Photo by Hoang-Mai Nguyen on Unsplash
クリスマスイブの夜、世界中を飛びまわって子どもたちに贈り物を届けるサンタクロース。そんなサンタクロースのカーボンフットプリントは、子ども1人あたりわずか10gであることが、科学者の計算でわかった。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
わたしたちの買い物が未来をつくる|NOMAが「ソラルナオイル」を選ぶワケ
CO2排出量の少ない乗り物が生まれているが、ガソリン車や飛行機など、CO2の排出が気になるものもある。では、世界中を飛びまわるサンタクロースは、どのくらいのCO2を排出しているだろう?
そんな疑問に答えるべく、アメリカ・パデュー大学の科学者が実際に計算を行った。
世界にいる子どもの数は、およそ20億人。1家庭に2.5人の子どもがいると仮定すると、サンタクロースは世界中の8億の家を訪問しなければならない。日付変更線を基準に、プレゼントを届けるために限られた時間は34時間。この時間で、およそ1億6000万kmの距離をまわることになる。
短時間で長距離を移動するとなると、飛行機のようにCO2を多く排出する乗り物をイメージするかもしれない。だがサンタクロースが乗るのはトナカイのそりで、エネルギーがほとんど必要ないサステナブルな乗り物だ。
そのため、サンタクロースが一晩で子どもたちのもとを訪れるときに排出するCO2量は、北極にあるサンタクロースの小屋を温める暖房で排出される量なども含めて、全部で2万トンとわかった。
仮に同じ距離を、持続可能な航空燃料を使わない飛行機でまわるなら、18万4,000トンの二酸化炭素を排出するという。しかも2万トンのCO2は、カタールで開催された2022ワールドカップでの排出量のたった0.5%にすぎない。子ども1人あたりに換算すればわずか10gの計算となる。
Photo by Toa Heftiba on Unsplash
サンタクロースのCO2排出量もそうだが、私たちはクリスマスの過ごし方についても考えておきたいところ。
必要以上にモノを買いすぎて、タンスのこやしになるだけではないか?食べ物を多く用意しすぎて、捨てることにならないか?改めて考えてみよう。
クリスマスプレゼントには、ごみにならないものでラッピングしてもいい。手づくりのものを贈ってもいいだろう。そんな小さな心がけが、きっと私たちの地球を守ることにつながっていくはず。
せっかくのプレゼントには、サステナブルなアイテムを選んではどうだろう。下記記事で、「ELEMINIST SHOP」のスタッフが本気で選んだおすすめアイテムを紹介している。
ラッピング材を買わずに、家にあるものでおしゃれにプレゼントを包むアイデアは、こちらの記事を参考にして。
ELEMINIST Recommends