アース・オーバーシュート・デーとは? 資源枯渇のスピードが加速する原因と解決策

アースオーバーシュートデー

アース・オーバーシュート・デーとは、国際NPOのグローバル・フットプリント・ネットワークが定めた「生物資源をどのくらいの速さで消費しているかを示す日」。アース・オーバーシュート・デーがいつなのか、またどのように決まるのか、詳しく紹介しよう。さらに年々早まる理由と解決策を解説する。

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2022.06.06
目次

アース・オーバーシュート・デーとは

宇宙から見た地球

Photo by Elena Mozhvilo on Unsplash

「アース・オーバーシュート・デー」とは、人間が消費する生物資源の量が、地球が1年に再生できる生物資源の量を越える日のこと。オーバーシュートとは、英語で「度を越す」や「行き過ぎる」という意味。国際NPOのグローバル・フットプリント・ネットワーク(以下GFN)が提唱している。

例えば、2022年のアース・オーバーシュート・デーは7月28日だ。つまり、1年分の資源を7月28日までに全部使い切っているということ。残りの約5ヶ月は、将来のために残しておくべき資源に手をつけるしかない。私たちは知らず知らずのうちに、未来の貯蓄分を切り崩しながら生活しているのだ。

アース・オーバーシュート・デーはいつ?

アース・オーバーシュート・デーは、「その年に地球が再生できる生物資源を、人類がすべて使い果たしてしまった日」を指し、その日付は毎年変わる。具体的には、次の計算式で算出される。 

アース・オーバーシュート・デー=(地球が再生できる生物資源)÷(人類のエコロジカルフットプリント)×365

※エコロジカルフットプリントとは、人類が地球環境に与えている負荷を測る指標のこと。数値が高いほど資源への負担が大きく、低ければ資源への負担が小さい。

地球資源への依存度を測る指標 日本と海外の「エコロジカルフットプリント」の状況とは 

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過去10年のアース・オーバーシュート・デーの日付

GFNのデータによると、過去10年間のアース・オーバーシュート・デーは以下のとおりだ。

2012年~2022年のアース・オーバーシュート・デー

2022年7月28日
2021年7月29日
2020年8月22日
2019年7月26日
2018年7月25日
2017年7月30日
2016年8月3日
2015年8月3日
2014年8月2日
2013年8月1日

国ごとのアース・オーバーシュート・デー

またGFNでは、世界各国ごとのアース・オーバーシュート・デーを算出している。これは、世界中の人々がその国の人のように生活・消費した場合、地球に訪れるアース・オーバーシュート・デーがいつなのか表している。

一人あたりのエコロジカルフットプリントが多い国は、アース・オーバーシュート・デーが早まるというわけだ。この算出方法で、2022年の世界各国のアース・オーバーシュート・デーを見てみると、以下のようになる。

2022年の世界各国のアース・オーバーシュート・デー

アメリカ・カナダ3月13日
韓国4月2日
スウェーデン4月3日
ドイツ・イスラエル5月4日
日本5月6日
ギリシャ5月21日
中国6月1日
アルゼンチン6月24日
ブラジル8月12日
メキシコ8月31日
エジプト11月11日

先進国ほどアース・オーバーシュート・デーの日付が早い。そのような消費スタイルが世界中に広がった場合、地球の資源がすぐに枯渇していくことがわかる。

2022年 世界各国のアース・オーバーシュート・デー

Photo by Global Footprint Network

2022年 日本のアース・オーバーシュート・デーは5月6日

日本のアース・オーバーシュート・デーは、2020年は5月12日、2021年は5月6日、2022年は5月6日だった。私たちが貴重な天然資源を消費するスピードは、世界平均より2ヶ月以上も早いということだ。

公共交通機関を活用せずに、ちょっとの距離でも自家用車で移動したり、冷暖房を使いすぎたりと、いまの日本のライフスタイルは、全くもってサステナブルではないということだ。

快適な生活の代償に苦しむのは、紛れもない私たち自身。それに未来を生きる子どもたちだ。どうしてアース・オーバーシュート・デーは、こんなにも早まってしまっているのだろうか。

アース・オーバーシュート・デーが毎年早まる原因

過去のアース・オーバーシュート・デー一覧

Photo by Global Footprint Network

過去10年のアース・オーバーシュート・デーを見ると、その日付が年々前倒しになってきていることがわかるだろう。さらに遡ると、1970年時点では12月30日だった。世界中で近代化が進み、消費が増えるのにともなって、たった50年間で資源を使い果たすスピードが5ヶ月も早くなっている。

日本は、火力発電によって多量のCO2を排出している。地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出量が増えると、大気中を漂って地球を温めたり、海に吸収されたりする。近年は、海に取り込まれる分が増えているので、海の酸化が進み、海洋生物への影響が懸念されている。

日本政府は、地球環境保護のため、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す方針だ。私たちも、自分の未来を守るために、個人レベルでできることは少しずつ始めたほうがよさそうだ。

アース・オーバーシュート・デーを遅らせるための対策

テーブルのサラダと飲み物

Photo by Brooke Lark on Unsplash

GFNの研究者によると、エコロジカルフットプリントをいまの半分に減らせれば、アース・オーバーシュート・デーを約3カ月遅らせることができるそうだ。そのためには、例えば次のような行動を起こしてみてはどうだろう。

・肉よりベジタリアンメニューを増やす
・マイバックやマイカトラリーを使う
・蜜蝋ラップを普段使いに取り入れる
・プラスチックフリーを意識する
・近距離の移動なら自動車ではなく自転車を使う

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世界の消費動向を変えられるのは、他の何でもない私たち自身だ。日々の買い物の一つひとつが、自分たちの未来へとつながっている。地球は一つしかないから、限りある資源を有効活用したいものだ。

※参考
Overshoot Days

※掲載している情報は、2022年6月6日時点のものです。

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