クルエルティフリーの意味・基準は リーピングバニー認証マークを知ろう

動物実験を行わないクルエルティフリーの認証、「リーピングバニー」

Photo by Hassan Pasha on Unsplash

クルエルティフリーとは、化粧品や日用品の開発・製造工程で動物実験を行わないこと。そしてクルエルティフリーでつくられた製品の目印となるのが「リーピングバニー」の認証プログラムだ。リーピングバニーの認証マークが意味することや、認証基準の内容などを詳しく解説する。

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2021.12.21
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目次

クルエルティフリーとは

リーピングバニーは、動物実験を行わない「クルエルティフリー」の認証制度

Photo by Katherine Hanlon on Unsplash

クルエルティフリーとは、「残虐性(クルエルティ)がない(フリー)」という意味。原料から開発、製造、製品の流通まですべての工程で動物実験が行われていないことを表し、化粧品や日用品に使われる。特に動物実験を行っていない化粧品は「クルエルティフリーコスメ」と呼ばれる。

クルエルティフリーが注目される背景

私たちが手にする日用品や化粧品は、基本的に人体への安全性や有用性が確認されたものである。その安全性の確認や有用性の評価を行うために、多くの動物たちが実験に利用され、犠牲となっている。

JAVA(NPO法人動物実験の廃止を求める会)のウェブサイトによると、たとえばアンチエイジングや美白をうたう化粧品の効果を評価するために、動物が使われることがあるという。長時間にわたって皮膚に紫外線を照射したり、皮膚組織を切り取ったりと、残虐な動物実験を経て、販売されている商品がある。

しかし、人間と動物は体の構造や代謝機能などが異なるため、薬物に対する反応は同じとは限らない。動物実験で安全とされたものでも、後から人間や環境には危険性があると明らかになったものもある。

一般的な日用品や化粧品に使われる多くの成分は、すでに人体への安全性が確認されており、だからこそ動物実験を行うことに疑問が生まれてきているのだ。

こうした状況を受け、近年欧米では動物保護を訴える運動が盛んとなっている。ヨーロッパでは2013年に、化粧品の動物実験および動物実験が行われた製品の販売が禁止に。アメリカ・カリフォルニア州でも2020年に、動物実験を行った化粧品の輸入・販売が禁止された。

欧米以外にもインド、ニュージーランド、台湾などの国々も動物実験を禁止し、世界中でクルエルティフリーな商品への注目が高まってきている。

リーピングバニーとは 目的と意味

クルエルティフリーを認証する制度「リーピングバニー」

Leaping Bunny

リーピングバニーとは、クルエルティフリーを認証するための制度だ。世界中から動物実験をなくすため、1996年にアメリカとカナダの8つの動物保護団体「CCIC(Coalition for Consumer Information on Cosmetics)」を結成。このCCICが認証制度の運営を行っている。

リーピングバニーは、動物実験を行わない企業と消費者をつなぐことを目的に始まったプログラムだ。動物実験を行っていないと認められたブランドは、リーピングバニーの認証マークが与えられる。

なお、アメリカ・カナダはCCICが、それ以外の国を拠点とする企業はクルエルティフリー・インターナショナルが認証を行う。

リーピングバニーのマーク

多くの国や州で動物実験が禁止されるものの、やむを得ず動物実験を行う化粧品メーカーも残念ながら存在する。

一方、リーピングバニーでは厳しい基準で審査が行われる。そのため、ウサギがモチーフになった認証マークはいくつかあるが、ウサギと星が描かれたリーピングバニーのマークは、もっとも厳しい認証マークのひとつといえるのだ。

ちなみにウサギがマークのシンボルとして描かれているのは、化粧品の動物実験にウサギが利用されることが多いためである。

リーピングバニーの認証基準

リーピングバニーでは、化粧品(ヘアケア製品、スキンケア製品など)から日用品(家庭用洗剤など)を対象に、以下のような基準が設けている。リーピングバニー認証を申請する企業は、これらの条件をすべてクリアしなければならない。

1. 動物実験を実施しない

化粧品および日用品の製品や成分について、動物実験を実施していないこと。また動物実験を行っている業者に委託を行っていないこと。

2. 動物実験を行った原料を使用しない

動物実験を実施しているサプライヤーから、成分、製剤、製品を購入していないこと。

3. サプライヤーのモニタリングを実施している

原料を購入しているサプライヤーから、CCICの基準を遵守している旨を明記した製品遵守宣言書を入手し、CCICに提出すること。

4. 海外の規制当局での動物実験を認めない

海外当局での動物実験を認めないこと。

クルエルティフリーの化粧品を探す

SDGsの普及にともない地球環境、動物保護に対する関心が高まるなか、多くのメーカーからクルエルティフリーな化粧品がリリースされている。

サステナブルな暮らしをガイドするELEMINISTのオンラインショップ『ELEMINIST SHOP』でも、ネイルポリッシュやフェイスケア、ヘア用品などクルエルティフリーなコスメやアイテムを展開している。ぜひチェックしてみてほしい。

クルエルティフリーな世界へ 私たちにできること

リーピングバニーは、動物実験を行わない「クルエルティフリー」の認証制度

Photo by Matthew Kosloski on Unsplash

リーピングバニーのように動物保護を目指す認証団体が精力的に活動を行ったり、欧米諸国では動物実験の禁止法を制定するなど政府も力を入れて取り組んでいる。

人間が美しさを求め、安全に化粧品や日用品を使うために、動物が犠牲にされる。そんな理不尽な事態を解決するために私たちができることは、認証制度を知り、クルエルティフリーな製品を選ぶこと。一人ひとりがクルエルティフリーな企業を応援することが、世界から動物実験をなくすための大きな一歩となるはずだ。

※参考 
Leaping Bunny

※掲載している情報は、2021年12月21日時点のものです。

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