【最新】外国人観光旅行客数が多い国ランキング 日本は15位

フランスのパリ

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2024年に海外旅行を楽しんだ人は、世界で14億5000万人。コロナ前の2019年と同等の水準まで回復した。では、海外旅行の人気の行き先はどこだろう。最新の2023年データより、「外国人旅行客数が多い国」と「国際観光収入が多い国」をランキング形式で紹介する。

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2025.10.01

世界の国際観光客数の推移(2010年-2024年)

まず、世界全体で海外旅行を楽しむ人の数はどのように推移しているか見てみよう。

世界の国際観光客数
2010年9億7000万人
2011年10億2000万人
2012年10億6000万人
2013年11億1000万人
2014年11億5000万人
2015年12億万人
2016年12億5000万人
2017年13億4000万人
2018年14億2000万人
2019年14億6000万人
2020年4億1000万人
2021年4億6000万人
2022年9億8000万人
2023年13億1000万人
2024年14億5000万人

UN Tourismが2025年1月に行った発表で、2024年の世界の海外旅行客数は前年比10.7%増の14億4507万人だった。

過去について見てみると、2019年まで毎年のように右肩上がりで増加。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年と2021年に急激に落ち込むものの、2022年より回復。2024年については、コロナ前の2019年と同等の水準まで戻ったことがわかる。

また、2024年の世界の海外旅行客の地域別内訳は以下のとおり。

2024年 14億4507万人
ー欧州:7億4730万人(前年比 5.5%増)
ーアジア太平洋:3億1586万人(前年比 32.9%増)
ー米州:2億1347万人(前年比 6.7%増)

【最新2023年】外国人旅行客数が多い国ランキング

では、最新のデータで2023年に海外旅行を楽しんだ人が、具体的にどの国を訪れたのだろうか。「外国人旅行客数の受け入れ数」のランキングを紹介しよう。

外国人旅行者受入数
1位フランス1億人
2位スペイン8520万人
3位米国6650万人
4位イタリア5720万人
5位トルコ5520万人
6位メキシコ4190万人
7位英国3720万人
8位ドイツ3480万人
9位ギリシャ3270万人
10位オーストリア3090万人
11位タイ2820万人
12位アラブ首長国連邦2810万人
13位サウジアラビア2740万人
14位ポルトガル2650万人
15位日本2510万人
16位オランダ2030万人
17位マレーシア2010万人
18位ポーランド1900万人
19位カナダ1830万人
20位香港1720万人
21位クロアチア1690万人
22位エジプト1490万人
23位モロッコ1450万人
24位マカオ1420万人
25位ハンガリー1290万人
26位ベトナム1260万人
27位スイス1110万人
28位韓国1100万人
29位アルバニア970万人
30位チュニジア940万人
31位ベルギー930万人
32位キルギス860万人
33位南アフリカ850万人
34位ドミニカ共和国810万人
35位スウェーデン750万人
36位アルゼンチン730万人
37位オーストラリア720万人
38位ウズベキスタン660万人
39位台湾650万人
40位アイルランド630万人

1位はフランス 年間1億人が訪れる

外国人旅行者を受け入れる国がもっとも多かった、つまり、海外旅行客がもっとも多く訪れた国は、フランスだった。他国を圧倒して、フランスを訪れた海外からの観光客は年間約1億人にもなる。2位はスペイン、3位は米国だ。

日本は15位 アジアで2位

日本を訪れた海外旅行客は、2023年は約2510万人。世界で15番目の多さだ。アジアの1位は、タイ(世界全体では11位、年間2820万人)で、それに次ぐ。

また、観光庁のデータによると、2024年の訪日観光客数は、2023年の47.1%増となる3687万人だった。2023年のランキングで見れば、これはトップ10に入るほどの多さになる。

各都道府県のインバウンドランキング 国別の傾向も紹介

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【最新2023年】国際観光収入ラランキング

次に、国際観光収入の多い国のランキングを見てみよう。「外国人旅行客数が多い国ランキング」とは異なる結果がみてわかる。

国際観光収入
1位米国1891億ドル
2位スペイン920億ドル
3位英国734億ドル
4位フランス712億ドル
5位イタリア559億ドル
6位アラブ首長国連邦519億ドル
7位トルコ495億ドル
8位オーストラリア461億ドル
9位カナダ454億ドル
10位日本386億ドル
11位ドイツ374億ドル
12位サウジアラビア360億ドル
13位インド322億ドル
14位メキシコ307億ドル
15位タイ297億ドル
16位ポルトガル274億ドル
17位マカオ271億ドル
18位中国248億ドル
19位オーストリア247億ドル
20位ギリシャ223億ドル
21位シンガポール211億ドル
22位香港209億ドル
23位オランダ207億ドル
24位スイス205億ドル
25位クロアチア158億ドル
26位韓国153億ドル
27位ポーランド150億ドル
28位マレーシア149億ドル
29位エジプト141億ドル
30位インドネシア140億ドル
31位モロッコ103億ドル
32位スウェーデン99億ドル
33位デンマーク98億ドル
34位ドミニカ共和国98億ドル
35位ベトナム92億ドル
36位フィリピン91億ドル
37位ベルギー89億ドル
38位カタール88億ドル
39位台湾87億ドル
40位ニュージーランド79億ドル

世界1位は米国

国際観光収入で1位だったのは米国。2位のスペインの2倍以上となる1891億ドルだった。「外国人旅行客数が多い国ランキング」で1位だったフランスは、国際観光収入では4位にとどまっている。

日本は10位 アジアで1位

日本は386億ドルで世界10位、アジアでは1位だった。国際観光による経済効果がそれなりにあるものと期待できる結果だ。

国際観光復活とともに懸念されるオーバーツーリズム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けた国際観光。しかし、データからも、ここ数年でコロナ前の水準まで回復してきていることがわかる。

それと同時に懸念されるのが、多くの観光客が人気観光地に訪れて、現地の環境や人々の暮らしへ影響を及ぼす「オーバーツーリズム」だ。

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世界の人気観光地では、オーバーツーリズムの問題が持ち上がり、観光税の導入など、各地がその対応に追われている。観光客が訪れれば、その地域への経済的なプラスの影響をもたらすが、行き過ぎた場合へのマイナスの影響も否定できないのだ。

今後は各地が、環境や地域の人々を守りながら持続可能な観光のかたちを模索していく時代となるようだ。

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※掲載している情報は、2025年10月1日時点のものです。

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