【2020年版】世界人口ランキング 日本は前年と変わらず11位 

たくさんの人々が行き交っている通路

国連人口基金(UNFPA)が発表した「世界人口白書2020」によると、2020年の世界人口は約78億人となり、日本は世界人口ランキングで11位に位置した。地域ごとの人口の増減にはどのような違いがあるのか、世界各国のランキングと地域ごとの特徴をまとめた。

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2021.03.23

世界人口は約78億人に 日本は前年比40万人減で11位のまま

国連人口基金(UNFPA)が発表した世界人口白書2020によると、2020年の世界人口は約78億人となり、2019年に比べて8000万人増加したことがわかった。日本の人口は世界第11位、前年に比べて40万人の減少となった。

2021年版の最新の世界人口はこちらから

また国連経済社会局人口部が発表した「世界人口推計2019年版:要旨」によると、今後30年で世界人口は20億人増加し、2050年には97億人に達すると推計している。

増加の半数以上は、インド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア連合共和国、インドネシア、エジプト、米国(予測される人口増が多い順)の9カ国で生じるという。現在2位に位置するインドは2027年ごろに、世界一人口が多い国になるとみられている。

【2020年】世界人口ランキング

順位国名人口
1位中華人民共和国14億3930万人
2位インド13億8000万人
3位アメリカ3億3100万人
4位インドネシア2億7351万人
5位パキスタン2億2092万人
6位ブラジル2億1260万人
7位ナイジェリア2億612万人
8位バングラデシュ1億6471万人
9位ロシア1億4590万人
10位メキシコ1億2891万人
11位日本1億2650万人
12位エチオピア1億1502万人
13位フィリピン1億961万人
14位エジプト1億232万人
15位ベトナム9730万人
16位コンゴ民主共和国8960万人
17位トルコ8430万人
18位ドイツ8380万人
19位イラン8400万人
20位タイ6980万人
21位イギリス6790万人
22位フランス6530万人
23位イタリア6050万人
24位タンザニア5970万人
25位南アフリカ5930万人
26位ミャンマー5440万人
27位ケニア5380万人
28位韓国5130万人
29位コロンビア5090万人
30位スペイン4680万人
31位ウガンダ4570万人
32位アルゼンチン4521万人
33位アルジェリア4390万人
34位スーダン4380万人
35位ウクライナ4370万人
36位イラク4020万人
37位アフガニスタン3890万人
38位ポーランド3780万人
39位カナダ3770万人
40位モロッコ3690万人
41位サウジアラビア3480万人
42位ウズベキスタン3350万人
43位ペルー3300万人
44位アンゴラ3290万人
45位マレーシア3240万人
46位モザンビーク3130万人
47位ガーナ  3110万人
48位イエメン2980万人
49位ネパール2910万人
50位ベネズエラ2840万人
51位マダガスカル2770万人
52位カメルーン2650万人
53位コートジボワール2640万人
54位北朝鮮2580万人
55位オーストラリア2550万人
56位ニジェール2420万人
57位スリランカ2140万人
58位ブルキナファソ2090万人
59位マリ2030万人
60位ルーマニア1920万人
61位チリ1910万人
61位マラウイ1910万人
63位カザフスタン1880万人
64位ザンビア1840万人
65位ガアテマラ1790万人
66位エクアドル1760万人
67位シリア1750万人
68位オランダ1710万人
69位カンボジア1670万人
69位セネガル1670万人
71位チャド1640万人
72位ソマリア1590万人
73位ジンバブエ1490万人
74位ギニア1310万人
75位ルワンダ1300万人
76位ベナン1210万人
77位ブルンジ1190万人
78位チュニジア1180万人
79位ボリビア1170万人
80位ベルギー1160万人 
81位ハイチ  1140万人
82位キューバ1130万人
83位南スーダン1120万人
84位ドミニカ共和国1080万人
85位チェコ1070万人
86位ギリシャ1040万人
87位ヨルダン1020万人
87位ポルトガル1020万人
89位アゼルバイジャン1010万人
89位スウェーデン1010万人
91位ホンジュラス990万人
91位アラブ首長国連邦990万人
93位ハンガリー970万人
94位タジキスタン950万人
95位ベラルーシ940万人
96位オーストリア900万人
97位パプアニューギニア890万人
98位セルビア870万人
101位トーゴ830万人
102位シエラレオネ800万人
103位香港750万人
104位ラオス730万人
105位パラグアイ710万人
106位ブルガリア690万人
106位リビア690万人
108位レバノン680万人
109位ニカラグア660万人
110位エルサルバドル650万人
110位キルギス650万人
112位トルクメニスタン600万人
113位シンガポール590万人
114位デンマーク580万人
115位コンゴ共和国550万人
115位フィンランド550万人
118位ノルウェー540万人
119位コスタリカ510万人
119位リベリア510万人
119位オマーン510万人
119位パレスチナ510万人
123位アイルランド490万人
124位中央アフリカ共和国480万人
124位ニュージーランド480万人
126位モーリタニア460万人
127位クウェート430万人
127位パナマ430万人
129位クロアチア410万人
130位ジョージア400万人
130位モルドバ400万人
132位エリトリア350万人
132位ウルグアイ350万人
134位ボスニア・ヘルツェゴビナ330万人
134位モンゴル330万人
136位アルメニア300万人
136位ジャマイカ300万人
138位プエルトリコ290万人
138位カタール290万人
141位リトアニア270万人
142位ナミビア250万人
143位ボツワナ240万人
143位ガンビア240万人
145位ガボン240万人
146位レソト210万人
146位北マケドニア210万人
146位スロベニア210万人
149位ギニアビサウ200万人
150位ラトビア190万人
151位バーレーン170万人
152位赤道ギニア140万人
152位トリニダード・トバゴ140万人
154位エストニア130万人
154位モーリシャス130万人
154位東ティモール130万人
157位キプロス120万人
157位エスワティニ120万人
159位ジブチ100万人
160位コモロ90万人
160位フィジー90万人
160位レユニオン90万人
163位ブータン80万人
163位ガイアナ80万人
165位ソロモン諸島70万人
166位カーボベルデ60万人
166位マカオ60万人
166位ルクセンブルク60万人
166位モンテネグロ60万人
166位スリナム60万人
166位西サハラ60万人
172位モルディブ50万人
173位バハマ40万人
173位ベリーズ40万人
173位ブルネイ40万人
173位グアドループ40万人
179位バルバドス30万人
179位フランス領ギアナ30万人
179位フランス領ポリネシア30万人
179位アイスランド30万人
179位ニューカレドニア30万人
179位サンマリノ30万人
179位バヌアツ30万人
186位キュラソー20万人
186位グアム20万人
186位セントルシア20万人
186位サモア20万人
186位サントメ・プリンシペ20万人
191位アンティグア・バーブーダ10万人
191位アルバ10万人
191位ドミニカ国10万人
191位グレナダ10万人
191位キリバス10万人
191位ミクロネシア10万人
191位セントクリストファー・ネイビス10万人
191位セントビンセント・グレナディーン10万人
191位セーシェル10万人
191位トンガ10万人
191位アメリカ領ヴァージン諸島10万人
202位セント・マーチン4万人
202位タークス・カイコス諸島4万人
202位ツバル1万人

