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現在UAEのドバイで開催中のCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)で、日本が「化石賞」を受賞した。不名誉と言われるこの化石賞とはどんな賞で、日本が受賞した理由は何なのか紹介しよう。
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「化石賞」とは、環境NGO「Climate Action Network(CAN)」が、気候変動対策に対して足を引っ張った国に与える賞のこと。気候変動への取り組みが「後退している」ことを「化石」と表現して皮肉ったもので、受賞すること自体がとても不名誉なことだ。CANは130か国の1800以上の団体からなるNGOネットワークで、世界各地のNGOが受賞者を決定する。
各国の代表が集まり、気候変動対策について議論するCOP(国連気候変動枠組条約締約国会議)の第5回目会議(COP5)から始まり、COP開催中はほぼ毎日のように「本日の化石賞(Fossil of the Day)」が発表されている。
日本はCOP28で「化石賞」に選ばれた。COP25から4回連続での受賞となった。
理由は、気候変動対策として脱化石燃料が叫ばれるなか、日本はその取り組みに消極的だから。日本政府は、火力発電所で化石燃料に水素やアンモニアを混ぜて、温室効果ガスの排出量を削減し、石炭火力の発電比率を下げていく方針を示しているが、それでは不十分とみられている。
また、COP27での受賞理由については、日本が化石燃料に対する世界最大の公的資金を拠出している国であることが指摘された。報告書によると、日本は2019年から2021年までの3年間で、化石燃料に対して公的支援で合計318億ドル(約4兆7700億円)を拠出。この金額は、第2位と大きく引き離して、世界最大だった。
CANインターナショナルでは、「地球の平均気温上昇を抑えるためには、化石燃料への投資を止める必要がある。その認識があるのに、日本政府は化石燃料への支出を続けている」と批判。またCOP27に岸田首相が不参加だったことも、「誤った解決策を促進するのに忙しすぎるのか?」と皮肉ってコメントした。
日本以外では、どのような国が「化石賞」を受賞しているだろう。
受賞日 | 受賞国 |
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12月3日 | 日本・ニュージーランド・アメリカ |
12月4日 | ブラジル |
12月5日 | アメリカ・ロシア・日本 |
12月6日 | カナダ・ノルウェー・韓国 |
12月8日 | イスラエル・ロシア・オーストラリア |
12月9日 | EU・ベトナム |
12月10日 | イスラエル・日本 |
12月11日 | サウジアラビア・アメリカ・コロンビア |
COP28開催期間:2023年11月30~12月12日
出典:FOSSIL OF THE DAY AT COP28
受賞日 | 受賞国 |
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11月9日 | 日本 |
11月10日 | エジプト |
11月11日 | アメリカ・ロシア・エジプト・UAE |
11月12日 | アメリカ |
11月14日 | ニュージーランド |
11月15日 | トルコ |
11月16日 | ロシア |
COP27開催期間:2022年11月6~18日
出典:FOSSIL OF THE DAY AT COP27
受賞日 | 受賞国 |
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11月1日 | イギリス・オーストラリア |
11月2日 | ノルウェー・日本・オーストラリア・スコットランド・インド |
11月3日 | アメリカ・フランス・IETA |
11月4日 | ポーランド |
11月5日 | ブラジル |
11月8日 | イギリス・サウジアラビア・メキシコ・チェコ |
11月9日 | アメリカ・オーストラリア・セルビア |
11月10日 | オーストラリア・ブラジル |
11月11日 | イギリス |
11月12日 | オーストラリア・アメリカ・イギリス |
COP26開催期間:2021年10月31日~11月13日
出典:FOSSIL OF THE DAY AT COP26
化石賞という不名誉な賞には、気候変動への取り組みを批判する意図があるが、同時に改善への期待も込められている。4回も連続で受賞した日本は、化石燃料への拠出をはじめ、あらためてその取り組みについて見直していくべきだろう。
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