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不要になった服、着なくなった服、古着は、寄付することができる。まだ着られる服は、ごみとして処分するのではなく、必要とする人の手にわたって再び活用してもらうことが一番だ。そこで、服の寄付先について、寄付先の選び方とともに紹介する。
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サイズが合わなくなったり、好みが変わったり。まだ着られるのに、実際には着ていない服はないだろうか。そんな着なくなった服は、「寄付する」選択肢を考えてみるのはどうだろう。
ごみとして出すと、焼却処分されて地球温暖化の原因となる二酸化炭素が排出される。回収ボックスに入れてリサイクルに出す方法もあるが、まだ十分に着られる服や古着などなら、それらを必要な人に届けるという選択肢を考えてもいいだろう。私たちにできる、小さな社会貢献にもなる。
せっかく寄付したものが、結局ただのごみになってしまっては意味がない。もし、いらない服や古着の寄付を考えるなら、きちんと寄付先も選ぼう。
服などの寄付を受け付けて、それを世界の必要な人に届ける活動を行っている団体がいくつかある。まずは、それらの団体がどんな活動を行っているのか、Webサイトで調べよう。その取り組みに共感して、「支援したい」と思うところを選ぶべきだ。
寄付を行う前にきちんと確認したいのが、寄付した後のこと。その服がどのような地域で、どのように使われるのかチェックしよう。自分たちの活動について、WebサイトやSNSなどでオープンにされているか、調べることをおすすめする。
「古着deワクチン」では、集められた古着を開発途上国などに届け、現地で安価で販売される。これにより現地の雇用創出につながる。さらに認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて、一口につき5人分のポリオワクチンも寄付される仕組みだ。
利用方法
1. ホームページから専用回収キットを購入する。
2. 大きな強化紙袋や着払い伝票などが届くので、衣類、靴、バッグ、服飾雑貨を詰める。
3. 佐川急便に集荷依頼して引き渡す。
手数料
専用キットの代金:通常版3,300円、ミニ版2,500円、ギフト版3,500円(いずれも送料は無料)
内閣府が、子ども服のオンライン買取りサービス「キャリーオン」と協同ではじめたのが、「こども服みらいファンド」だ。寄付した子ども服についてキャリーオンが査定し、買取額が政府運営の「こどもの未来応援基金」に全額寄付される仕組み。寄付金は、NPOなどの団体にわたり、子どもの学習機会創出・生活環境向上などの支援に充てられる。
利用方法
1. ホームページから申し込みフォームに入力。
2. ダンボールや紙袋(使いまわしでもOK)で衣服を梱包し、指定の住所に元払いの宅配便で送る。
3. 査定後に寄付額がメールで届く。
手数料
不要。送料は自己負担。
送付先
〒153-0043 東京都目黒区東山1-8-14
カイタックインターナショナルビル6階
キャリーオン宛
貧困、自然災害、紛争などの事情によって、服を必要としている人々に日本で集められた服を届けている「日本救援衣料センター」。郵送での寄付を受け付けるほか、全国各地で衣料品収集会場を設けているため(期間限定)、近くに会場があるなら直接持ち込んでもOK。
利用方法
1. ダンボールや紙袋に衣服を入れ、指定の住所に元払いの宅配便で送る。
2. 約1か月後に「払込取扱票」が届くので、海外輸送費を振り込む。
手数料
海外輸送費(10㎏まで1,500円が目安)の寄付が必要。送料も自己負担。
送付先
〒658-0023 兵庫県神戸市東灘区深江浜町22-2
日本救援衣料センター
TEL:078-441-2641
「JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)」は、パキスタンの人々と協力して、古着などのリユース販売事業を行っている。国内のリユース販売で出た収益はJFSAの活動に、パキスタン事業グループがリユース販売して得た収益は、現地の学校「アル・カイールアカデミー」の運営費に充てられる。
利用方法
年に3回、服のほか毛布、バッグなどを千葉県東葛にあるJFSA海外衣料支援センターで回収している。
いらなくなった服や古着を寄付するときは、いくつか注意しておきたいことがある。
どんな服でも寄付できるわけではない。寄付を受け付けている団体によって、NGのものは異なるが、以下のようなものは受け付けられない場合が多い。事前の確認が必要だ。
・汚れがあるもの
・名前入りのもの
・下着(新品ならOK)
一度着た洋服を洗わずにそのまま寄付するのは、マナー違反だ。自宅で洗濯して、きれいな状態にして送ろう。寄付を受け付ける団体が、受け取って整理しやすいように、きれいにたたんで送ることも忘れずに。
寄付を受け付けている団体に送る際、送料は自己負担で行う場合がほとんどだ。また送料のほかにも、手数料が必要となる場合もある。
古着以外でも、書籍、はがき、切手、タオル、家具、化粧品など、さまざまなものを寄付できる。本当に必要としている人の手にわたれば、「使わない」「無駄だ」と思っていたものでも、再び使ってもらえる。限られた資源を大切にするためにも、これらの不要なものがあれば、寄付という選択肢も考えてみてはどうだろう。
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