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家庭で出る生ごみや落ち葉などを、微生物の力を使って堆肥にする「コンポスト」。ごみを減らし、二酸化炭素の削減に貢献できる取り組みです。そんなコンポストに対する興味はどのくらいあるのか、使った経験のある人はどのくらいいるのか、調査しました。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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まず、「コンポスト」について興味があるかどうか聞いてみました。
「とても興味がある」は69.4%、「すこし興味がある」は26.4%で、全体の95.8%と大多数がコンポストに興味を持っていることがわかりました。
次にコンポストの使用経験について聞いてみた結果、次の通りになりました。
「使ったことはない」の45.8%に対して、「現在使っている」は33.3%、「過去に使ったことがある」は20.8%で、使用経験のある人は全体の54.1%になりました。
コンポストの使用経験がある人に、コンポストを使ったきっかけについて聞いてみました。
もっとも多かったのが「ごみを減らしたかったから」(84.6%)。また「環境保護になるから」も82.1%が回答しました。コンポストを始めた人の多くが、ごみ削減と環境保護を目的としていることがうかがえます。
コンポストの使用経験がある人に、コンポストを使ってみた満足度について聞いた結果、次のようになりました。
もっとも多かったのは「満足している」の51.3%で、「とても満足している」の38.5%とあわせると、コンポストを使った人の約9割が満足したことがわかりました。
「生ごみの量が激減し、においや虫の発生で困ることがほぼなくなった」(40代/女性)
「生ごみが減ったことで、燃えるごみが思っていた以上に減ったことが心地よい」(30代/女性)
「生ごみが減らせた。結果ごみ全体が減らせた」(50代/女性)
「ごみ捨て間際の生ごみのにおいが気にならなくなったためです」(20代/女性)
「生ごみの削減とにおい対策になり、処理後は家庭菜園の肥料としても使えるのがいいです」(40代/女性)
「生ごみを処理できて、庭づくりにも活かせるから」(50代/女性)
「生ごみを投入し続けているのに満杯にならなかったり、寒い日でもコンポストの中は温かいと微生物の力を感じたり、自然の循環を感じることができて面白い」(40代/女性)
「息子と一緒に行うことで、堆肥に変わることを自然に教えることができて楽しいです」(30代/女性)
「環境負荷を減らすことを実感。心まで軽くなり楽しさにつながりました」(40代/女性)
またコンポストを使って、ごみや環境に対する考えが変わったか聞いてみました。ごみを資源と捉えるようになったり、循環を意識するようになったり、さまざまなポジティブな影響が生まれたようです。
「ごみはごみでなく、資源だということを痛感し、子どももごみが堆肥に変化していく様子に興味を持っていた。やむを得ず出てしまった残飯などが、ごみにならずに再度土として使える肥料になっていくのを見て、家族で罪悪感が減った」(40代/女性)
「食べ物から土へ、できた堆肥が野菜ができるという、循環を意識するようになった。ごみ問題が身近だと実感した」(20代/女性)
「考え方はだいぶ変わりました。生活全般からごみを出さない生活を意識し始めた。分別も当たり前になった」(50代/女性)
「野菜ってもともと土から生まれてくるから、土に返せるのってすごく気持ちいいなと思った」(40代/女性)
「ただ捨てるだけの選択ではなく、また何かが生まれるかもしれないと思うと、すべて活用したくなりました」(30代/女性)
また、「過去に使ったことがある」と答えた人に、現在はコンポストを使っていない理由について聞いてみました。
もっとも多かったのが「堆肥の使い道に困ったから」。コンポストでは堆肥ができますが、ガーデニングや家庭菜園を行っている人ならいいのですが、そうではない方は「使い道に困る」という意見が少なくないようです。それ以外では、「虫が出た」「においが気になった」などの回答がありました。
一方で、コンポストを使った経験のない人に、「コンポストを始めるとき、何がネックになると思いますか?」と聞いたところ、次のような結果になりました。
回答数の多い順に「続けられるか心配(54.5%)」「虫が出るか心配(48.5%)」「できた堆肥の使い道に困る(45.5%)」「自宅に場所がない(42.4%)」」「においが心配(30・3%)」「手間がかかりそう(30.3%)」となりました。継続して行わなければならないことや、虫への不安を答える人が多い結果でした。
さらにコンポスト未経験者に、どんなきっかけがあればコンポストを始めようと思うか聞いてみました。