前年の世界人口ランキングはこちらから

各地域の人口変動の特徴と社会的要因

アフリカ

手を叩いて笑うアフリカの少女

Photo by Annie Spratt on Unsplash

アフリカは地域によって人口変動が異なる。北アフリカ地域では、ヨーロッパや中近東への亡命や移住希望者が多い。プランテーション産業の多い西海岸には、雇用機会を求める周辺諸国からの流入がある。

この地域で人口増加が著しいのは、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア、エジプトだ。国連によると人口が急速に増えている国には日本円にして1日約200円未満で暮らす、貧困ラインにある国が多い。重い債務を抱える世界の最貧国42カ国のうち、33カ国がアフリカの国々だ。これらの国は2050年までの世界人口増加に大きな影響を与えると見られている。

アフリカにはかつて植民地だった国も多く、長い間西欧諸国に振り回されてきた。アフリカには豊富な天然資源があるが、資源の採掘によって莫大な富を手に入れることが可能だったため、政府が国内インフラの整備や教育に力を入れなくても済んでしまう状況が長く続いた。地方に住む多くのアフリカ人は農業に従事しているため、家族が多いほど裕福だと考えられがちだ。

ところがサハラ以南のアフリカの国では、最近になって出生率が低下。25〜64歳の生産年齢人口が他の年齢層より早いスピードで増えている。こうした現象を人口ボーナスというが、生産年齢人口の伸びは大きな経済成長を期待できる時期に来ていることを示す。この地域には民族紛争や内紛が続いているところもあり、300万人以上の難民や国内避難民が存在する。

アメリカ

高層ビルが立ち並ぶアメリカの中心都市の空撮写真

Photo by daryan-shamkhali

北アメリカと南アメリカの両方を合わせた、アメリカ地域で人口増加率が高いのはメキシコン以南のラテンアメリカ地域だ。途上国の中では、もっとも都市化の進んだエリアで、都市化率はヨーロッパや北米と同水準にある。

2030年には人口の8割が都市居住者になると予想されている。ラテンアメリカ地域はかつて、米国に次ぐヨーロッパからの移民受け入れ地域だったが、近年は移民吸収力を失い、北アメリカへの人口流出を続ける。

