「ヴィーガンコスメ」おすすめブランド11選+厳選商品19個 メリットや選び方もチェック

ヴィーガンコスメのおすすめ

ヴィーガンコスメとは動物由来成分を一切使用せず、動物実験を行わずにつくられたコスメ。本記事では、ヴィーガンコスメを扱う国内・海外のおすすめブランドを紹介する。ヴィーガンコスメを使うメリットや選び方もあわせて紹介しているので、スキンケア・メイクなどのコスメ選びの参考にしてほしい。

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2023.08.24
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ヴィーガンコスメとは?

ヴィーガンとは

ヴィーガンとは、肉や魚をはじめ卵や乳製品、はちみつなどの動物性食品を口にしない人のこと。また、衣食住において、動物性由来の製品を購入しないスタイルを指すこともある。

人々がヴィーガンをライフスタイルに取り入れる理由はさまざまだが、完全菜食主義者ともいわれるヴィーガンの根底にあるのは動物愛護の価値観であることが多い。ほかにも「環境への負荷が低いから」「体への負担が少ないから」など、個人のスタイルや考え方に基づいて自由に取り入れられる。

ヴィーガンコスメとは

ヴィーガンコスメとは、ヴィーガンのスタイルに則ってつくられるコスメのこと。動物由来成分を一切使用していないことに加え、動物実験を行っていない「クルエルティフリー」であることが基本の条件だ。

※動物由来成分を使用していないことだけをヴィーガンコスメの基準とし、クルエルティフリーであるかどうかは切り離して考えるケースもある。

クルエルティフリーの意味・基準は リーピングバニー認証マークを知ろう

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ヴィーガンコスメとオーガニックコスメの違いは

環境にやさしいという観点で、ヴィーガンコスメと混同されがちなのがオーガニックコスメだ。オーガニックコスメは統一された基準がないが、一般的にオーガニックな製法でつくられた植物の成分を配合する化粧品を指す。農薬や化学肥料を使わずに育てられた植物の成分でつくられているので、肌だけでなく環境への負荷が低いといえる。

ただ、ヴィーガンコスメとオーガニックコスメとでは定義が大きく異なる。オーガニックコスメには、一般的なコスメ同様にはちみつや動物性コラーゲンなどの動物由来成分が含まれているケースが多くある。

逆に、ヴィーガンコスメは、必ずしもオーガニックな成分でつくられる必要はない。ヴィーガンコスメとオーガニックコスメとでは、使用できる成分が違うということをおさえておきたい。

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ヴィーガンコスメを使うメリット

ヴィーガンコスメを使うメリットは、地球・動物・人にやさしいことだ。以下で3つについてそれぞれ解説する。

動物への配慮

化粧品を開発する際、成分の毒性や有用性を確かめるために動物が実験台になることがある。しかし、多くのヴィーガンコスメでは動物実験を行わないため、開発の裏側で苦しむ動物を少なくできる。

近年は動物実験の義務化を撤廃する動きがあり、世界中には動物実験を行わずとも安全性が確立された原料が多数ある。(※1)私たち消費者がヴィーガンコスメを選ぶことは、動物に配慮した商品を選ぶという行動そのもの以上の価値がある。未来の動物実験をなくすことにもつながるのだ。

またヴィーガンコスメには、そもそも動物由来の成分が含まれていないことも忘れてはいけないだろう。

環境への配慮

動物由来成分を調達するためには牛や豚が必要であり、畜産業と大きく関わっている。畜産業は、広大な土地と大量の水が必要で、森林を破壊して畜産のための場所を確保している場合もある。また、飼料には添加物が使われることも多く、穀物の栽培に比べると環境負荷が高くなる。

だが、ヴィーガンコスメは動物由来成分を使用しないため、比較的環境に配慮しているといえる。

人・肌への配慮

ヴィーガンコスメは、動物由来成分を使わない分、植物由来成分が多く使われている。また、環境に配慮し、天然成分を中心に使用しているブランドも多い。植物由来の成分や環境に配慮された成分は刺激が少なく、もちろん個人によって合う・合わないがあるが、全般的に肌にやさしいものが多いと言える。

