「環境に配慮したい」「地球にやさしい生活を送りたい」と思っている方は、サステナブルな雑貨を取り入れてみてはどうだろう。本記事ではサステナブルなアイテム20点を『ELEMINIST SHOP』からピックアップ。リビング、キッチン、バスルームなどの使用するシーン別に紹介しよう。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
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「サステナブル(Sustainable)」とは、日本語に直訳すると「持続可能な」という意味。資源の使用を最小限に抑え、地球環境や生物多様性を守れるよう配慮することをいう。
「サステナブル」というと難しく聞こえてしまうかもしれないが、私たちが毎日の生活でできることも多い。
・オーガニック素材を選ぶ(水や土壌の汚染を防ぐ)
・リサイクル素材を選ぶ(資源を大切にする)
・モノを長く愛用する(ごみを減らす)
本記事では、サステナブルな視点で選んだおすすめの雑貨20アイテムを紹介しよう。
オーストラリア製の蜜蝋を100%使った蜜蝋キャンドル。石油由来のパラフィンを使用しないため、特有のにおいが出ない。
『Northern Light(ノーザンライト)』は、オーストラリアのキャンドルメーカー。原料の蜜蝋は、ハチの巣箱からはみ出たものや、使われなくなった巣房の蓋についたものを手作業で集めており、ひとつひとつのキャンドルから自然の恵みに対する深い敬意が感じられるはず。
ハンドメイド好きには、蜜蝋を板チョコのように固めた「DIY用蜜蝋バー」もおすすめ。使いたい量だけ割って、キャンドルやボディバターなどの手づくりに利用できる。
職人の手仕事で生まれた「一点物」のキャンドルホルダー。材料にするのは、山梨県の森林から調達した檜。きちんと管理された森林で伐採したことを証明するFSC認証を受けたものだ。持続可能な未来のカギとなる「人と森の共生」に貢献できるサステナブルな雑貨。
木のぬくもりとアート作品のような存在感は、和洋どちらのお部屋でもインテリアとして活躍する。先に紹介したミツロウキャンドルを灯せば、疲れた心がほぐれていきそう。
フランスのデザインスタジオ『MINIMUM DESIGN(ミニマムデザイン)』が手がけるインドアプランターは、100%植物由来の素材でつくられた屋内用プランター。リサイクル木材とトウモロコシが主成分の原料でできた100%植物由来のバイオマスプラスチックで、土に還すこともできる。
フランスらしいモダンでユニークなデザインとナチュラルカラーが印象的。シンプルで美しい模様は、植える植物を選ばず、お部屋の空間になじみそう。
コーンスターチ由来の生分解性プラスチックとコットンでできた水切りネット。100%堆肥化できるから、生ごみが溜まったらネットごとコンポストに入れることが可能。深型・浅型どちらの排水口にも使用できる。ごみに出しても、プラスチック製の水切りネットに比べてCO2排出を抑えられる。ごみ問題と気候危機の問題に取り組めるアイテムだ。
セルロースでできた、プラスチックフリーのキッチンスポンジ。セルロースは、リサイクルした再生木材からとれる成分で、水を含むと柔らかくなり、ワイングラスのような繊細な食器もやさしく洗い上げられる。毎日の家事に無理なく取り込める、サステナブルなキッチン用品だ。
『LE CHENE & LE ROSEAU(ル・シェンヌ・エ・ル・ロゾー)』は、南フランスの自然派ブランドで、環境保全やリサイクル推進に積極的に取り組んでいる。商品の売り上げの1%は、貧しい人々を支援する団体「L'agence du Don en Nature」に寄付される。“社会貢献”にもつながる、地球と人にやさしいアイテムだ。
『家事問屋』は、金属加工の一大産地である新潟県・燕三条で生まれたブランドで、職人の繊細な技術でつくり上げられたミニマルなデザインが特徴。「ありきたり、なのに使いやすい」のキャッチコピーのとおり、一度使うとその使いやすさにきっと驚されるはず。
丈夫でサビにくいステンレス製の下ごしらえボールや角ザル、軽量スプーンなどが揃っている。「使い手の声」に耳を傾け丁寧につくられた道具があれば、日々の調理の時間をさらに丁寧に楽しめそう。
古くからカイロに使われてきた小豆のほか、天然素材のみを使用したアイマスク。少量の水と一緒に電子レンジで温めて、繰り返し使える。オイルも使われているので、ラベンダーとカモミールの香りがほんのりただよい、心までリラックスさせてくれる。小豆の適度な重みも心地よさを感じられる秘密。
就寝前は、スマホでSNSやメールを見るのが習慣になっている人も多いだろう。知らないうちに疲れている目を、天然素材のアイマスクでやさしくいたわってはいかがだろう。
オーストラリアのセルジャック姉妹が創設した『Seljak Brand(セルジャック ブランド)』。ファッション業界で経験を積んだ2人が「無駄な消費のない世界」を目指し、他の製品から出た切れ端など、リサイクル素材100%でできたブランケットをつくっている。
