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地球環境に配慮した行動をすることを指す「エコ活動」。持続可能な地球の実現のために、いま関心が集まっている。ここでは暮らしのなかで今日から実践できるエコ活動をシーン別に紹介。一人ひとりの生活に合ったエコ活動から始めてみて。
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エレミニスト編集部
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「エコ活動」とは、「CO2排出量を減らす」「資源を大切にする」「ごみを減らす」など、地球環境に配慮した行動をとること。
近年、環境汚染による影響が私たちの暮らしを脅かしている。気候変動によって洪水や土砂崩れ、干ばつ、森林火災などの自然災害の頻度や強度が高まり、世界の至るところで人々の命や住まい、インフラ、社会が大きな被害を受けている。
また、プラスチックの自然界への流出により、海洋汚染や生態系の破壊、人体への悪影響が懸念されている。こういった加速する環境汚染や環境破壊への危惧が世界的に高まり、国を挙げての取り組み、さらには自治体や企業、個人レベルでの意識や行動改善が活発になっている。
こういった背景のなか、私たち一人ひとりが日常でできる「エコ活動」にも関心が集まる。地球を持続可能なものにするためには、私たちの日々の取り組みが鍵を握る。小さな行動とも思える「エコ活動」もみんなが実践することで、やがて大きなインパクトとなる。
"エコのための活動"と聞くと、何か大きなアクションをしなければならないと考える人もいるかもしれない。しかし、実際は気軽に取り入れられるものも多い。ここでは、今日からできるエコ活動を5つ紹介していこう。
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マイボトルやマイ箸・マイフォーク・マイストローといった、マイカトラリーを持ち歩き使うことも、いますぐできるエコ活動のひとつだ。
使い捨てのカップやストロー、割り箸などをマイボトルやカトラリーに置き換えることで、ごみを削減することができる。
出先でペットボトルを買う機会が減ったり、カフェではマイボトルを持参することで値引きをしてくれる場合もあったり、一部コンビニで有料となったカトラリーを購入しなくて済んだりと、地球のためのみならず節約にもつながるというメリットもある。
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仕事の休憩時間、学校終わりに、休みの日に友人と、カフェを利用するとき、店内で過ごすときにも無意識に紙カップやプラスチックカップを選んでいることはないだろうか。
マグカップや店内用のグラスを選ぶだけでごみを削減することができ、ごみを燃やしたときに排出されるCO2の削減にもなる。途中でお店を出る可能性があるなど、何か理由がある場合以外は、積極的に店内用容器を選んで。
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レジ袋有料化によって、エコバッグを持ち歩く人も増えたのではないだろうか。節約になるのはもちろん、エコバッグを繰り返し使うことで、ごみを減らすことができる。
ただし、エコ活動になるからとたくさんエコバッグを買ったり、すぐに買い替えたりするのは避けた方がいいだろう。エコバッグといっても、製造過程でCO2を排出しているため、1つのエコバッグを一定回数以上繰り返し使わないと効果がないともいわれているのだ(※1)。
これからエコバッグを使い始める人は、環境に配慮してつくられたものやエコ素材のものを選ぶのもおすすめだ。
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自家用車で1km移動するときに排出される二酸化炭素量は、バスの約2倍、電車の約7倍といわれている(※2)。自家用車の代わりに、公共交通機関を利用したり、自転車や徒歩で移動したりするのもエコ活動になるのだ。
自転車や徒歩での移動を選ぶと、運動にもなり一石二鳥。どうしても車でないと行けない場所や用事以外は、可能な限りエコな移動手段を心がけるといいだろう。
いまある物を大切に使うことも、エコ活動といえる。もし不要になった場合にも、すぐに捨てるのではなく、リサイクルしたりフリーマーケットに出したり、まずはごみにならない方法を探してみるといいだろう。
また、新しく物を買うときには、「本当に必要なものか」「ずっと大切にしていけるか」など、一度立ち止まって考え、慎重に選ぶことで、より長く大切に使うことができるはずだ。それによって、未来のごみを減らすことができる。
ここからは、暮らしのなかでできるエコ活動をシーン別に31種類、紹介しよう。
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〈電気・ガス削減のエコ活動〉
・照明をこまめに消す
・LED電球に切り替える
・たまにしか使わない電化製品はコンセントからプラグを抜いておく
・エアコンの設定温度を変えて暖めすぎ/冷やしすぎない
・トイレの温便座のフタは、使い終わったら毎回閉める
