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英国で、ジャンクフードの広告を禁止する措置が始まった。子どもの肥満対策が目的で、ソフトドリンク、菓子類、ピザ、アイスクリームなどが対象だ。

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英国全土で、子どもの肥満対策の一環として、ジャンクフードの広告禁止措置がスタートした。テレビでは午後9時まで、オンラインでは終日、この禁止措置が適用される。
対象となるのは「HFSS食品」と呼ばれるもの。これは「High in Fat, Salt, or Sugar」を略したもので、高脂肪、高塩分、高糖分の食品の総称。例えば、甘味料がたくさん入ったソフトドリンク、チョコレートなどの菓子類、ピザ、アイスクリームなどだ。さらに、一部の朝食用シリアル、糖分を加えたパン類、サンドイッチなども対象となる。
対象となる食品かどうか判定する際は、栄養価と飽和脂肪、塩分、糖分の含有量を比較したスコアリングツールが用いられる。
今回の規定では、プレーンオーツ麦やグラノーラなどは禁止されていないが、砂糖、チョコレート、シロップが添加された一部の製品は影響を受ける可能性があると報じられている。
この規則を遵守しない場合、英国広告基準局(ASA)から何らかの措置を受ける可能性があるという。
これまで英国では、HFSS食品の広告について、視聴者の4分の1以上が16歳未満であるプラットフォームでは禁止されてきた。
だが、国民保健サービス(NHS)のデータによると、就学前児童の10人に1人(9.2%)が肥満であり、5人に1人が5歳までに虫歯になっている。肥満の人口によって、NHSでは年間110億ポンド(2.3兆円)のコストを負っていると推測される。
また、子どもが幼いうちから不健康な食品の広告にさらされることで、食生活に影響を与え、結果として体重増加や肥満のリスクが高まる可能性が示唆される証拠も出ているという。そのため、これまでの広告規制のさらなる強化に踏み切った。
この措置について、ハートフォードシャー大学で健康行動変容学を専門とするキャサリン・ブラウン教授は「長いこと待っていた正しい方向への動きである」と評価している。
ただ、対象となる特定の製品の広告は禁止されるが、企業のブランド全般の広告は認められるため、その点について指摘する声もある。しかし、英政府は「世界をリードする取り組みである」と発表している。子どもも含めた肥満などの健康の問題が発生している国では、英国の措置とその動向を注視していくだろう。
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