また、安全性を確かめるための動物実験を行わないため、各工程において安全性に対する判定を慎重に行っているケースが多いだろう。

ヴィーガンコスメの選び方

グリーンの枝

Photo by Diana Polekhina on Unsplash

ヴィーガンコスメと一口にいっても、コスメによって扱う成分に特徴があったり、こだわっていることが違ったり、とさまざまだ。ヴィーガンコスメを選ぶうえで大事にしたいのは、ブランドの姿勢や製造工程をチェックすることだろう。以下でヴィーガンコスメの選び方を具体的に解説する。

認証マークを目印にする

ヴィーガンコスメを選ぶ際に、成分表だけを見て判断するのは難しい。そんなときに、目印になるのが認証マークだ。ヴィーガンであることやクルエルティフリーを示す代表的なマークに以下がある。

Vegan(The Vegan Society)

1944年にイギリスで設立された世界で最初のヴィーガン協会。1990年にヴィーガン認証マークを導入し、世界でもっとも認知されるマークとして国際的に使用されている。ヴィーガン認証で使う「動物」という言葉は、人間以外のすべての動物のことと定義し、認証を行なっている。「ヴィーガン」という言葉は同協会により生まれたという。(※2)

VEGAN(NPO法人ベジプロジェクトジャパン)

原材料として動物に由来するものを含まない、動物実験が行われていないことなどを基準として、製品や飲食店を対象に使用される認証マーク。ヴィーガン認証マークとして日本国内で広く使用されている。(※3)

リーピングバニー(Coalition for Consumer Information on Cosmetics)

クルエルティフリーを認証するためのマーク。世界中から動物実験をなくすことを目的に1996年に結成されたアメリカとカナダの8つの動物保護団体が運営を行なっている。

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信頼できるブランドの商品を選ぶ

「ヴィーガンコスメ」をうたうブランドの商品を選ぶことは、わかりやすく気軽にトライできる方法だ。ブランドのウェブサイト等で理念を確認すると、ブランドが大事にしていることがわかるだろう。ヴィーガンコスメを選ぶ際には、ブランドの指針や姿勢もあわせてチェックしておきたい。

ヴィーガンコスメ おすすめブランド<日本>

数は少ないが、日本にもヴィーガンのコスメをつくっているブランドがある。エシカルやサステナブルなアイテムを揃えるELEMINIST SHOPのなかから、おすすめのヴィーガンコスメブランドについて紹介しよう。

AMRITARA(アムリターラ):メイク

ヴィーガンコスメの国内ブランドでおすすめ「アムリターラ」 shopping

「AMRITARA(アムリターラ)」のハイビスカスチーク

2008年に創業した国産のオーガニック化粧品ブランド「AMRITARA(アムリターラ)」。肌に必要なものとそうでないものを吟味し、必要でないものは極力配合しない製品づくりを心がけている。

オーガニックであることにこだわり、植物原料の80%以上は自然栽培や野生、農薬・化学肥料を使わずに育てられたものを使用する徹底ぶり。九州に自社農園を持ち、原料の産地や栽培方法をできる限り公表している。いずれも、動物由来成分を含まないヴィーガンコスメだ。

チークには宮古島で無農薬で育てられたハイビスカス「あかばなぁ」を使用するなど、合成着色料や合成防腐剤、合成界面活性剤などは使用していない。食品と同じように、使用期限が表示されているのは天然由来の成分でできているからこそだろう。

お米や山ぶどうの成分を配合した美容・日焼け止めクリームや、ブルーライトもカットするUVパウダーなどがラインアップしている。

LA VIE STELLA(ラヴィステラ):スキンケア

「生命(VIE)」と「星(STELLA)」をブランド名に掲げているように、動物や自然など、すべての生命と調和することを目指して生まれた「LA VIE STELLA(ラヴィステラ)」。海外ではヴィーガンの選択肢が増えているのに、日本の化粧品市場では動物由来成分を使用したものや、動物の毛皮を使ったメイクブラシなどが多く存在していることから、代表がヴィーガンをコンセプトに立ち上げたという。

長野県駒ヶ根の厳しい自然の中で丁寧に育てられたオーガニックのハーブと果実のほか、スキンケアの主成分には芳香蒸留水を、成分の抽出にはアルプスの伏流水を使用し、パームオイル不使用など、細部までこだわり抜いている。植物療法士が監修を行っている。

LA VIE STELLA(ラヴィステラ)

LA VIE STELLA モイスチャ―セット(化粧水&乳液)120ml

11,660円

※2023.08.24現在の価格です。

LA VIE STELLA(ラヴィステラ)

