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「報道の自由度ランキング」とは、報道機関の独立性や透明性をスコアにしたもの。世界180か国を対象にした、最新の2025年の全ランキングを紹介する。また、日本の順位や動向も解説する。
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日本は世界66位、前年(2024年)の70位から、順位を4つ上げた。しかし、前年と同様に、日本は依然としてG7では最下位だ。
2025年 | 2024年 | |||
順位 | スコア | 順位 | スコア | |
---|---|---|---|---|
ドイツ | 11位 | 83.85 | 10位 | 83.84 |
カナダ | 21位 | 78.75 | 14位 | 81.7 |
イギリス | 20位 | 78.89 | 23位 | 77.51 |
フランス | 25位 | 76.62 | 21位 | 78.65 |
イタリア | 49位 | 68.01 | 46位 | 69.8 |
アメリカ | 57位 | 65.487 | 55位 | 66.59 |
日本 | 66位 | 63.14 | 70位 | 62.12 |
日本のスコアの内訳は以下のとおりだ。
2025年 | 2024年 | |
66位 | 70位 | |
---|---|---|
政治的内容 | 59位 | 73位 |
経済的内容 | 45位 | 44位 |
法的枠組み | 69位 | 80位 |
社会文化 | 112位 | 113位 |
安全性 | 68位 | 71位 |
政治的や経済的な影響はそこまで受けていないものの、「社会文化」の順位が依然として低い。ただ近年の報道でもあるように、TV局が広告主からの圧力を受けて、報道の内容を制限しているといったケースもあるだろう。
RSFでは、日本について「メディアの自由が尊重されているが、伝統や経済界の利害、政治的圧力、さらにジェンダーの不平等といったことが原因で、ジャーナリストが監視役としての役割を十分に果たせないケースがある」と指摘している。
世界平和度指数ランキング2025年で指摘されたように、世界ではいま第二次大戦終結以来、最多となる戦争が起きている。それにともない、各地の報道機関やジャーナリストが、報道の制限を受けたり、政治的な圧力を受けたりしているケースがあると考えられるだろう。世界全体の報道の自由度がかつてないほど低下しているのは、それらの事態と無関係とは言えないだろう。
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