イギリスの電気自動車メーカー「Arrival」は、アフターコロナ時代で活躍するサステナブルなゼロエミッションバス「Arrival Bus」を生み出そうとしている。最大の特徴はゼロエミッションを実現している点。政府や自治体などが同じ目標を達成できるようサポートも行なっている。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
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コロナ禍で強いられている自粛生活によって、私たちの日常生活や行動は大きく変わり、新しい慣習が根づいてきた。ソーシャルディスタンスを確保する、むやみやたらにモノを触らない、会話は最小限にする──。すべてニューノーマルに適応したマナーだとも表現できるだろう。
イギリスの電気自動車メーカー「Arrival(アライバル)」は、すぐさま前例のない状況を分析し、柔軟に設計をすることで、アフターコロナ時代で活躍するバスを生み出そうとしている。
そもそもアフターコロナ時代といえども、2020年以降はいままで以上に個々がサステナビリティを意識する必要がある。もちろん、「Arrival Bus(アライバルバス)」は環境面においても優秀だ。
最大の特徴となるのがゼロエミッションを実現している点だ。温室効果ガスの排出量を実質なくすことで、地球温暖化に配慮することを目的としている。政府や自治体などが同じ目標を達成できるようにサポートするため、「Integrated Public Transportation Ecosystem」という施策を掲げているのも興味深い。
これはバスをはじめとしたカーシェアリングやタクシー、宅配ロボット、充電ステーションなど、包括的にさまざまな製造や配備に貢献することで、地球に配慮する取り組みだ。
そして、次のポイントからが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を食い止めるためのデザイン。
パーテーションの設置は見ての通りだが、政府などに乗客人数を制限される可能性に備えて、座席を取り外すことも可能。
スマホで停車位置を指定できたり、タッチせずに反応する停車ボタンなども搭載される予定とのこと。これは説明するまでもないかもしれないが接触感染を避けるための設計だ。
ゆくゆくは乗車前に運転ルートや利用可能な座席数を確認できるようにするという。
コロナ禍によって公共交通機関は新たな習慣に適応しなければいけなくなった。「Arrival Bus」はそれをクリアすることで、バスのイメージを刷新し、より多くの人に安心してもらいながら快適に使ってもらえるように、変化を促そうとしているようだ。
もちろん、サステナビリティという私たちが暮らす地球のことを気にかける大切さも持ちながら。
参照元/Arrival
https://arrival.com/
文・小嶋正太郎/編集・ELEMINIST編集部
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