アウディ ジャパンは10月18日、サステナビリティに取り組む地域を、アウディの電気自動車e-tronで巡る「Audi Sustainable Future Tour」を開催した。今回の目的地は日本で最初に地熱発電所の運転を開始した岩手県八幡平市。地熱発電所や農場を巡るものだ。
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アウディ ジャパンは2022年10月18日、日本で最初に地熱発電所の運転を開始した岩手県八幡平市を訪問し、サステナビリティに取り組む地域を、アウディの電気自動車e-tron(イートロン)で巡る「Audi Sustainable Future Tour」を行った。
「Audi Sustainable Future Tour」は、持続可能な社会の実現の重要性について、一人ひとりが考えるきっかけの場をつくることを目的とした取り組み。前回訪れたのは、SDGs未来都市であり、ゼロカーボンシティの先駆けである岡山県真庭市だ。
今回のツアーで、盛岡駅に到着後、最初に訪れたのはノーザングランデ八幡平だ。同市内で地熱を利用して生産された野菜などを中心とする、地産地消と再生可能エネルギーが融合されたサステナブルな料理を参加者たちは堪能した。
次に、国内では22年ぶりの2019年1月に新規稼働した松尾八幡平地熱発電所を訪問し、地熱発電の仕組みや発電に必要な設備を見学。硫黄の香り漂う蒸気が冷却塔から噴き出す同地熱発電所は、地中の熱エネルギーを利用して発電をおこない、発電出力は7,499kWを誇る。
これは一般家庭の約15,000世帯分の消費電力に相当する電力であり、八幡平市内のすべての家庭の電力を賄える量だ。(八幡平市世帯数:11,000世帯 2021年12月末時点)
松尾八幡平地熱発電所を出発した後は、岩手県および北東北で唯一のマッシュルームファームであるジオファーム八幡平に伺い、循環型の農業を見学した。
馬厩肥(ばきゅうひ・馬厩舎の敷きわらと馬ふんを混ぜてつくられた堆肥)を用いて栽培するマッシュルームは伝統的な栽培方法として知られ、引退した競走馬などのセカンドライフの場を提供する一方、循環型農業を確立している。
同農場は、馬本来の生態系のなかにある仕組みを活用し、牧草を食べ、粗い状態で排出し、地熱を利用して堆肥化。そこからつくり出した土をマッシュルーム栽培に使用している。
ジオファーム八幡平の船橋慶延代表は「既存の馬の産業以外で馬たちが自活できる産業の創出を目指している」と語った。地熱は一年中マッシュルームの栽培と収穫を可能とする栽培ハウスの温度調整機能の一部としても利用され、地熱が生産の一部として重要な役割を果たしていることを示している。
ツアー最後は八幡平市役所を訪問し「未来共創ミーティング」と題し、農(みのり)と輝(ひかり)の大地を将来像に見据えて農業と観光の発展を目指す八幡平市市長の佐々木孝弘氏、日本国内でのエネルギー資源と地熱発電の研究をおこなうJOGMECの委員である鈴木杏奈氏、東北大学の学生たち、そしてアウディ ジャパンブランドディレクターのマティアス・シェーパース氏が、アウディが電動化に向かう未来のビジョン、そして日本における再生可能エネルギーとその活用の重要性について意見交換をおこなった。
産官学がそろったミーティングの場として、参加者それぞれの未来に向けた取り組みやその課題について、そして将来を見つめる学生からは、電動化を進めるアウディへの質問や課題提議があった。
また、オブザーバーとして参加したAudi岩手やメディア関係者からも、地熱発電の利用に対する質問や、東北地域で電気自動車を販売する現状と取り組みの共有があり、現状の環境と持続可能な未来に向けた活動を考える場となった。
共創ミーティングの最後に、アウディ ジャパンより目的地充電として使用できるデスティネーションチャージャーを岩手県八幡平市に寄贈。今後寄贈されたデスティネーションチャージャーは同市内に設置され、訪れる電気自動車に電力を供給する。
アウディはVorsprung 2030のブランド戦略を基に「Mission Zero」というバリューチェーン全体のCO2排出量を削減する目標を設定しており、2025年には2015年と比較し、30%の排出削減をすることを目標としている。
2033年には中国を除き内燃エンジン生産を停止することを決定しており、2022年10月12日より新たに「Audi Q4 e-tron/Q4 Sportback e-tron」を発売開始したことで、計8車種の電気自動車を販売し、2024年までに15モデル以上の電気自動車を導入することを公表するとともに、電動化戦略を加速させていく。
また、ポルシェジャパンと2022年10月13日より「Premium Charging Alliance(プレミアム チャージング アライアンス)」のサービスを開始し、日本国内での150kW急速充電器のネットワーク拡充をおこなっている。
アウディ ジャパンが2022年末までに段階的に設置をおこなう52拠点52基の「アウディ ウルトラ チャージャー」とポルシェジャパンが保有する「ポルシェ ターボチャージャー」と合わせて110拠点121基の充電器を今後両オーナーは利用することができ、電気自動車の利便性の向上を促進していく。今後もe-tronと巡る「Audi Sustainable Future Tour」を通し、持続可能な社会の実現の重要性について積極的に発信していくとしている。
お問い合わせ先/アウディ ジャパン
https://www.audi-press.jp/press-releases/2022/ioj4tr0000001w4z.html
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