もっとも多かったのは「やり方を教えてくれる人がいれば」の42.4%。それに「公共のコンポストがあれば(39.4%)」「自治体などの助成金があれば(30.3%)」が次ぐ結果となりました。この回答結果から、コンポストに興味を持っている人は多いものの、「使い方を教えてほしい」「自宅ではなく公共のコンポストがほしい」という潜在的なニーズがあることがうかがえます。
さらにコンポスト未経験者に、もしコンポストを使うならどんなタイプがいいか聞いてみました。
断トツで人気だったのが、「コンパクトな専用バッグでできるバッグタイプ」で、63.6%の方が支持しました。また「かき混ぜる必要のない密閉タイプ」も54.5%が回答しました。ベランダなどでもできる手軽さと、手間のかからないコンポストが人気のようです。
コンポストを利用する人が増えるためには、どんなことが必要でしょうか?集まったアイデアをご紹介しましょう。
「コンパクトで持ち運びができて、においや場所にとらわれないもの。見た目がオシャレだとインテリアとしても取り入れやすいと思う」(30代/女性)
「続けるために、あえて辞めやすいものがいいと思いました。大掛かりなものや費用のかかるものでなく、一度気軽に試してみて、どんな感じかわかると続けやすいのかなと思いました」(30代/女性)
「賃貸や狭いお家などでも活用しやすい方法を教えてもらえる、社会人で生活が忙しくても手軽にできるもの」(20代/女性)
「低予算でお試しで使える気軽なコンポストがあるといいと思います」(40代/女性)
「共同で使うコンポストがごみステーションのようにあり、誰かが管理してくれているとごみを入れようかなという気持ちになる」(20代/女性)
「何世帯かに1個の共用のコンポストの仕組みがあるとうれしい。できた堆肥は定期的に回収されるような仕組みが町全体にできたらいいなと思う」(20代/女性)
「共有コンポスト場所をつくる(ごみ捨て場とかに)」(40代/女性)
「コンポストの堆肥が近所の必要とする家庭や農家へ運ばれて、堆肥を必要としない人にはポイントがたまっていく仕組み」(30代/女性)
「堆肥の処理方法と場所が増えたらいいのに。回収サービスとか」(30代/女性)
「堆肥の使い道がないという問題が起きると考えるため、近くの公園に堆肥を持って行けるなど、公共の場に還せる仕組み」(20代/女性)
「できた肥料はバックごと自治体などが(ごみ収集の様な感じで)回収してくれて、新しいバッグと交換してくれたらやりやすいのかなぁと思います。至れり尽せりですが(汗)」(40代/女性)
「コンポストのメリットをまずは知れるタッチポイントが必要だと思う。興味があるけどやったことがない人に向けて、背中を押すような声やコンテンツがあるといい」(20代/女性)
「コンポスト運用でわからないこと、悩んだことを気軽に相談できるツール(LINEやチャット)があるといいと思います!また、他の方がどんな工夫をしながらコンポスト運用しているか知れるコンテンツがあるとうれしいです」(30代/女性)
「生ごみを普通ごみに捨てるとどう影響があるか、コンポストに入れる前にどのように生ごみをためるかなどアイディアを知れるといいなと思います」(40代/女性)
「コンポストを使っている日常や、暮らしの中でどのように使われているのか具体的な例があればいいなと思います。旅行や出張で家を空けるときも問題ないのか、とかも気になるので、暮らしのVlogで使っている様子や、コンポストを使っている人の記事などあれば、少し身近になるかなと思います」(30代/女性)
「始めるハードルが高いので、メリット・デメリットをわかりやすく教えてくれる場やメディアがあればいいと思います」(30代/女性)
家庭から出るごみの2〜3割を占めると言われる生ごみ。コンポストがあればそんな生ごみの削減につながり、焼却によるCO2排出量の削減にも貢献できます。ただ、多くの人がコンポストへの興味は持っているのに、実際の利用に結びつかないのは、「続けられないのでは?」という不安や、虫やにおいへの懸念、さらにできた堆肥の使い道に困っている姿が浮き彫りになりました。
堆肥を回収する制度や、公共のコンポストができるなど、行政やコミュニティによる仕組みづくりが必要なのかもしれません。
また、コンポストは「ELEMINIST SHOP」でも購入可能ですので、気になる方はチェックしてみては?
LFCコンポスト
LFCコンポストセット
5,401円
※2024.05.14現在の価格です。
コンポストを初めて2週間ちょっと経ちました!投入するのが野菜ばかりなので、ちょっと分解が遅い気もしていますが、米の研ぎ汁入れてみたりしてます。最近、あれ?入れたものがなくって分解してきたかも!?って感じて楽しくなってきたところです。 何より、生ごみがゴミ箱にほぼないのも気持ち良い! 3ヶ月経ったら熟成期間に入るということで、その間どうしよう、、、、これは2バック必要ですね。 でも本当におすすめです!