LA VIE STELLA ヴィーガンUVミルク(日焼け止め)SPF30 / PA+++

4,950円

※2023.08.24現在の価格です。

ヴィーガンコスメ おすすめブランド<海外>

海外には、ヴィーガン対応であることを積極的にうたうコスメブランドがたくさんある。ここではコスメブランドを中心に、ボディケア製品や歯磨き粉を扱うブランドも含めて紹介する。

Herbivore Botanicals(ハービヴォア ボタニカルズ):スキンケア

ヴィーガンコスメのおすすめブランド「Herbivore Botanicals(ハービヴォア ボタニカルズ)」 shopping

「Herbivore Botanicals」のディープモイスチャー フェイスオイル

「Herbivore Botanicals(ハービヴォア ボタニカルズ)」は、自然医療を学んだジュリア・ウィルスとデザインアートを得意とするアレクサンダー・クメロウが2011年にアメリカ・シアトルでスタートしたブランドだ。100%天然由来原料や認証オーガニック植物原料をオリジナルで処方し、合成成分や動物性由来成分を使用しないことを約束として掲げている。

エメラルド色が美しいフェイスオイルや、ローズウォーターをベースとしたピンク色のジェルクレンザーなど、香りや使用感のみならず、見た目にも楽しめるプロダクトが魅力。地球が生み出すビタミンやミネラルの力によって健康な肌へと導いてくれる。

manucurist(マニキュリスト):ネイルカラー

ヴィーガンコスメブランドのおすすめ「manucurist(マニキュリスト)」のネイルカラー shopping

「manucurist」のネイルカラー

フランス発のグリーンビューティーブランド「manucurist(マニキュリスト)」。安全な製品を提供することを心がけ、有害成分不使用でフランス産にこだわって商品づくりを行う。同社基準でブラックリスト成分を設けており、それらの成分に関してはジャガイモやヒマワリ油由来の成分に置き換えている。

「greenシリーズ」のネイルカラーは、植物由来成分が最大84%を占めている。ヴィーガンでクルエルティフリーであることも特徴だ。地球環境にとっても影響が少なく、爪にもやさしい処方で、人々をハッピーにしてくれる。

Frankie APOTHECARY(フランキー アポテカリー):ヘアケア

おすすめヴィーガンコスメブランド「Frankie APOTHECARY(フランキー アポテカリー)」 shopping

「Frankie APOTHECARY」のコンディショナーバー

メイドインニュージーランドとナチュラル処方にこだわったスキンケアブランド「Frankie APOTHECARY(フランキー アポテカリー)」。ブランド設立のはじまりは、設立者のMicheleが、自身の娘が抱える肌トラブルを緩和するために奮闘したこと。

ニュージーランドの固有植物である森の薬草「カワカワ」は、湿疹、炎症、乾燥した肌を落ち着かせるとして、先住民マオリ族が古くから愛用している植物だ。そんな「カワカワ」を独自の農場にて持続可能な方法で収穫。シャンプーとコンディショナーに使用している。どちらもヴィーガン対応でクルエルティフリー。しかも固形タイプだから、プラスチック使用量を削減しており、環境にも配慮している。

Juniper Ridge(ジュニパー リッジ):ボディケア

ヴィーガンコスメのおすすめ「Juniper Ridge (ジュニパーリッジ)」のボディウォッシュ shopping

「Juniper Ridge 」のボディウォッシュ

「Juniper Ridge(ジュニパー リッジ)」は、自然の恵みをそのままライフスタイルに取り入れられるボディケア・ブランドだ。創設者のHall Newbeginが自然をこよなく愛し、アメリカ西部で出会った風景をそのまま香りにするプロダクトを生み出したのがきっかけ。以降、自然からインスピレーションを得ながら雄大な自然の香りを研究し、開発を行っている。

ボディウォッシュの原料は、アメリカ西海岸各地の山や森、砂漠に自生する植物。伝統的な蒸留技術で植物から抽出し、添加物を一切加えずに手づくりされる。美しい自然を守るために、創業当初から利益の一部を自然保護団体へ寄付している点も魅力的だろう。

NOOSA BASICS(ヌーサ・ベーシックス):デオドラント

ヴィーガンコスメのおすすめ「NOOSA BASICS(ヌーサ・ベーシックス)」のデオドラントバー shopping

「NOOSA BASICS」のデオドラントバー

「NOOSA BASICS(ヌーサ・ベーシックス)」は、オーストラリア東部のヌーサという小さい町にある薬局が製造するパーソナルケアプロダクトブランド。デオドラントバターなどのすべての製品において、ティーツリーやペパーミントといった植物成分のみを品質にこだわって厳選して使用。添加物や増粘剤は一切使用しない。

