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デンマークの首都コペンハーゲンで、公共交通機関や自転車の利用、ゴミ拾いなどの環境にやさしいアクションを行った観光客に、観光ツアーや食事が無料になる特典を付与する試み「CopenPay」が始まった。
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デンマークのコペンハーゲン市の観光局は、観光客が環境にやさしい活動を行うと特典を付与する新しいパイロットプログラム「CopenPay(コペン・ペイ)」を開始した。これはデンマークの観光業をより持続可能な取り組みにシフトする目的だ。
具体的には、デンマークを訪れた観光客が、公共交通機関やレンタサイクルの利用、クリーン活動、農場でのボランティア活動などのアクションを行うと、さまざまな観光料金が無料になるというのもの。
観光客が受けられる特典には、デンマーク国立博物館、デンマーク国立美術館、コペンハーゲン博物館など、観光施設の利用料金無料のほか、カヤックレンタルの無料、地元の農産物で作られたベジタリアンランチ無料などが用意されている。
そのほか、デンマーク国立美術館にプラスチックごみを持ち込むと、それをアート作品に変えるワークショップに参加できたり、公共交通機関を使ってコペンハーゲンの廃棄物発電所「Copenhill(コペンヒル)」を訪れると、建物屋上にある人工スキーの利用ができたり、楽しみながら参加できるメニューもある。
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新型コロナウイルスの各種規制が緩和された2023年は、世界の観光地でオーバーツーリズムが問題となった。これを受けて多くの観光地が、地域社会や環境といかに観光業を共存させるかという課題に直面している。
観光税の導入を始めた地域も多いが、デンマークの場合は、観光客に無料の特典を提供することで、環境に配慮したアクションを促す新しい試みだ。
この取り組みを始めるにあたり、観光局のミッケル・アーロ・ハンセン氏は「観光を、環境に負荷をかけることから、前向きな変化への原動力に変えなければならない」とコメント。
コペンハーゲンのソフィー・ヘストルプ・アンダーセン市長は、次のように述べている。
「グリーン アクションを文化体験の‟通貨”に変換することで、観光客は環境と地域社会の双方にメリットをもたらす方法で、コペンハーゲンを楽しむユニークな機会を得られる。これは、コペンハーゲンで持続可能なソリューションを推進するという私たちの考えに一致するものだ」
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デンマークのこの取り組みは、7月15日から8月11日の期間に実施されるが、うまくいけば通年で実施される可能性もあるという。そしてデンマークでの試みが成功事例となれば、同じような取り組みを始める観光地も各地で出てくるかもしれない。
※参考
Copenhagen launches new green experience economy initiative, CopenPay|Wonderful Copenhagen
Copenhagen to reward eco-friendly tourists with free food and tours|CNN
Visit Copenhagen
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