【2022年】最新世界幸福度ランキング 世界の順位一覧と日本の状況

湖畔に停泊している手漕ぎボート

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2022年世界幸福度ランキングが発表された。世界と日本の現状はどうなっているのか、一覧で紹介する。上位国、下位国、そして日本にはそれぞれどういった特徴が見られるのだろうか。昨年の順位と比較しつつ、世界の幸福度を確認してみよう。

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2022.05.25

世界幸福度ランキングとは

幸福度ランキングとは、国連機関である持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が毎年発表している世界ランキングである。世界幸福度調査(World Happiness Report)の結果に基づき、各国の幸福度について、1位から順にまとめたデータを指す。幸福度ランキングの発表から10年目の節目を迎えた2022年のランキングは、2022年3月18日に公開された。

このランキングの特徴は、「幸福度」という目には見えないものを数値化して、順位付けしている点にある。各国の幸福度は、主に「主観的な幸福度」によって決定される。キャントリルラダー(Cantril ladder)と呼ばれる手法を用いて、自身の幸福度が0~10までの11段階中、どこに当てはまるのかを明らかに。その上で、以下の6つの項目を加味して判断される。

・1人当たり国内総生産(GDP)
・社会的支援の充実(社会保障制度など)
・健康寿命
・人生の選択における自由度
・他者への寛容さ(寄付活動など)
・国への信頼度

アンケートは、各国で年間約1,000件の回答が収集されている。その上で、3年間の平均に基づいて各年の幸福度ランキングが決定されているのだ。つまり、2022年に公開されたランキングは、2019年から2021年までの結果をもとに算出されている。(※1)

【2021年】世界幸福度ランキング 日本の順位とその理由は?

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2022年の世界幸福度ランキング

2022年の最新ランキングはどのような結果になっているのだろうか。「World Happiness Report 2022」からすべての国の順位と、前年順位を見てみよう。(※2)

順位国名前年順位
1位フィンランド1位
2位デンマーク2位
3位アイスランド4位
4位スイス3位
5位オランダ5位
6位ルクセンブルク※8位
7位スウェーデン7位
8位ノルウェー6位
9位イスラエル12位
10位ニュージーランド9位
11位オーストリア10位
12位オーストラリア11位
13位アイルランド15位
14位ドイツ13位
15位カナダ14位
16位米国19位
17位イギリス17位
18位チェコ18位
19位ベルギー20位
20位フランス21位
21位バーレーン22位
22位スロベニア29位
23位コスタリカ16位
24位アラブ首長国連邦25位
25位サウジアラビア26位
26位台湾24位
27位シンガポール32位
28位ルーマニア46位
29位スペイン27位
30位ウルグアイ31位
31位イタリア28位
32位コソボ33位
33位マルタ23位
34位リトアニア38位
35位スロバキア34位
36位エストニア40位
37位パナマ41位
38位ブラジル35位
39位グアテマラ※30位
40位カザフスタン45位
41位キプロス39位
42位ラトビア51位
43位セルビア48位
44位チリ43位
45位ニカラグア55位
46位メキシコ36位
47位クロアチア60位
48位ポーランド44位
49位エルサルバドル49位
50位クウェート※47位
51位ハンガリー53位
52位モーリシャス50位
53位ウズベキスタン42位
54位日本56位
55位ホンジュラス59位
56位ポルトガル58位
57位アルゼンチン57位
58位ギリシャ68位
59位大韓民国62位
60位フィリピン61位
61位タイ54位
62位モルドバ65位
63位ジャマイカ37位
64位キルギス67位
65位ベラルーシ※75位
66位コロンビア52位
67位ボスニアヘルツェゴビナ64位
68位モンゴル70位
69位ドミニカ共和国73位
70位マレーシア81位
71位ボリビア69位
72位中国84位
73位パラグアイ71位
74位ペルー63位
75位モンテネグロ72位
76位エクアドル66位
77位ベトナム79位
78位トルクメニスタン※97位
80位ロシア76位
81位香港77位
82位アルメニア86位
83位タジキスタン78位
84位ネパール87位
85位ブルガリア88位
86位リビア※80位
87位インドネシア82位
88位コートジボワール85位
89位北マケドニア94位
90位アルバニア93位
91位南アフリカ103位
92位アゼルバイジャン※90位
93位ガンビア※98位
94位バングラデシュ101位
95位ラオス100位
96位アルジェリア109位
97位リベリア※120位
98位ウクライナ110位
99位コンゴ83位
100位モロッコ106位
101位モザンビーク115位
102位カメルーン91位
103位セネガル92位
104位ニジェール※96位
105位ジョージア108位
106位ガボン112位
107位イラク111位
108位ベネズエラ107位
109位ギニア102位
110位イラン118位
111位ガーナ95位
112位トルコ104位
113位ブルキナファソ113位
114位カンボジア114位
115位ベナン99位
116位コモロ※131位
117位ウガンダ119位
118位ナイジェリア116位
119位ケニア121位
120位チュニジア122位
121位パキスタン105位
122位パレスチナ※125位
123位マリ117位
124位ナミビア124位
125位エスワティニ王国※130位
126位ミャンマー126位
127位スリランカ129位
128位マダガスカル※135位
129位エジプト132位
130位チャド※128位
131位エチオピア133位
132位イエメン※141位
133位モーリタニア※134位
134位ヨルダン127位
135位トーゴ136位
136位インド139位
137位ザンビア137位
138位マラウイ144位
139位タンザニア142位
140位シエラレオネ138位
141位レソト※145位
142位ボツワナ※146位
143位ルワンダ※147位
144位ジンバブエ148位
145位レバノン123位
146位アフガニスタン149位