ヴィーガン、パームオイルフリー、クルエルティフリーの認定を受けているのも特徴だ。デオドラントバターの容器には、再利用できるアルミをセレクト。海をきれいにする活動を積極的にサポートしている。

Davids(デイヴィッズ):歯磨き粉

ヴィーガンコスメブランドのおすすめ「 Davids(デイヴィッズ)」 shopping

「 Davids」の歯磨き粉(センシティブ)

100%天然由来原料にこだわった歯磨き粉を販売する「Davids(デイヴィッズ)」。4年にわたり多くの専門家と研究を重ね、天然ミントフレーバーが特徴のホワイトニングトゥースペーストが完成した。

体にやさしい成分のみを使用するのは大前提として、持続可能な社会のために動物実験は行わない。天然のフレーバーを損なわないため、金属製のチューブを採用しており、リサイクル可能。最後まで使い切るために、専用のチューブ巻きもついているところも、サステナブルなポイントだ。

THE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー):デンタルフロス

ヴィーガンコスメ「デンタルフロスのTHE HUMBLE CO. 」 shopping

「THE HUMBLE CO.」のデンタルフロス

「THE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー)」は、歯科医のノエル・アブデイエムがジャマイカで歯科ボランティアに参加した際に、口腔ケアの機会を得られない子どもたちを目の当たりにしたことで設立されたブランド。

同時にオーラルケア製品のプラスチック問題にも目を向け、バンブーハブラシや紙製ケースに入ったナチュラルなデンタルフロスを販売している。歯科医師が開発した製品は、世界中の何千もの店舗や歯科医院で取り扱われている。

また、同ブランドは世界中で口腔衛生支援活動を行う。製品の寄付や予防的口腔ケアの提供、売上の一部の寄付など、持続可能な方法で子どもたちの笑顔を守る取り組みを行っている。

まだまだある!おすすめヴィーガンアイテム

上記以外でも、ヴィーガン対応のアイテムがある。スキンケアなどのアイテム選びで、選択肢のひとつに入れてみてもいいかもしれない。

「āma」のアウトドアバーム

ヴィーガンコスメでおすすめ「āma(アマ)」のアウトドアバーム shopping

「āma」のアウトドアバーム

世界をよりやさしく、より安全で、より美しい場所にすることを目指しているニュージーランドのボディーケアブランド「āma(アマ)」。添加物を使わず、可能な限り地元のエシカルな生産者から調達した天然由来成分を使用した商品づくりが特徴のブランドだ。

アマの「アウトドアバーム」は、クルエルティフリーでヴィーガン対応。100%天然由来成分でできており、虫を寄せ付けにくい効果と虫刺されのかゆみを落ち着かせてくれる効果を兼ね備えた万能クリーム。アウトドアなシーンに持ち歩きたいアイテムだ。

「ブラウンシュガー ファースト」のオーガニック エキストラバージンココナッツオイル

「BROWN SUGAR 1ST(ブラウンシュガー ファースト)」のオーガニック エキストラバージンココナッツオイル shopping

「BROWN SUGAR 1ST」のオーガニック エキストラバージンココナッツオイル

「わが子に食べさせたいかどうか?」を基準に有機食材の開発や販売を行う日本発のブランド「BROWN SUGAR 1ST(ブラウンシュガー ファースト)」。このココナッツオイルは、ヴィーガン対応の有機JAS認定品だ。

収穫したばかりのココナッツをすぐに工場に運び、非加熱製法でオイルを抽出し、化学的な精製は行わない。同商品ならではのスムースなテクスチャーとやさしい香りに癒される。毎日の食事に使うだけでなく、スキンケアやヘアケアに利用してもいいだろう。

ヴィーガンコスメで心も体もヘルシーに

動物や環境に配慮したヴィーガンコスメが増えてきているとはいえ、国内ではまだ選択肢が少ない。海外にも目を向けると、ヴィーガンを前提としたブランドやアイテムのチョイスはぐっと増える。

毎日使うコスメをヴィーガンに変えると、地球や自分にとってどんな変化が起きるだろう。想像力をめぐらせて、まずは手に取ることからはじめてみよう。

※掲載している情報は、2023年8月24日時点のものです。

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