【2025年最新】世界の出生率最新ランキング 日本の動向は?

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世界人口に影響を与える出生率について、各国の最新の数値をランキング形式で紹介しよう。また、日本の出生率との比較も行う。

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2025.05.15
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出生率・合計特殊出生率の意味

出生率について比べるとき、「出生率(普通出生率)」のほかに「合計特殊出生率」という言葉がある。最初にそれらの定義について確認しておこう。

出生率(普通出生率)とは

出生率とは、人口1000人あたりの1年間の出生数を表したもの。日本では厚生労働省がまとめており、出生数を人口で割り、1000をかけて計算される。普通出生率とも呼ばれる。

合計特殊出生率とは

合計特殊出生率とは、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの。つまり、それぞれの年齢の女性が、その年齢のときに産んだ子どもの出生率を、15~49歳まで合計したもののこと。合計特殊出生率は、ひとりの女性が一生の間で産む子どもの数がわかる。

出生率と合計特殊出生率の違い

出生率は、一定期間に生まれた子どもの数を人口で単純に割ったものに対して、合計特殊出生率は、ひとりの女性が生涯に産む子どもの平均数がわかる。合計特殊出生率は、その国や地域の人口の増減の予測に役立ち、各国の比較などにも一般的に使われる指標である。

最新・世界の出生率ランキング

合計特殊出生率の最新ランキングを一覧で紹介する。なお、データは世界の人口調査を行う機関、ワールド・ポピュレーション・レビューのものをもとにした(※1)。

順位国名出生率
1位ニジェール6.64
2位アンゴラ5.7
3位コンゴ民主共和国5.49
4位マリ5.35
5位ベナン5.34
6位チャド5.24
7位ウガンダ5.17
8位ソマリア5.12
9位南スーダン5.09
10位ブルンジ4.9
11位ギニア4.78
12位モザンビーク4.66
13位ギニアビサウ4.62
14位ナイジェリア4.52
15位スーダン4.47
16位カメルーン4.44
17位アフガニスタン4.43
18位ザンビア4.42
19位タンザニア4.27
20位トーゴ4.13
21位赤道ギニア4.12
22位セネガル4.06
23位ブルキナファソ4.02
24位東ティモール3.98
25位中央アフリカ3.94
26位リベリア3.93
27位エチオピア3.84
28位パプアニューギニア3.79
29位コンゴ共和国3.79
30位シエラレオネ3.61
31位ガーナ3.56
32位タジキスタン3.56
33位ガンビア3.52
34位マダガスカル3.47
35位ジンバブエ3.47
36位エリトリア3.43
37位コートジボワール3.4
38位モーリタニア3.4
39位パキスタン3.32
40位サントメ・プリンシペ3.31
41位ガボン3.21
42位マラウイ3.19
43位ケニア3.16
44位ルワンダ3.14
45位イラク3.1
46位リビア3
47位アルジェリア2.94
48位イスラエル2.92
49位ナミビア2.89
50位ヨルダン2.87
51位レソト2.85
52位イエメン2.82
53位ツバル2.78
54位ソロモン諸島2.77
55位ウズベキスタン2.76
56位フィリピン2.75
57位グアム2.73
58位シリア2.69
59位マーシャル諸島2.67
60位エジプト2.65
61位トンガ2.65
62位オマーン2.64
63位コモロ2.61
64位カザフスタン2.58
65位北マリアナ諸島2.56
66位ナウル2.55
67位バヌアツ2.53
68位グアテマラ2.52
69位キルギス2.45
70位ハイチ2.44
71位エスワティニ2.37
72位パナマ2.35
73位ボツワナ2.34
74位ホンジュラス2.33
75位サモア2.33
76位南アフリカ2.27
77位フェロー諸島2.27
78位モロッコ2.25
79位ラオス2.24
80位クウェート2.21
81位エクアドル2.21
82位フィジー2.21
83位ボリビア2.2
84位ミクロネシア連邦2.19
85位ベネズエラ2.18
86位カンボジア2.17
87位アルゼンチン2.15
88位ペルー2.15
89位ドミニカ共和国2.15
90位キリバス2.15
91位スリランカ2.13
92位ジブチ2.11
93位カーボヴェルデ2.1
94位バングラデシュ2.07
95位アメリカ領サモア2.06
96位ジャマイカ2.05
97位ガイアナ2.05
98位ベリーズ2.05
99位インド2.03
100位ベトナム2.03
101位トルクメニスタン2.02
102位エルサルバドル2.02
103位クック諸島2.02
104位ドミニカ2.01
105位ミャンマー1.97
106位ヴァージン諸島1.97
107位シント・マールテン1.97
108位インドネシア1.96
109位キュラソー島1.96
110位ジョージア1.95
111位コロンビア1.94
112位アイスランド1.94
113位チュニジア1.93
114位アンティグア・バーブーダ1.93
115位イラン1.91
116位トルコ1.9
117位フランス1.9
118位カタール1.9
119位グレナダ1.9
120位スリナム1.89
121位ジブラルタル1.89
122位パラグアイ1.88
123位マン島1.88
124位バミューダ諸島1.88
125位グリーンランド1.88
126位サウジアラビア1.87
127位モンゴル1.87
128位ネパール1.85
129位ニュージーランド1.85
130位アメリカ1.84
131位ニカラグア1.83
132位ニューカレドニア1.83
133位アルバ1.82
134位ケイマン諸島1.82
135位北朝鮮1.81
136位セーシェル1.81
137位モンテネグロ1.8
138位サン・マルタン1.8
139位メキシコ1.79
140位フランス領ポリネシア1.79
141位デンマーク1.77
142位ベルギー1.76
143位ブータン1.76
144位セントクリストファー・ネイビス1.76
145位チリ1.75
146位ウルグアイ1.75
147位ブラジル1.74
148位フィンランド1.74
149位セントビンセント・グレナディーン1.74
150位マレーシア1.73
151位オーストラリア1.73
152位チェコ共和国1.73
153位ブルネイ1.73
154位アイルランド1.72
155位アンギラ1.72
156位キューバ1.71
157位レバノン1.71
158位セントルシア1.71
159位ウォリス・フツナ1.71
160位モルディブ1.7
161位バルバドス1.7
162位タークス・カイコス諸島1.7
163位パラオ1.7
164位アゼルバイジャン1.69
165位リヒテンシュタイン1.69
166位スウェーデン1.67
167位ジャージー1.66
168位アルメニア1.65
169位バーレーン1.65
170位サン・バルテルミー島1.64
171位イギリス1.63
172位ルーマニア1.63
173位トリニダード・トバゴ1.63
174位ルクセンブルク1.63
175位リトアニア1.62
176位エストニア1.62
177位オランダ1.61
178位アラブ首長国連邦1.61
179位ハンガリー1.6
180位スロバキア1.6
181位スロベニア1.6
182位サンピエール島・ミクロン島1.6
183位スイス1.59
184位ガーンジー1.59
185位ドイツ1.58
186位カナダ1.58
187位ノルウェー1.57
188位中国1.55
189位アルバニア1.55
190位ラトビア1.55
191位タイ1.54
192位モナコ1.54
193位サンマリノ1.54
194位北マケドニア1.53
195位ロシア1.52
196位オーストリア1.52
197位ブルガリア1.51
198位マルタ1.51
199位キプロス1.49
200位アンドラ1.47
201位セルビア1.46
202位クロアチア1.46
203位ポルトガル1.45
204位ベラルーシ1.45
205位バハマ1.44
206位コスタリカ1.43
207位ギリシャ1.41
208日本1.4
209位ボスニア・ヘルツェゴビナ1.38
210位イギリス領バージン諸島1.38
211位モーリシャス1.36
212位モントセラト1.33
213位ポーランド1.32
214位スペイン1.3
215位イタリア1.26
216位プエルトリコ1.26
217位モルドバ1.26
218位香港1.24
219位マカオ1.24
220位ウクライナ1.22
221位シンガポール1.17
222位韓国1.12
223位台湾1.11

