国連人口基金(UNFPA)が発表した「世界人口白書2020」によると、2020年の世界人口は約78億人となり、日本は世界人口ランキングで11位に位置した。地域ごとの人口の増減にはどのような違いがあるのか、世界各国のランキングと地域ごとの特徴をまとめた。
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アフリカは地域によって人口変動が異なる。北アフリカ地域では、ヨーロッパや中近東への亡命や移住希望者が多い。プランテーション産業の多い西海岸には、雇用機会を求める周辺諸国からの流入がある。
この地域で人口増加が著しいのは、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア、エジプトだ。国連によると人口が急速に増えている国には日本円にして1日約200円未満で暮らす、貧困ラインにある国が多い。重い債務を抱える世界の最貧国42カ国のうち、33カ国がアフリカの国々だ。これらの国は2050年までの世界人口増加に大きな影響を与えると見られている。
アフリカにはかつて植民地だった国も多く、長い間西欧諸国に振り回されてきた。アフリカには豊富な天然資源があるが、資源の採掘によって莫大な富を手に入れることが可能だったため、政府が国内インフラの整備や教育に力を入れなくても済んでしまう状況が長く続いた。地方に住む多くのアフリカ人は農業に従事しているため、家族が多いほど裕福だと考えられがちだ。
ところがサハラ以南のアフリカの国では、最近になって出生率が低下。25〜64歳の生産年齢人口が他の年齢層より早いスピードで増えている。こうした現象を人口ボーナスというが、生産年齢人口の伸びは大きな経済成長を期待できる時期に来ていることを示す。この地域には民族紛争や内紛が続いているところもあり、300万人以上の難民や国内避難民が存在する。
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