電気を使うことで直接CO2を排出するわけではないが、エネルギーは化石燃料の燃焼などで生み出されており、CO2を排出している。エコ活動を取り入れることで節電となり、CO2排出削減につながるのだ。
また、LED電球は少ない電力で明るく照らすことができるため、照明をLEDに切り替えることも有効なエコ活動(※3)。
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〈水削減のエコ活動〉
・シャワーを使用する際は、こまめに水(お湯)を止める
・手洗いや歯磨きなどをするとき、水を流しっぱなしにしない
・トイレを流す際には「大」「小」を使い分ける
・お風呂の残り湯を洗濯に使う
・湯船のお湯の量を必要最低限に設定する
日本は、降水量や地形、インフラ技術などのおかげで水資源に恵まれているため、水の大切さを実感する機会は少ないかもしれない。しかし地球全体で見ると、地球上にあるといわれる約14億km3の水のうち、約97%が海水で淡水は3%。人間が生活に使える水(河川や湖沼、地下水)は、地球上の水のわずか0.8%といわれているほど、水は貴重なのだ(※4)。世界では水不足に苦しんでいる国や地域も多く、貴重な資源である水を私たちも日々大切にしていく必要がある。
また、下水道は処理過程において、処理場の電力や汚泥焼却で多くの温室効果ガスを排出している(※5)。家庭から下水道に流す水の量を減らすことは、結果的にCO2削減につながる。
Photo by gemma on Unsplash
〈買い物時にできるエコ活動〉
・エコバッグを持ち歩く
・無包装商品や詰め替え商品など、容器包装の少ないものを選ぶ
・賞味期限の近いものから購入する
・必要なものだけを買う
・使い捨て商品ではなく、長く使える商品を選ぶ
・地産地消を意識する
・グリーンマークやエコマークなど、環境ラベルのついた商品を選ぶ
買い物時にできるエコ活動はさまざま。エコバッグを持ち歩くほか、容器包装の少ないものを選ぶことで、プラスチックごみを削減することができる。また、食品を買う際は賞味期限が近いものから購入することや必要なものだけを買うことで、フードロス削減にもつながる。
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〈キッチン周りでできるエコ活動〉
・冷蔵庫に詰め込みすぎない
・冷凍庫は隙間ができないように詰める
・食器や調理器具は、油などの余分な汚れを拭き取ってから洗う
・食材の管理をして消費期限内に食べ切る
・野菜くずなどの発生を少なくする
・調理をする際には、鍋底から炎がはみ出さないようにする
・繰り返し使える保存容器やラップを利用する
・フライパンや鍋の底が濡れたまま火にかけない
・食洗機を導入する
台所では、さまざまなエコ活動が可能だ。たとえば、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、庫内が均一に冷えなくなるうえ、冷却力も低下し余分な電気を消費してしまう。一方、冷凍庫は隙間なく食材を詰めることで冷却効率があがる。
定期的に庫内をチェックすることで、節電になるほか、食材の賞味期限切れを防ぐことができフードロス削減にもつながるだろう。
繰り返し使えるシリコン製ラップや自然由来の素材でできた蜜ろうラップ、蓋付きの保存容器を使うことで、使い捨てプラスチックごみを減らすことができる。
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〈ごみ捨て時にできるエコ活動〉
・ごみの分別を徹底する
・生ごみは水気をしっかり切ってから捨てる
・生ごみはコンポストなどを利用し、自家処理をする
・ごみをできるだけ小さくして、ごみ袋の使用量を減らす
・まだ使えるものはリユースできる方法を考える
自宅でも外出先でもすぐに取り入れられるのが、ごみの分別だ。リサイクルできるものとできないものをしっかり分けることで、本来はリサイクルできるはずだった資源が焼却されたり、埋め立てられたりすることを防ぐことができる。
そのほか生ごみはコンポストを利用して堆肥にしたり、まだ使えそうなものは誰かに譲ったりフリーマーケットに出したり、ごみ自体を減らすためのエコ活動も重要だ。
エコ活動と聞くと、大きなアクションをする必要があると思ってしまうかもしれないが、本記事で紹介したように、すぐに取り入れられるものがたくさんある。
一度にすべて実践しようとすると、ストレスに感じたり億劫に感じることもあるため、まずは自身の暮らしのなかで無理なく取り入れられるものから始めてみるといいだろう。ひとつずつ習慣化していき、徐々に地球環境に配慮した生活に変えていくことがおすすめだ。
使っていない家電のプラグを抜いたり、エアコンの設定温度を変えたり、いますぐにできるエコ活動を今日から実践してみてはいかがだろうか。
※1 本当にエコなのか エコバッグや紙製ストローなどの効果を徹底検証|NHK クローズアップ現代 全記録
※2 自治体の「交通・環境・総務」関係の皆様へ『エコ通勤』の普及・啓発をご検討ください(3ページ目)|国土交通省
※3 LEDは環境照明-LED照明は、エコロジー|LED蛍光灯・LED照明器具の次世代エコライト株式会社
※4 水ともっといい関係|EICネット
※5 国土交通省|下水道の取り組み状況と課題の整理
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