LGBTに代わる新たな呼称「LGBTQIA」とは セクシャルマイノリティの多様化を知る

ジェンダーを象徴するレインボーの旗

「LGBTQIA」とは、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーなどを指すセクシャルマイノリティの総称。同様の意味を持つLGBTに代わって、「QIA」を頭文字に持つセクシュアリティが含まれる、より多様性を表現した言葉である。詳しい意味やセクシャリティを表す他の言葉について紹介する。

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2021.01.25

セクシャルマイノリティ(性的少数者)とは その人数と割合

「セクシャルマイノリティ」とは、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー、性同一性障害など、性のあり方が少数派であることを意味する言葉。日本語に訳すと性的少数者で、ジェンダーマイノリティやLGBTなどとも言われる。

LGBTとは

LGBTは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)の頭文字を取ったもの。性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称のひとつとして、使われる。

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セクシュアリティを決める4つの要素

性別の種類は、男女の2種類だけではない。セクシュアリティを決める要素は大きく次の4つがあると言われ、組み合わせによって多様な性のあり方が存在する。

1. 身体的性(Sex)

2. 性自認(Gender Identity)

3. 性的指向(Sexual Orientation)

4. 性表現(Gender Expression)

セクシャルマイノリティの割合は?

アメリカで世論調査を行うギャラップ社の調査によると、同国においてLGBTと自認している成人の割合は、2021年で5.6%。2017年調査の4.5%から、およそ1ポイントの増加となった(※1)。

日本では2020年、電通ダイバーシティ・ラボが、全国20から59歳の6万人に調査を実施。それによると、LGBTQ+層に該当すると回答した人は、全体の8.9%だった(※2)。つまり、およそ10人に1人がジェンダーマイノリティということになる。

LGBTQIAとは? 意味と類似する言葉

子どもと三人の女性

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

多様性を内包するLGBTQIA

これまでは、セクシュアルマイノリティを表す総称として、LGBT(エルジービーティー)という言葉が多く用いられてきた。上述したとおり、LGBTはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字を取ったもの。

しかし、この4つに当てはまらない性的少数者を内包する呼称として、LGBTに代わって近年広まっているのが「LGBTQIA」だ。LGBTだけではなく、「QIA」を頭文字に持つセクシュアリティが含まれ、より多様性を表現した言葉である。

「LGBTQ」や「LGBTQ+」の意味は?

前述したようにセクシュアリティは多様であり、LGBTがそれらを包括をしているわけではない。アメリカではLGBTに代わって、主にLGBTQが用いられているという。

また、男女どちらにも恋愛感情を抱かない人や自分自身の性を決めていない、あるいはわからない人など、性の多様化が起こっており、さらに広がりを持たせるためにさまざまな言葉が生まれいる。また、LGBTQIAの最後に「+」を添えたLGBTQIA+という表現もあり、これは「その他にも多様なセクシュアリティが存在する」ことを意味するために使われている。

LGBTQIAの種類

頭文字意味
L(レズビアン)体と心の性別は女性で、性的指向も女性である人。
G(ゲイ)体と心の性別は男性で、性的指向も男性である人。
B(バイセクシュアル)体と心の性別を問わず、性的指向が両性である人。
T(トランスジェンダー)体の性別と心の性別が一致しない人。
Q(クエスチョニングorクィア)クエスチョニングとは、自分の性別や性的指向を決められない、迷っている状態の人。一方のクィアはもともと、同性愛者などに向けて「風変わり」という意味合いで用いられていたが、現在はそれを肯定的に捉えた言葉として当事者によって使われている。同性愛者になる過程のセクシュアリティという見方もある。
I(インターセックス)※ 後述
A(アセクシュアル)無性愛者。同性だけでなく異性に対して恋愛感情を抱かない、性的指向が誰にも向いていないセクシュアリティとされている。

「I(インターセックス)」は体の状態を指すもので、現在では「DSDs:体の性のさまざまな発達」と呼ばれている。

じつは一般社会だけでなく、LGBTQ等性的マイノリティの方々や支援者のなかでも、DSDsに対する誤解や偏見はいまだ大きい。「男でも女でもない」「中間」「両方の特徴」という認識が根強くあるのだ。

一般社会がLGBTQ等性的マイノリティへの偏見・誤解を持っていた20年前と同様に、DSDsに対してLGBTQの方々自身が誤解や偏見を持っている状況と同じといえる。

DSDsとは、「体の性の発達が、一般的な発達とは生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態」 「男性にも女性にも、それぞれさまざまな体のつくりがある」ということだ。LGBTQAなど性的マイノリティの方々や、性自認・性的指向の多様性とも異なるものだということがわかっている。

DSDsは生殖器という極めて私的で繊細な領域に関わり、とてもプライベートでセンシティブな領域に関わる話だ。誤った認識はDSDsの当事者・家族のみなさんを深く傷つける恐れがあるため、正確な知識の普及が必要とされている(※3)。

LGBTQ等性的マイノリティの皆さんとDSDsの人々との関係

Photo by ネクスDSDジャパン

その他のセクシャルマイノリティの種類

LGBTQIAに含まれない性的少数者を表す言葉として、次のようなものもある。

※掲載している情報は、2021年8月10日時点のものです。

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