4月から始めて6月にはいっぱいになったので、今は発酵中です。使い始めて、まず生ごみが減りました。 野菜クズを入れる前にザルなどでなんとなく水気を乾燥させていましたが、 こちらも腐敗臭などはとくになく、三角コーナーに捨てていた頃のほうが臭っていました。 今、発酵中で生ごみが投入できなくなると、途端にゴミが増えたので、やっぱりコンポストは続けていきたいなと思っています。
やり始めて、1年ちょっと。初めは、生ゴミを減らしたいが、キッカケでした。生ゴミの処分の手間がとても減って、楽になりました。堆肥に出来上がりも、毎度、違って、育ててる感が面白いです。 さらに、ガーデニングに使うと、花の咲き具合がとても良く、嬉しい限りです。これからも続けて行きます。
最近、微生物が気になっていて、本を読んだりしているものの、なかなか日常生活で実感できる機会がないな〜と思っておりました。そんな中、こちらのセットは、お野菜を入れても入れても基材(最初に入っている一見普通の土に見える原料)が増えるどころか減っていくくらい分解が進んだり、日によってはほかほか湯気が出ていたりなど、眼には見えずとも、確かに微生物がそこにいる!という実感があってとても楽しいです。 一度、何日かかき混ぜられない時にダニが発生してしまったので、そこだけ要注意、あとはとっても楽しく取り組めています。満足度かなり高いです!
LFCコンポストを使い始めると本当に「生ごみ」が激減して、ごみ捨てが軽やかになります。今まで何を捨てていたんだろう、、、と落ち込むとともに、みんなで使ったら、どれだけ前進できるんだろう、、、!とわくわくしてきます。一人でも多くの方とこの感動を共有したいです。買ってよかった!
生ゴミの匂いに悩まされる事がなくなり、それだけでもありがたいのに堆肥まで出来ちゃう!ベランダで出来た堆肥使って家庭菜園してます。 コンポストの基材を定期購入しようか迷ってる。2回目はホームセンターで売ってる基材使ってるけど、ちゃんと同じように堆肥に出来るかまだ分からないから。
まだLFCコンポスト歴2ヶ月半で、初めての堆肥がもうすぐできあがるところです。LFCコンポストの良い点は、私はマンションに住んでいるのですが、マンションのベランダでもコンポストできる点です。
夜までに出た生ごみを朝までザルで乾かし、ベランダの植物の水やりと同時にコンポストに投入してます。早くも初期に入れた生ごみが分解されて減っている感覚はあります。不思議と匂いもなく、虫などの不快なものはまだありません。まだ3月なので夏は気温で違いがあるかは今後の検証です。これから堆肥ができた後に、何を育てようか気長に考えるのも楽しみです。
まず一番初めに気になるのは「虫」だと思いますが、今まで一度も発生したことがありません。虫は分解者なので強い味方ではあるけれど、どうしても無理〜〜〜という時はごみ袋で3日間密閉すればOK。 料理するときにキッチンにコンポスト用の野菜くずをザルに入れて水を切って乾燥させます。できるだけ細かく包丁で切っておくと分解が早いです。私はめんどくさがりなので混ぜ忘れる日が多いけど、それでもしっかりと分解されていくのをみると愛おしいです。 で、完全堆肥した土をどうしたらいいのか問題がありますが調べると自治体などでコンポストしている地域があったり私はurban tokyo farmingさんが堆肥の回収してくれるイベント企画してるときに持っていったりしてます。 年間1兆円の税金で生ごみ処理されていると思うと悲しい!いずれ全国に堆肥場ができることを願って生ごみをなくしていきましょう!
ELEMINIST「コンポストに関するアンケート」調査概要
調査期間:2024年4月20日~4月27日
調査対象:ELEMINIST Followers(ELEMINISTのコミュニティ)72名(10代以下〜70代以上の男女)
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
「ELEMINIST」では、企業のSDGs推進を支援するサステナビリティ・エシカル領域に特化した法人向けソリューションを提供しています。サステナビリティ・エシカル領域のプロフェッショナルとして、サステナビリティ・エシカル領域の「プロモーション」「コミュニティ/ラーニング」「クリエイティブ」の3つのソリューションを提供しています。お問合せや詳細は、下記URLより。
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