伝統的な移民受け入れ国の一つであるアメリカ合衆国の人口は増えて続けているものの、過去と比べると人口増加の延びは鈍化しており2015年以降、増加率が低下している。かつて移民の中心は、ヨーロッパ出身者だったが近年はラテンアメリカや東南アジア地域からの移民が大きな割合を占める。

国内の人口の伸びをエリア別に見ると、国内移住の増加が南部の人口を押し上げているようだ。州別では、カルフォルニア州、テキサス州、フロリダ州の3州で同国の人口の4分の1以上を占める一方、ニューヨーク州やイリノイ州などで0.3〜0.6%程度の減少傾向にある。

アジア

観光名所を行き交う大勢の中国人

Photo by Jennifer Chen on Unsplash

世界で人口がもっとも多いのは中国を擁するアジアだ。しかしこの地域では、出生率の低下が著しく、2050年の世界人口に占める割合は23.0%と大幅に低下することが見込まれている。

韓国では、1人の女性が生涯に生む子どもの数である合計特殊出生率は、2018年に初めて1を下回った。経済協力開発機構(OECD)の平均である1.65を大きく下回り、世界最低水準となったことが報じられた。

世界最多の人口と、豊富な労働力を活かして経済成長した中国。しかし、人口14億人のうち3億人近くが60歳以上で、2015年に一人っ子政策を事実上廃止しても、出生数の減少は止まらない。日本を上回るスピードで少子高齢化が進む同国では、年金財政も深刻な問題だ。

日本をはじめとする東アジア諸国の少子化には、職場復帰しにくい労働環境、重い教育費負担、住宅価格の高騰などが女性が出産をためらう原因になっているとの指摘がある。

2027年に中国を追い抜き、世界最多になると見られているのがインドだ。同国の人口は乳幼児死亡率の低下などを背景に、2050年代まで伸びつつけると予想されている。そうした中で新たな課題となっているのは、増え続ける人口を養う食料の調達や雇用の確保だ。

ヨーロッパ

尖塔が立つイタリア・トリノの街並み

Photo by Fabio Fistarol on Unsplash

ヨーロッパの出生率は1960年代に低下し始め、現在も低迷の状態が続いている。北欧諸国、イギリス、フランスの出生率は1.7〜1.9の比較的高い水準を維持しているが、スペインやイタリアなどの南欧諸国は1.1〜1.2となっている。

現在、ヨーロッパ域内の人口移動は自由化されているが、外国人不法滞在者の問題などから、EU域外からの新たな人口流入の動きには慎重だ。国内人口に占める外国人の割合は、フランス、ドイツ、イギリスなどで高くなっている。

ヨーロッパの出生率の低下や低迷の背景には、同棲、婚外子の増大、晩婚化と晩産化、離婚率の上昇といった人口動態の変化と同時に起こっている。ただし、こうした人口動態の変化も地域による差が大きい。

オセアニア

ビルが立ち並ぶシドニーの中心地

Photo by Jeremy Zero on Unsplash

オセアニア地域で先進国に分類されるオーストラリアやニュージーランドの歴史上、移民が果たした役割は大きい。これまで移民の受け入れで経済成長してきたオーストラリアだが、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は同国の成長に影響を与えるかもしれない。

移民は大都市に住むことが多く、2018年度の統計では移民の71%がシドニーとメルボルン、ブリスベンに移入した。海外からの移民流入が制限されている現在、シドニーとメルボルンはパンデミックの影響を大きく受けている。

ニュージーランドの人口は2013年から急激に増加し、2020年までの間に50万人以上増えた。同国の人口は2020年3月31日時点で、500万人を突破したばかり。10%以上の増加となったことになる。その原因は、海外在住のニュージーランド人が帰国した一方、海外に出る国内の居住者が減ったことと見られる。

オーストラリアやニュージーランドは長年に渡って大量の移民を受け入れてきたが、近年は産業の国際競争力強化の観点から、受け入れ対象を専門職やビジネス関連に限定するなど門戸を狭めている。途上国も含まれるオセアニア地域の高齢化率は、日本やヨーロッパが17%程度であるのに対して、12%程度と低いのが特徴だ。

世界人口は2064年に110億人に達しピークを迎えたのち、21世紀末には約88億人にまで減少するとの予測がある。平均寿命の伸びと少子化により世界人口の高齢化が進み、人口が減少する国が増えているものの、これからの50年で30億人ほどの増加を続ける見通しだ。

開発途上地域の人口増加と経済開発をどのように両立するか、人の生活に必要な資源は十分に供給できるのか、人口増加が地球環境にどのような影響を及ぼすのかは未知数である。人口の年齢構成と分布の変化は経済的な豊かさと環境や社会福祉を両立する持続可能な開発目標の達成に大きな影響を与えるだろう。

※掲載している情報は、2021年3月23日時点のものです。

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