日本&先進国(G7)の出生率

上述の最新の合計特殊出生率について、日本と先進国(G7)について抜き出してみると次のとおりだ。

順位合計特殊出生率
117位フランス1.9
130位アメリカ1.84
171位イギリス1.63
186位ドイツ1.58
185位カナダ1.58
208位日本1.4
215位イタリア1.26

G7について比較すると、もっとも高いのはフランス。日本は第6位だ。ただ、どの国も合計出生率が2.0を下回っており、いずれの国も人口減少や少子化問題を抱えていることがわかる。

韓国は1.12

合計特殊出生率が著しく低い国に、日本のお隣の国、韓国がある。2024年のデータで、韓国の合計特殊出生率は0.75とも報道されており、生涯子どもをもたない女性の割合が増えている。

だが、2024年データでは前年よりもやや数値に改善がみられ、政府による少子化対策などの成果が見えてきていることも考えられる。

韓国の出生率が0.72で過去最低 なぜ8年連続・世界最低水準で低下するのか?

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世界&日本の過去のランキング

過去の世界の合計特殊出生率ランキングはこちらから。

2024年 世界&日本のランキング

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日本の合計特殊出生率は?2024年は過去最低1.15の見込み

先に紹介したワールド・ポピュレーション・レビューのデータで、日本の合計特殊出生率は1.4だ。だが、厚生労働省がまとめた人口動態統計の合計特殊出生率によると、過去10年間は下記のように推移している(※2)。

ほぼ毎年のように合計特殊出生率は下がり、2023年は1.20。2024年については、厚生労働省からの発表はまだだが、日本総合研究所の試算で過去最低となる1.15となることが予測されている。

日本の合計特殊出生率の推移

2023年1.20
2022年1.26
2021年1.30
2020年1.33
2019年1.36
2018年1.42
2017年1.43
2016年1.44
2015年1.45
2014年1.42

人口維持には出生率2.07が必要

現在の人口を維持するために必要な合計特殊出生率は、2.07と言われている。つまり、合計特殊出生率が常に2.07を下回っている国は、人口が減少していくことを意味する。世界の人口はまだ増加していく見込みだが、先進国はほとんどが人口減少という問題を抱えている。

合計出生率の数値や推移をみることで、その国の将来の動向を予測することもできるため、日本や世界各国の合計特殊出生率についても、ぜひ注目していってはどうだろう。

【2024年最新】世界人口ランキング 世界人口は81億1900万人 インド1位、日本は12位を維持

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※掲載している情報は、2025年5月15日時点のものです。

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