COP27に史上初「若者のためのブース」設置 最新情報がわかるおすすめSNSも紹介

気候変動に声を上げる若者

Photo by Markus Spiske on Unsplash

11月6日から開催されているCOP27。これまでの歴史で初となる「若者のためのブース」が正式に用意され、注目を集めている。また、現在開催中のCOPの動きについて、わかりやすく発信しているおすすめアカウントを紹介しよう。

神本萌 |Moe Kamimoto

フリーランスライター

大学時代に南アジア文化を学んだことをきっかけに、環境や人権の問題に関心を持つ。それ以降、より自分と地球にやさしい暮らしを目指して勉強中。趣味は写真。

2022.11.11

27年の歴史で初めて「子どもと若者のパビリオン」を設置

2022年11月6日から11月18日までの約2週間、エジプトで行われている「COP27(コップ27)」。COPとは、気候変動枠組条約の加盟国が集まり、地球温暖化を防ぐための取り組みについて議論する国際会議だ。

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近年、グレタ・トゥーンベリ、ヴァネッサ・ナカテなど、10代、20代の環境活動家が増えている。2021年に行われたCOP26開催期間には、「より具体的で効果的な対策をするべき」として、若手環境活動家や賛同する若者が中心となり各地でデモが行われた。

多くの若者が声を上げるなか、COP27では「若者のためのブース」が正式に用意された。これは歴史上初めてのことであり、世界中が注目している。

「Children and Youth Pavilion(子どもと若者のパビリオン)」と名付けられたブースは、国連の公式交渉区域であるブルーゾーンに設けられ、若者が主導する団体や、若者の参加を支援する組織によって運営される。ここで参加者たちは、ディスカッションや政策提言を行う。

COP27の開催地であるエジプトを含め、アフリカ諸国は、世界でもっとも気候変動の影響を受ける地域だと言われている。しかもアフリカ大陸の人口の70%は30歳以下であることから、効果的な対策を講じるためにも若い世代の意見に耳を傾けることが重要である。

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COP27の最新情報をわかりやすく発信 おすすめSNS

ここで、COPについてわかりやすく説明しているおすすめのアカウントを紹介しよう。COP27には日本からも若者が参加しているので、これらのアカウントを見て、どんな議論が行われているのかチェックしてみてはどうだろう。

グリーンピースジャパン

グリーンピースは、世界55以上の国と地域で活動する自然・環境保護団体だ。COP27には公式オブザーバーとして参加。公式インスタグラムでは、COP27の注目議題についてイラスト付きで解説している。世界の環境問題についても投稿されているため、あわせて見ると理解が深まるだろう。

Fridays For Future(フライデーズ・フォー・フューチャー)

「Fridays For Future(フライデーズ・フォー・フューチャー、通称FFF)」とは、当時15歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリからはじまった世界的なムーブメント。気候危機への対策を求めた若者の草の根運動だ。日本でも約370名が活動している。

COP27の開催前には、現地で気候変動対策を訴えるため、クラウドファンディングを実施。約400万円の寄付が寄せられ、現在7名が現地に向かって参加している。特設ページインスタグラムなどで、現地からのレポートも発信されている。

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WWFジャパン

WWFジャパンは、環境保全に取り組む財団法人だ。過去のCOPに参加した際にも、わかりやすくまとめたレポートを発信している。COP27でも数名が現地から、ツイッターでリアルタイムの情報を発信している。ハッシュタグ「#wwfjapancop」でまとめられているため、最新情報が知りたい人はぜひチェックしてほしい。

国立環境研究所

国立環境研究所は、環境問題に関する日本の公的研究機関。公式YouTubeでは、専門的な内容から身近な環境問題を解説したものまで、幅広く発信されている。なかでも、同機関の江守正多さんが地球温暖化について解説している動画はとてもわかりやすいと話題だ。

現在、同機関から数名がCOP27に参加しており、特設ページにて写真やレポートも公開される予定だ。より専門的な視点からまとめられた情報を見たい人におすすめしたい。

OATLY

OATLY(オートリー)は、スウェーデン発のオーツミルクメーカー。製品の品質だけではなく、徹底的に環境に配慮した取り組みも魅力の一つだ。原材料の生産から製品のパッケージまで環境にやさしい方法を選び、その成果を細かく記載したサステナビリティレポートを毎年公開している。

オートリーは、世界のフードシステムの変革を目標に掲げるなど、地球規模での環境問題への取り組みを積極的におこなっている。英語の情報になるが、SNSでCOP27に関する情報を発信。COP26に参加した際の情報もまとめられているので、合わせて見てみてはいかがだろう。

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これらのアカウントは「COPって何?」というところからわかりやすく解説してくれている。なかにはSNSの機能を使って質問に答えてくれる場合もあるだろう。これらをきっかけに、COPや世界の気候問題について、ぜひ身近な問題として改めて考えてみよう。

※掲載している情報は、2022年11月11日時点のものです。

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