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気候変動のため「飛行機に乗る回数を生涯に4回まで」とするルールができるかもしれない。フランスで行われた、ある世論調査の結果を紹介しよう。
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気候変動がますます深刻化し、二酸化炭素排出量の大幅な削減が喫緊の問題となっているいま。18歳以上のフランス在住者1010人を対象に行われた世論調査で、驚くべき結果が出た。
「気候変動を理由に、飛行機に乗る回数を生涯に4回まで」とする考えについて、41%が賛成と答えたのだ。18歳から24歳の若年層に限ってみると、この割合は59%に上がる。
この考えに反対すると答えた人は半数を超えたが、全回答者のうち64%は「気候変動対策のために、短期または中期的に飛行機での旅行を制限する必要がある」と答えた。
つまり、「生涯で4回まで」という規制は現実的に難しいかもしれないが、多くの人が飛行機の利用制限については必要性があると認識しているということだ。
飛行機による二酸化炭素排出量は、全体からみれば割合は少ないが、1回のフライトで出る排出量が格段に多い。そのため、飛行機の利用をできるだけ少なくしようという考えが広がりつつある。
フランスでは、鉄道で2時間30分以内で移動できる手段がある場合、国内線フライトを禁止する法律が、2023年5月より施行されている。フランスで「飛行機ではなく列車を利用しよう」という考えが浸透しているのは、このような動きもあってのことだろう。
近年は、列車を利用した旅のスタイルが再び注目されるようになってきている。ヨーロッパ各国が、列車の格安チケットを販売するなど、自動車や飛行機ではなく列車の利用を促進している。
気候変動や二酸化炭素排出量の問題で問題視されているのが、超富裕層だ。プライベートジェットなどの利用で、多くの二酸化炭素を排出していることが指摘されている。
日本では、気候変動対策としてこのような飛行機の規制はまだ行われていない。しかし、鉄道網が発達しているため、列車の利用を促進することは決して難しいことではないはずだ。比較的近い距離で、列車などの代替交通手段があるのなら、飛行機以外の選択肢を考えることも忘れずに覚えておきたい。
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