自然の循環の中にある日本酒が教えてくれること−「ELEMINIST×農! と言える酒蔵の会」期間限定ポップアップショップ

自然と共生し、その恵みをいただく日本の酒造りをもっと身近に

原料となる米づくりから日本酒造りを一貫して手がける酒蔵が集まった「農! といえる酒蔵の会」。古くはあたりまえであった、農業と醸造をつなげることで、酒蔵が担うコミュニティでの役割や地域のサステナビリティをいまなお実現していこうというものだ。現在は日本全国から22の蔵が集まり、酒米づくりや酒造りを追求し、その魅力を広く伝えている。

ELEMINIST SHOPでは、この「農！といえる酒蔵の会」22蔵がおすすめする商品が購入できる期間限定ポップアップショップを開催している。日本の里山里地を守り、地域の文化や経済の発展に寄与する酒蔵の取り組みを知ることができる、酒類以外のアイテムをELEMINISTが厳選。これまであまり日本酒に触れたことのない人もこの機会に、ぜひ手にとって取り組みを体験してほしい。この記事では８つの蔵とアイテムを紹介する。

天鷹 有機米こうじ／天鷹酒造（栃木県）

1914年創業の天鷹酒造は「ナチュラルな酒造り」を目指し、2005年には有機認証を取得。日本でも数少ない、有機日本酒を醸造している。その有機米を使用した米麹は、甘酒、塩麹、味噌づくりなどに最適。

モルツ粕グラノーラ - サンライズ＋サンセット／元坂酒造（Bail Molts）（三重県）

江戸時代末期の1805年（文化２年）、現在の三重県多気郡大台町柳原で酒造りを始めた元坂酒造がおすすめするアップサイクルブランド、Bail Moltsによるグラノーラ。これまで廃棄されていたモルト粕を副原料に使用している。

富士山甘酒／富士錦酒造（静岡県）

富士山のほど近く、静岡県富士宮市上柚野で元禄元年（1688年）から300年以上も酒を造り続けている富士錦酒造。富士山の伏流水と麹だけでつくった甘酒は、清酒の製造に必要な黄麹を使用。酸味が少なく飲みやすい。

剣菱 ミニグラス／剣菱酒造（兵庫県）

安土・桃山時代である1505年に創業した剣菱酒造。江戸時代には赤穂浪士が討ち入り前に飲んだという逸話があるほど、長く飲み継がれている。2006年から酒米づくりを開始し、次世代へつなげる酒造りを目指している。

竹林 前掛け／丸本酒造（岡山県）

岡山県で1867年から酒造りを続ける丸本酒造。すべての田んぼで厳しい有機認定を取得し、酒造りの工程で出る米ぬかや酒粕を肥料に活用したりと自然の循環のなかに酒造りを位置づける取り組みを積極的に行っている。

爛漫 前掛け／秋田銘醸（秋田県）

昨年100周年を迎えた秋田銘醸。豊かな自然環境に恵まれ、江戸時代から酒造りが盛んだった秋田の美酒を全国に広めるべく発足。そんな地元の想いのつまった美酒「爛漫」の題字をデザインした前掛け。

るみ子の酒 Tシャツ／森喜酒造場（三重県）

三重県伊賀市で、明治時代に創業した森喜酒造場。代表銘柄である「るみ子の酒」は、純米酒造りに奮闘する専務るみ子さんに共感した漫画家尾瀬あきらさんによる命名で、ラベルも書き下ろしとなっている。

櫛羅Tシャツ／千代酒造(奈良県)

奈良県御所市櫛羅にある千代酒造。看板ブランドの「櫛羅（くじら）」は、大和葛城山の伏流水や自家栽培した山田錦を使用。文字通り自然豊かな櫛羅の恵みを詰め込んだ、蔵を代表する銘柄となっている。

農! と言える酒蔵の会参加蔵
【東北地方】秋田銘醸株式会社(秋田県)、秋田清酒株式会社(秋田県)、株式会社ーノ蔵(宮城県)、有限会社仁井田本家(福島県)、株式会社高橋庄作酒造店(福島県)、合資会社大和川酒造店(福島県)【関東地方】泉橋酒造株式会社(神奈川県)、株式会社西岡本店(茨城県)、天鷹酒造株式会社(栃木県)【中部地方】吉乃川株式会社(新潟県)、富士錦酒造株式会社(静岡県)、関谷醸造株式会社(愛知県)、黒澤酒造株式会社(長野県)【近畿地方】元坂酒造株式会社(三重県)、合名会社森喜酒造場(三重県)、千代酒造株式会社(奈良県)、剣菱酒造株式会社(兵庫県)、秋鹿酒造有限会社(大阪府)【中国・四国地方】、丸本酒造株式会社(岡山県)、酒井酒造株式会社(山口県)、株式会社永山本家酒造場(山口県)、株式会社稲田本店(鳥取県)