あるべき酒造りの姿を知る−「ELEMINIST×農! と言える酒蔵の会」期間限定ポップアップショップ

日本酒を真ん中に、土と人がつながるサステナブルな関わり

原料となる米づくりから日本酒造りを一貫して手がける酒蔵が集まった「農! といえる酒蔵の会」。古くはあたりまえであった、農業と醸造をつなげることで、酒蔵が担うコミュニティでの役割や地域のサステナビリティを、いまなお実現していこうというものだ。現在は日本全国から22の蔵が集まり、酒米づくりや酒造りを追求し、その魅力を広く伝えている。

ELEMINIST SHOPでは、この「農！といえる酒蔵の会」22蔵がおすすめする商品が購入できる期間限定ポップアップショップを開催している。日本の里山里地を守り、地域の文化や経済の発展に寄与する酒蔵の取り組みを知ることができる、酒類以外のアイテムをELEMINISTが厳選。これまであまり日本酒に触れたことのない人もこの機会に、ぜひ手にとって取り組みを体験してほしい。この記事では８つの蔵とアイテムを紹介する。

秋鹿 前掛け／秋鹿酒造（大阪府）

1886年創業、秋鹿酒造のモットーは「農醸一貫（米づくりから酒造りまで一貫して行うこと）」。無農薬栽培米でつくられたお酒のラベルにのみ使用されている「へのへのもへじ」をあしらった前掛け。

吉乃川 前掛け／吉乃川（新潟県）

戦国時代の1548年に創業、新潟県で最古とされる酒蔵、吉乃川の前掛けは、新潟県阿賀野市の老舗染物屋「越後亀紺屋 藤岡染工場による伝統的な本染帆。帆布の紺地に白が凛々しく映えている。

百姓前掛け／髙橋庄作酒造店（福島県）

福島県・会津地方で土産土法をテーマに会津の米と水、会津ならではの製法で酒造りをつづている髙橋庄作酒造店。酒造りに関わる自然界のさまざまな事物を描いた前掛けは、そのこだわりを表している。

オーガニックコットンTシャツ／一ノ蔵（宮城県）

伝統的な手造りにこだわりつつも、新しいジャンルへの挑戦もいとわない。歴史ある４つの蔵元が企業合同し、1973年に誕生した一ノ蔵。オリジナルTシャツは、素材、プリントにも環境への配慮にこだわっている。

五橋 巾着袋／酒井酒造（山口県）

山口県・岩国市の５連につらなる錦帯橋に由来する、酒井酒造の代表銘柄「五橋（ごきょう）」をデザインした巾着袋。酒井酒造は、酒米、水、蔵人、製法すべて地元にこだわり、1871年から地酒をつくり続けている。

にいだの純米酢「旬味酢」／仁井田本家（福島県）

田んぼから採れたものだけを田んぼに返す無肥料自然栽培の米を使い、「生酛造り」を行う仁井田本家。自然米100％で仕込む純米料理酒「旬味」を贅沢に使用した酢は、まろやかな旨みがある。

井筒長 蔵元手造りあまざけ／黒澤酒造(長野県)

八ヶ岳の麓、標高800mに位置する黒澤酒造。井戸から組み上げる千曲川の伏流水や地元の酒米を使用し「生酛造り」にこだわっている。蔵元ならではの甘酒は、清酒用の米麹をつかっている。

花の井 一合枡／西岡本店花の井（茨城県）

冷涼な気候、ミネラルをたっぷり含んだ水など、筑波山の恵みを存分に活かした酒造りをしている西岡本店。代表銘柄「花の井」の焼印を施した升は、国産ひのきを使用。爽やかな香りとともに日本酒を楽しむことができる。

農！と言える酒蔵の会参加蔵
【東北地方】秋田銘醸株式会社(秋田県)、秋田清酒株式会社(秋田県)、株式会社ーノ蔵(宮城県)、有限会社仁井田本家(福島県)、株式会社高橋庄作酒造店(福島県)、合資会社大和川酒造店(福島県)【関東地方】泉橋酒造株式会社(神奈川県)、株式会社西岡本店(茨城県)、天鷹酒造株式会社(栃木県)【中部地方】吉乃川株式会社(新潟県)、富士錦酒造株式会社(静岡県)、関谷醸造株式会社(愛知県)、黒澤酒造株式会社(長野県)【近畿地方】元坂酒造株式会社(三重県)、合名会社森喜酒造場(三重県)、千代酒造株式会社(奈良県)、剣菱酒造株式会社(兵庫県)、秋鹿酒造有限会社(大阪府)【中国・四国地方】、丸本酒造株式会社(岡山県)、酒井酒造株式会社(山口県)、株式会社永山本家酒造場(山口県)、株式会社稲田本店(鳥取県)