※ 2020年もしくは2021年の調査結果がない国で、2019年結果の平均値よりランキングを決定

ランキングデータからわかる特徴

2022年も上位を占める北欧諸国

2022年版ランキングにおいても、絶対的な強さを示したのが北欧諸国である。ランキング1位に輝いたフィンランドは、5年連続での首位獲得となった。北欧諸国は、どこもさほど大きな国ではない。昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大にもかかわらず、幸福度を維持している点に注目すべきだろう。

北欧諸国の強みは、充実した社会保障制度や犯罪率の低さ、生活水準の高さなどが挙げられる。今回の調査によって、パンデミックにも負けない社会基盤の強さを示したと言えるだろう。

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紛争や貧困の影響が色濃い下位国

一方でランキング下位国の顔ぶれも、前回のランキングとさほど変わっていない。経済的に貧しい国々や、過去の紛争の影響が色濃く残る地域、また現在も紛争がおさまっていない国においては、世界幸福度調査に関連する指標を上げることは難しいだろう。

一方で、タンザニアやジンバブエのように、毎年少しずつランクを上げている国もある。政情不安のない安定した状況の継続こそが、指標アップの鍵と言えそうだ。

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2022年データにウクライナ侵攻は反映されず

2022年3月に発表された「World Happiness Report 2022」において、ロシアによるウクライナ侵攻の影響は考慮されていない。侵攻が始まったのは2022年2月のことであり、来年以降、多大な影響を及ぼすと考えられる。

ちなみに、2022年版ランキングでウクライナの順位は98位、ロシアの順位は80位である。軍事侵攻によってウクライナが受けた被害は甚大なものだ。また侵攻に伴い、ロシア国内でもさまざまな変化が生じている。来年以降、非常に大きなランキング変動が起こる可能性もあるだろう。

日本の順位と現状

2022年の世界幸福度ランキングにおいて、日本の順位は54位であった。2020年の62位、2021年の56位と比較すると、少しずつではあるがランキングが上がってきていることがわかる。とはいえ、そのほかの先進国と比較すると、まだまだその順位は低いというのが現状だ。

日本のGDPは高く、また社会保障制度も充実している。世界的に見ても治安は良く、暮らしやすい環境が整っていると言えるだろう。実際に、「1人当たり国内総生産(GDP)」「社会保障制度などの社会的支援の充実」「健康寿命」「人生の選択における自由度」の数値だけを見ると、ランキング上位国と、さほど大きな差がないのだ。

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それにもかかわらず順位が伸びない理由は、「他者への寛容さ」と「国への信頼度」が低い点にある。また、国民それぞれが抱く「主観的幸福度」についても、1位のフィンランドの「2.518」に対して、日本は「1.487」。幸福感を抱きにくい社会の仕組みも、問題の一つと言えるだろう。ちなみに、日本よりもランキングが高い国々の中で、主観的幸福度が日本よりも低い国は、シンガポールとエストニアのわずか2つである。

2021年版ランキングでの日本の主観的幸福度の数値は「2.048」であった。新型コロナウイルスの影響の長期化によって、多くの国で数値が減少しており、もちろん日本も例外ではない。今後、新たな社会の中で、どのように幸福を実感できるようにしていくのかが、鍵となるだろう。

世界と日本のいまを考えるきっかけに

国連機関が毎年発表している、世界幸福度ランキング。毎年日本の順位が大々的に報じられることもあり、「つい気になってしまう」という方も多いのではないだろうか。

ランキングからは、各国が抱えている「いま」が透けて見えてくる。日本の順位が伸び悩む理由も、「課題」として前向きに捉えてみよう。ランキング上位国の顔ぶれは、今年も大きく変わっていない。幸福度とは何か、ランキング上位国から学んでみるのも良さそうだ。

※掲載している情報は、2022年5月25日時点のものです。

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