【訪日外国人数の推移】2024年は3687万人 30年で11倍

東京の夜の観光地とタクシー

Photo by Victoriano Izquierdo on Unsplash

観光庁の最新のデータで、2024年に日本を訪れた外国人の数は3687万人の過去最多だった。年々増えるインバウンドは、どのくらい増えているのだろうか。過去30年間の推移を見てみよう。また出国日本人数の推移も紹介する、

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2025.10.01

過去30年間の訪日外国人数の推移(1995年-2024年)

訪日外客数
(人)
前年比
(%)
1995平成7334万5274-3.5
1996平成8383万7113+14.7
1997平成9421万8208+9.9
1998平成10410万6057-2.7
1999平成11443万7863+8.1
2000平成12475万7146+7.2
2001平成13477万1555+0.3
2002平成14523万8963+9.8
2003平成15521万1725-0.5
2004平成16613万7905+17.8
2005平成17672万7926+9.6
2006平成18733万4077+9.0
2007平成19834万6969+13.8
2008平成20835万835+0.0
2009平成21678万9658-18.7
2010平成22861万1175+26.8
2011平成23621万8752-27.8
2012平成24835万8105+34.4
2013平成251036万3904+24.0
2014平成261341万3467+29.4
2015平成271973万7409+47.1
2016平成282403万9700+21.8
2017平成292869万1073+19.3
2018平成303119万1856+8.7
2019令和元3188万2049+2.2
2020令和2411万5828-87.1
2021令和324万5862-94.0
2022令和4383万2110+1458.6
2023令和52506万6350+554.1
2024令和63687万148+47.1

2024年は3687万人で過去最多 30年で11倍に

2024年の訪日観外国人の数は3687万人148人で過去最高だった。前年比では47.1%増。コロナ前の2019年は3188万2049人だったので、それを上回る結果だ。30年前の1995年と比較すると、およそ11倍にもなる。アフターコロナの反動に加え、円安によって「日本が魅力的な旅行先」に見えた影響が大きいだろう。

海外からの観光客数の多さは、日本は世界15位だ。日本政府では「2030年までに訪日外国者数を6000万人に、消費額は15兆円」を目標にしている。海外からの旅行客数が6000万人というと、世界でもトップクラスの人気観光地となる。

【最新】外国人観光旅行客数が多い国ランキング 日本は15位

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日本での人気観光地は「東京・大阪・京都」

では、日本を訪れた外国人観光客の多くはどの都市へ行っているのか。人気上位は「東京・大阪・京都」で、北海道、福岡と続く。

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過去30年間の出国日本人数の推移(1995年-2024年)

一方で、海外旅行を楽しむ日本人の数はどのように変化しているだろう。

訪日外客数
(人)
前年比
(%)
1995平成71529万8125+12.7
1996平成81669万4769+9.1
1997平成91680万2750+0.6
1998平成101580万6218-5.9
1999平成111635万7572+3.5
2000平成121781万8590+8.9
2001平成131621万5657-9.0
2002平成141652万2804+1.9
2003平成151329万6330-19.5
2004平成161683万1112+26.6
2005平成171740万3565+3.4
2006平成181753万4565+0.8
2007平成191729万4935-1.4
2008平成201598万7250-7.6
2009平成211544万5684-3.4
2010平成221663万7224+7.7
2011平成231699万4200+2.1
2012平成241849万657+8.8
2013平成251747万2748-5.5
2014平成261690万3388-3.3
2015平成271621万3789-4.1
2016平成281711万6420+5.6
2017平成291788万9292+4.5
2018平成301895万4031+6.0
2019令和元2008万669+5.9
2020令和2317万4219-84.2
2021令和351万2244-83.9
2022令和4277万1770+441.1
2023令和5962万4158+247.2
2024令和61300万7282+35.2

インバウンド好調の影で、出国数は停滞

訪日外国人数は、新型コロナウイルスの影響を受けた期間を除いて、順調に増えているが、その一方で海外旅行を楽しむ日本人の数は停滞気味だ。

過去30年の数値を見ると、出国数がもっとも多かったのは、2019年(2008万669人)。2015年頃からわずかだが増加傾向にあったものの、2020年に新型コロナウイルスの影響で出国数が大きく減少。2024年は1300万人まで回復したが、それでもコロナ前の水準には届いていない。

実質賃金が増えず、物価高になり、先行きに不安を感じている人が多いことが、海外旅行へのモチベーションを下げている要因のひとつと考えられる。

コロナの反動? 世界の観光地が続々とオーバーツーリズムに直面

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少子高齢化による人口減少などによって、日本経済のさまざまな市場が低迷するなか、訪日外国人旅行客の数が増えることは、地域の活性化にもつながる。だが、同時にオーバーツーリズムの問題も懸念されており、地域の環境や人々を守りながらも持続可能な観光業のあり方がますます求められる。

※掲載している情報は、2025年10月1日時点のものです。

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