【2026年最新】世界競争力ランキング シンガポールが1位、日本は30位にランクアップ

地球儀と世界ランキング

IMD(国際経営開発研究所)が作成する「世界競争力ランキング」の2026年版が発表された。1位はシンガポール、2位は香港、昨年首位のスイスは3位だった。日本は30位で、2025年の35位から5ランクアップとなった。本記事では、最新の世界競争力の全ランキング結果を紹介する。

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2026.06.23

世界競争力とは?国の競争力を相対的に評価

世界競争力とは、各国が世界と競いあえる力のことだ。もっとも有名なものに、スイスのビジネススクールであるIMD(国際経営開発研究所)が毎年発表する「世界競争力ランキング(世界競争年鑑)」がある。

世界競争力ランキング(世界競争年鑑)とは

IMD(国際経営開発研究所)が発表している世界競争力ランキングは、世界約70か国・地域を対象に、各国の競争力を相対的に評価したものだ。評価基準は、以下の4カテゴリー。

経済パフォーマンス:国内経済、雇用動向、物価に関するマクロ経済評価
政府の効率性:政府の政策が競争力向上にどの程度貢献しているか
ビジネスの効率性:企業が革新的で高い収益性のもと業務を遂行できるか
インフラ:基礎インフラ、技術インフラ、科学インフラが事業ニーズを満たしているか

各カテゴリーに5つの項目が設けられ、合計20の項目で評価を行い、スコアとして算出し、ランキングにする。

各国政府が公表している統計データのほか、アンケート調査も行い、幅広い視点で競争力の推察が行われている。このランキングによって、企業にとってビジネスがしやすい国であるか、ビジネススキームを実行する環境が整っているかといったことがわかる。

2026年 世界競争力ランキング

2026年のランキングでは70か国・地域について評価が行われた。全ランキング結果を紹介しよう。(※1)

順位国名前年比
1位シンガポール+1
2位香港+1
3位スイス-2
4位台湾+2
5位アラブ首長国連邦
6位デンマーク-2
7位アイルランド
8位オランダ+2
9位スウェーデン-1
10位米国+3
11位カタール-2
12位中国+4
13位サウジアラビア+4
14位ルクセンブルク+6
15位マレーシア+8
16位カナダ-5
17位オーストラリア+1
18位ノルウェー-6
19位フィンランド-5
20位バーレーン+2
21位韓国+6
22位アイスランド-7
23位ドイツ-4
24位イギリス+5
25位オマーン+3
26位タイ+4
27位ベトナム
28位エストニア+5
29位オーストリア-3
30位日本+5
31位クウェート+5
32位ベルギー-8
33位チェコ-8
34位リトアニア-13
35位ラトビア+3
36位フランス-4
37位ニュージーランド-6
38位カザフスタン-4
39位スペイン
40位ポルトガル-3
41位ポーランド+11
42位キプロス+2
43位チリ-1
44位インド-3
45位イタリア-2
46位ヨルダン+1
47位フィリピン+4
48位インドネシア-8
49位スロベニア-3
50位ギリシャ
51位ハンガリー-3
52位プエルトリコ-7
53位クロアチア
54位南アフリカ+10
55位ケニア+1
56位ブルガリア+1
57位トルコ+9
58位アルゼンチン+4
59位コロンビア-5
60位ペルー
61位ルーマニア-12
62位メキシコ-7
63位スロバキア
64位ガーナ-3
65位ブラジル-7
66位ボツワナ-7
67位モンゴル-2
68位ナイジェリア-1
69位ナミビア-1
70位ベネズエラ-1

過去のランキング結果

過去の世界競争力ランキング結果は、以下を参考にしてほしい。

2025年の全ランキング

【2025年版】世界競争力ランキング スイスが1位、日本は35位にランクアップ

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シンガポールが首位に返り咲き

シンガポールは、2025年に2位へ後退したが、2026年は再び1位となった。ビジネスの効率性が高く評価され、昨年の8位から7ランク上昇、世界1位となったことが背景にある。そのほかの3つの指標もすべて5位圏内にランクインしており、バランスよく競争力が高いことがシンガポールの強みといえるだろう。

昨年1位だったスイスは、経済のパフォーマンスが13位から37位と大幅に落ち込んだことが影響し、3位に後退。同カテゴリー内の項目では、とくに国際投資が前年の6位から41位に順位を落とした。しかしながら、スイスの適応力の高いガバナンスモデルや政策の安定性は依然評価されており、政府の効率性とインフラでは1位をキープしている。

昨年3位から、スイスを押さえて2位に浮上した香港は、政府の効率性とビジネスの効率性が強みであり、とくに税制方針やビジネス関連法が高く評価されている。

日本は5ポイントアップの30位

日本は30位で、前年の35位から5ポイントアップした。2026年版のスコアの内訳は以下のとおりだ。

指標 スコア順位(前年比)
経済パフォーマンス60.423位(ー)
政府の効率性57.735位(+3)
ビジネスの効率性44.249位(+2)
インフラ75.816位(+3)
総合30位(+5)

昨年同様、「インフラ」と「経済パフォーマンス」のスコアがよく、なかでも技術インフラや科学インフラ、健康と環境、教育などが評価され、「インフラ」カテゴリーではスコアを3つ上げた。

今回のランキングでは、4つすべてのカテゴリーで順位据え置きまたは上昇となったが、「ビジネスの効率性」は49位と依然低い。なかでも生産性と効率性、労働市場、経営手法が課題とされている。また、「政府の効率性」においても、税制方針や制度的枠組み、ビジネス関連法で低いスコアを獲得している。

日本の順位の推移

2026年30位
2025年35位
2024年38位
2023年35位
2022年34位
2021年31位
2020年34位
2019年30年
1997年17位
1989〜1992年1位

今回のランキングでは、2019年以来の30位となった。やや回復傾向が見られるものの、1990年代以前の日本と比較すると、低迷が続いている。日本の世界競争力はいまだに陰りを見せていることは否定できないようだ。

競争力のある国になるには、生産性を個人の豊かさに変換する必要がある。給与が増えればその分税収も増え、金融や病院などの公共の福祉、インフラに投資される。これは生活の質の向上と幸福につながり、生活する者にとってうれしいサイクルができあがる。

競争力の高い国はこのサイクルをうまく回している、とIMDの世界競争力センター所長のアルトゥーロ・ブリス教授は語る。逆に競争力の低い国は、生産性が低いか、生産性が高くても国民の豊かさに反映されていないという。(※2)

日本では物価上昇が続くものの、給料が上がらないと言われて久しくない。IMD世界競争力ランキング2026では、日本は30位へ改善したが、企業の生産性や俊敏性などビジネス効率性の弱さが引き続き課題となっている。これらが改善されるか否かはわたしたちの生活に直結するテーマだ。

※掲載している情報は、2026年6月23日時点のものです。

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