発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ株式会社は、セブン‐イレブン専用のミラクルミートを開発。「みらいデリ」シリーズのナゲットと手巻おにぎりに使われ、7月14日より全国のセブン-イレブンで発売されることになった。
ELEMINIST Press
最新ニュース配信(毎日更新)
サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。
知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
特許技術「落合式ハイプレッシャー法」により、機能性、栄養価を引き出した発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップのDAIZ株式会社。
今回、DAIZは株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが新たに展開する商品シリーズ「みらいデリ」商品に植物肉原料を提供し、味の素株式会社、日本ハム株式会社と連携して、新商品を共同開発した。
DAIZが提供した発芽えんどう豆由来のセブン‐イレブン専用のミラクルミートが、セブン‐イレブンの「みらいデリ」シリーズのうち、ナゲット・手巻おにぎりの2商品に採用され、7月14日(金)より全国のセブン-イレブンにて発売開始となる。
植物肉原料 ミラクルミートは特許技術「落合式ハイプレッシャー法」で、素材本来のうま味や栄養価を増大させた大豆やえんどう豆をまるごと用い、畜産の肉や魚のような風味・食感を実現。
ミラクルミートと肉や魚を混ぜ、余計な添加物を加えずに「おいしさ」を実現するハイブリッド製法により、大切な産業である畜産業や水産業と共存する未来を目指す。
みらいデリ ナゲット(5個入り) 259円
「みらいデリ ナゲット」はミラクルミートと鶏肉を使用したナゲットで、えんどう豆本来の苦みや臭みを抑えながら、おいしさを追求した。
みらいデリ おにぎり ツナマヨネーズ 151円
「みらいデリ おにぎり ツナマヨネーズ」に入っているのはミラクルミートと通常のツナを使用したツナマヨネーズ。繊維感を残す製法で、ツナのような食感に仕上げている。
「お客様の環境問題や健康に対する意識の変化がますます加速するなか、日本のマーケットにおきましても、ここ数年でプラントベースプロテインを使用した商品へのニーズが確実に高まっております。
セブン‐イレブン・ジャパンとしてお客様にどのような商品がご提供できるのか、社内外において、とくに次世代を担う若い開発メンバーを中心に議論を重ねてまいりました。
『環境にやさしいこと』『カラダにうれしいこと』に加え、弊社の商品開発において一番大切にしている『おいしいこと』を実現できる商品を追求する中で、この度のDAIZ社様との出会いに至りました。
原材料や製法に徹底して踏み込み、常に新たなチャレンジによってお客様のニーズにお応えし、次の時代を切り開いていくという弊社の持つ想いにご共感いただき、この度の共同開発に至っております」
「この度はセブン‐イレブン・ジャパン様にミラクルミートを採用していただきまして大変光栄に思っております。DAIZの中核技術『落合式ハイプレッシャー法』は、わずか約12時間で大豆やえんどう豆の “組成” を変え、栄養価やおいしさを向上させ、植物性タンパクを動物性タンパクのレベルまで低分子化することで、これまでにない植物肉原材料の開発に、世界に先駆けて成功しています。
それにより、植物肉原料と牛・豚・鶏肉・魚をハイブリッドに使用した場合でも、違和感なく召し上がっていただくことができます。
DAIZは上場企業17社を含む33社(2023年7月時点)から出資を受け、大手事業会社との資本業務提携による付加価値向上を目指した協業を通じ、世界一の植物肉原材料メーカーとして豊かな選択肢のある食生活とサステナブルな社会の実現を目指してまいります」
従来の植物肉は、大豆油を搾った後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていたが、DAIZでは原料に丸大豆やえんどう豆をまるごと使用している。
肝となっているのは、素材の味や機能性を自在にコントロールする「落合式ハイプレッシャー法」。
大豆の発芽中に酸素・二酸化炭素・温度・水分などの生育条件を制御し、酵素を活性化させることで遊離アミノ酸量が増加し、素材の旨味を引き出す栽培法だ。(特許第5722518号)
発芽時に旨味や栄養価を増大させた発芽大豆や発芽えんどう豆を生産し、さらにその後、発芽大豆や発芽えんどう豆をエクストルーダー(押出成形機)と呼ばれる、材料に水を加えながら、高温下でスクリューで圧力をかけ押し出すことにより混練・加工・成形・膨化・殺菌等を行う装置により膨化成形。
肉のような弾力と食感を再現した植物肉 ミラクルミートが生まれる。また今回は、味の素社の「おいしさ設計技術」を用い、セブン-イレブン専用の発芽えんどう豆由来植物肉原料 ミラクルミートを共同開発している。
植物肉(プラントベースミート)は、牛・豚・鶏に次ぐ新たなお肉のカテゴリー・次世代の食品として注目が高まっている。
地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出を抑える効果が高く、同時に2030年に予想されているタンパク質危機の解決の一助となる代替タンパクともなる植物性食品だ。
欧米やアジアでの市場成長も著しく、日本でも徐々に認知が広がっている植物肉は、世界で9兆円を超える市場と見込まれている(UBS「MARKETS INSIDER NEWS(Jul 19,2019)」より)。
DAIZは植物肉 ミラクルミートの普及を通じて、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成とサステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。
お問い合わせ先/DAIZ株式会社
https://www.daiz.inc/
ELEMINIST Recommends