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日本で2024年の1年間に発生した地震は、合計3678回。地震大国、日本のなかで、とくに地震が多い都道府県と、地震が少ない都道府県はどこだろう?2024年の1年間に発生した各都道府県の地震の回数をもとに(気象庁発表)、ランキング形式で紹介する。

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2024年に発生した地震のうち、震度4以上の回数、さらに震度1~7までの合計回数をもとにランキング形式にまとめた(※1)。
| 順位 | 都道府県 | 震度4以上 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1 | 石川県 | 70 | 2118 |
| 2 | 富山県 | 8 | 249 |
| 3 | 福島県 | 7 | 194 |
| 4 | 千葉県 | 7 | 184 |
| 5 | 茨城県 | 6 | 197 |
| 6 | 鹿児島県 | 5 | 212 |
| 7 | 栃木県 | 5 | 128 |
| 8 | 宮崎県 | 5 | 112 |
| 9 | 新潟県 | 4 | 201 |
| 10 | 岩手県 | 4 | 185 |
| 11 | 宮城県 | 4 | 152 |
| 12 | 埼玉県 | 4 | 103 |
| 13 | 北海道 | 3 | 166 |
| 14 | 東京都 | 3 | 137 |
| 15 | 青森県 | 3 | 118 |
| 16 | 高知県 | 3 | 111 |
| 17 | 熊本県 | 3 | 89 |
| 18 | 神奈川県 | 3 | 81 |
| 19 | 岐阜県 | 2 | 169 |
| 20 | 福井県 | 2 | 115 |
| 21 | 群馬県 | 2 | 99 |
| 22 | 大分県 | 2 | 61 |
| 23 | 京都府 | 2 | 39 |
| 24 | 広島県 | 2 | 35 |
2024年に最も地震が多かった都道府県は、石川県だ。2024年1月1日の元旦に起きた能登半島地震は、石川県能登地方を震源に、最大震度7の地震が発生。能登地方の広い範囲で震度6以上の揺れが観測された(※2)。結果、石川県で2024年の1年間に発生した地震は全部で2118回にもなり、震度4以上の地震の発生回数は70回となった。
石川県以外では、富山県、福島県、千葉県などで、震度4以上の地震が多く発生した。
同様に、震度4以上の回数と、震度1~7までの合計回数をもとに、地震の発生回数が少なかった都道府県をランキング形式にまとめた。
| 順位 | 都道府県 | 震度4以上 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1 | 岡山県 | 0 | 18 |
| 2 | 長崎県 | 0 | 21 |
| 3 | 香川県 | 0 | 22 |
| 3 | 徳島県 | 0 | 22 |
| 5 | 島根県 | 0 | 27 |
| 6 | 秋田県 | 0 | 44 |
| 7 | 福岡県 | 1 | 19 |
| 7 | 佐賀県 | 1 | 19 |
| 9 | 奈良県 | 1 | 21 |
| 10 | 鳥取県 | 1 | 22 |
| 11 | 山口県 | 1 | 25 |
| 12 | 大阪府 | 1 | 27 |
| 13 | 三重県 | 1 | 30 |
| 14 | 滋賀県 | 1 | 31 |
| 15 | 愛知県 | 1 | 33 |
| 16 | 兵庫県 | 1 | 37 |
| 17 | 山形県 | 1 | 49 |
| 18 | 沖縄県 | 1 | 57 |
| 19 | 山梨県 | 1 | 67 |
| 20 | 和歌山県 | 1 | 70 |
| 21 | 静岡県 | 1 | 72 |
| 22 | 愛媛県 | 1 | 113 |
| 23 | 長野県 | 1 | 140 |
一方、震度4以上の地震は発生せず、年間のすべての地震発生回数が20回前後でとどまったのは、岡山県、長崎県、香川県、徳島県などだ。地震の発生回数が上位の都道府県と比べると、かなりの違いであることがわかるだろう。
| 震度 | 発生回数 |
| 震度1 | 2342回 |
|---|---|
| 震度2 | 905回 |
| 震度3 | 318回 |
| 震度4 | 85回 |
| 震度5弱 | 14回 |
| 震度5強 | 9回 |
| 震度6弱 | 4回 |
| 震度6強 | 0回 |
| 震度7 | 1回 |
| 合計 | 3678回 |
ちなみに、都道府県を問わず、日本全国で2024年に発生した地震の回数は全部で3678回にもなる。震度0や1では揺れを感じないことも多いため、そのような小さな地震を含めると、毎日のように日本のどこかで地震が起きているほどの高い頻度で発生している計算だ。これらの数値を見ると、日本が地震大国と言われることがよくわかるだろう。
これまで地震などの災害への備えというと、「万が一」のために準備することが考えられてきた。しかし、災害が起きても、ふだんから使っているものは必要になるはず。だから、ふだん使っているものを非常時にも役立てようというのが、「フェーズフリー」の考えだ。もしもに備えるのではなく、フェーズフリーなアイテムを身の回りに揃えてみてはどうだろう。
災害などが起きたときに、つい忘れがちなのが子どものケア。災害が起きたときや緊急時は、大人にとってもストレスをもたらすものだが、子どもにとっても大きな影響を与えかねない。
地震が多い国に住んでいるからこそ、事前に備えることの大切さや「準備すれば安全」というポジティブなメッセージを伝えよう。そして、防災グッズはぜひ親子で一緒に準備しよう。それによって、子どもにも安心感が生まれるだろう。
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