保温性と耐久性が高く、臭いや汚れにも強い大判ブランケットで、自宅用にはもちろん、車内やアウトドアシーンでも大活躍してくれそう。
プラスチックボトルを使用しない、固形タイプのシャンプーバーやコンディショナーバーが人気だ。そんなシャンプーバーやハンドソープ、洗顔石鹸などをすっきり保管できるのが、この浮かせるソープホルダー。石鹸にホルダーを差し込むだけで、磁石の力を利用して、浮かせて保管できる。
掃除を簡単にできることから注目を集めている“浮かせる収納”。従来のソープホルダーとは異なり、ヌメリを拭き取る必要がなく、水回りをすっきりできる。水切れもよくなるので、石鹸が溶けることも少なく、最後まで使えるのも嬉しいポイント。バスルームのほか、洗面所やキッチンでも便利に使える。
オーガニックコットン100%にこだわり、環境への負荷を最小限に抑えたタオルづくりを行っている『IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)』。コットン農家や工場の労働環境など、すべての工程で安全性と環境への負荷に配慮して、サステナブルなタオルをつくり続けている。
「オーガニック120」シリーズは、1999年から続くロングセラー商品。吸収性・耐久性・厚み・肌触りのバランスがよく、正しくメンテナンスすれば、10年間も使い続けられるという。使うたびに惚れ直すような魅力あふれるタオルを選んではどうだろう。
国際基準の「GOTS認証」を受けた、オーガニックコットン100%の洗濯ネット。大きさは、SmallとBigの2種類。洗濯ネットは、洋服に合ったサイズのモノを使うと、より効果的にダメージを抑えられる。2サイズを用意して、用途にあわせて使うのもおすすめ。オーガニックコットンで、大切な洋服をやさしく守ろう。
洗濯洗剤の代わりになる、無患子(むくろじ)という木になる実。天然の洗浄成分であるサポニンが含まれており、昔から洗濯に用いられてきた。使い方は簡単。ナッツを入れた小袋を洗濯機に投入するだけで、100gで約40回分ものお洗濯が可能だ。
使い終わったソープナッツは、生分解性のためプランターの土に埋めたり、コンポストに加えたりしてOK。ごみを減らすのではなく、ごみ自体を出さない「ゼロウェイスト」を実践できる、サステナブルなアイテムだ。
衣類と一緒に乾燥機に入れるだけで、乾燥時間を最大50%も短縮できるドライヤーボール。丸みをおびた、可愛らしいボディが特徴だ。乾燥中に空気を取り込み、柔軟剤に頼らず衣類をふっくら仕上げられる。お気に入りのエッセンシャルオイルを垂らして使えば、衣類にほんのり香りがついて心地よい仕上がりに。
素材には、羊を傷つけない方法で刈り取ったカナダ産プレミアムウールを100%使用。お肌が敏感な赤ちゃんを気づかうママへ、出産祝いとして贈るのもおすすめ。乾燥機にポンっと入れるだけで消費エネルギーを抑えられる、お手軽なサステナブルアイテムだ。
現在日本の家庭からは年間約1,000万トンもの生ごみが生まれており、家庭ごみの大半を占めている。そこで、そんな生ごみを堆肥にできる「コンポスト」のセットを利用してはどうだろう。
初心者でも失敗しにくく、続けやすいと評判の「LFCコンポスト」は、スタイリッシュなバッグ型で、ベランダに置いてもおしゃれ。都市部に住む人の生活にも、使いやすい設計になっている。
使い方はシンプルで、1日50〜400gの生ごみを投入し、生ごみの投入と混ぜるを約1〜3ヶ月間繰り返すと、3~4週間ほどで堆肥化する。セットには、ニオイを抑える基材つき。ファスナー付きのバッグで虫の侵入を防いでくれる。コンポストした堆肥で、野菜や植物の栽培を楽しんでみよう。
イギリスの老舗ガーデニングブランド『Kent&Stowe(ケント&ストー)』のハンドシャベル。持ち手部分の木材は、管理の行き届いた森林で調達したものを採用。シャベルにしっかりと力が加わり、土を掘りやすいデザインになっている。
サビにくいステンレス製は、モノを長く使える点でサステナブルだ。小さなシャベルは、花壇や観葉植物の手入れ、コンポストで生ごみを混ぜる際などに便利なもの。飽きのこないシンプルな見た目で、長く愛用したい一品になるはず。
サステナブルに暮らしを変えるとなると、手間が増えるなど、面倒なイメージを持つ人も多いはず。でも、今回紹介したものを見てみれば、どれも毎日の暮らしにすぐに取り入れやすい身近なものばかりだと気づくだろう。それに、それらのアイテムを使うと、新しい発見が生まれて毎日がさらに楽しくなるはず。
「環境にやさしい暮らし」を送ることは、決してハードルが高いことではない。はじめの一歩は、ちいさなモノから。いつも使っている日用品を、サステナブルなアイテムに替えてみてはいかがだろう?
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