女性）

「お米の研ぎ汁で床掃除。野菜の切り端や皮でシンクのお掃除！ とっても綺麗になります」（30代／女性）

「一度使用した紅茶などのティーパックは、シンクの汚れを落とすのに使っています」（30代／女性）

「古くなったTシャツなどを切って、ちょっとしたところの拭き掃除などに使っています。吸水性が良くて、使い心地がいいです。服としても、掃除用具としても使い倒し、感謝して捨てます」（30代／女性）

掃除グッズや洗剤を選ぶときに気を付けていることは？

最後に、掃除グッズや洗剤を選ぶときに気を付けていることについて聞いてみました。

成分

「化学製品を使っていないことを意識しています」（30代／女性）

「お風呂掃除で、市販のもので気分が悪くなったことがあるので、オーガニックや無添加のものを買うようにしています」（40代／女性）

「生分解性で、ケミカルでないものを選んでいます」（30代／女性）

「ヤシの実洗剤など、自然環境にやさしいものを選ぶようにしています」（30代／女性）

「合成洗剤はできるだけ買わないようにしています」（30代／女性）

「ヴィーガンで自然にやさしいものを選ぶ」（40代／女性）

排水にも配慮

「以前は、カビ汚れや油汚れを落とすために合成洗剤や化学薬品を沢山下水に流していました。現在は掃除レス生活を実践しています。自然由来の洗剤に変え、トイレ掃除以外には洗剤はほとんど使わなくて済みます」（40代／女性）

「なるべく合成洗剤は買わずに、下水に流した後に生分解されるエコ洗剤を選ぶようにしています」（30代／女性）

「川に流れるからOKではなく、自分の家に流れるとしてもOKと思えるかどうかで選んでいます笑」（30代／女性）

「合成界面活性剤、プラスチック（ポリエステルの不織布も）など、排出したくないものや素材を避けています」（40代／女性）

パッケージ

「愛用している洗剤などは詰め替え用にするか、大容量のものを購入してパッケージを破棄する回数をできるだけ少なくなるよう意識している」（40代／女性）

「量り売りできる物を選ぶようにしている」（40代／女性）

「楽しく使い続けられるものであること、包装が少ないものなど」（40代／女性）

その他

「長く使える道具を選ぶようにしている」（50代／女性）

「ブランドの背景やエビデンスをしっかりと確認するようにしています。そして、自分が使っていて心地がいいこと。無理しない範囲で、というのを決めています」（20代／女性）

「楽しく使い続けられるものであること」（40代／女性）

多かった回答は、ケミカルなものを使用しないなど成分に気を配るものや、排水にも配慮したもの。また「長く使えるもの」「楽しく使い続けられる」といった、すぐに処分することなく愛用できるポイントを挙げる答えも少なくありませんでした。

まとめ

合成洗剤を使わなくても、身近な掃除グッズで家中の掃除はできてしまうもの。とくに万能掃除グッズとしてよく知られている重曹と同じように、「ホタテパウダーがいい」という声も多く集まりました。『ELEMINIST SHOP』で揃えているエコな掃除グッズなども参考にしてみてはいかがですか？

ELEMINIST「エコな掃除に関するアンケート」調査概要
調査期間：2023年11月13日～11月20日
調査対象：ELEMINIST Followers（ELEMINISTのコミュニティ）44名（10代以下〜50代以上の男女）
※原則として小数点以下第２位を四捨五入し表記しているため、合計が100％にならない場合があります。

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