インドのウッタル・プラデーシュ州北西部のガウタム・ブッダ・ナガル県に属しているノイダに、カーボンニュートラルを目指す空港が建設される。開発と運営をするのはチューリッヒ航空。彼らは日常生活からサステイナビリティを意識するようになった時代に合わせて、しっかりと地球に配慮するという。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
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2021年は、これまで以上にカーボンニュートラルという言葉を耳にするようになるだろう。さまざまな行政や企業、ブランドが力を入れて、環境に配慮する動きをみせている。
インドのノイダに建設予定の空港もカーボンニュートラルを目指すようだ。コンセプトが明らかになったので詳細を紹介したい。
建設される場所は、インドのウッタル・プラデーシュ州北西部のガウタム・ブッダ・ナガル県に属しているノイダ。ここは近年、産業都市としても注目されていて、非常に多くの企業が拠点をおき始めている。高層マンションや巨大ショッピングモールもあり、急成長をしている都市といえるだろう。
そんな場所に建設予定なのが「デリー・ノイダ国際空港」。開発と運営をするのはチューリッヒ航空株式会社だ。
そして、つい先日「デリー・ノイダ国際空港」の建築デザインを手がける事務所が発表された。
どうやら4つの事務所(イギリスの「GRIMSHAW」と「Haptic Architects」、ノルウェーの「Nordic Office of Architecture」、インドの「STUP」)が一丸となって、新たな空港をデザインし、建設をするようだ。
スイスの効率性とインドのホスピタリティ精神を全面に押し出せるように力を入れるとのこと。とはいえ、注目すべきはサステナビリティにも注力すると主張している点だ。
「GRIMSHAW」の役員Andrew Thomas氏はこうコメントしている。
「私たちのデザインは乗客とスタッフに対して素晴らしい体験を届けることができるでしょう。もちろん、人の流れやデジタルサービスを考えますが、厳格に二酸化炭素排出量を削減することも目標にします」
航空業界はサステナビリティに関してはまだまだ改善の余地があると言われるが、彼らは日常生活からサステイナビリティを意識するようになった時代に合わせて、しっかりと地球に配慮するとのこと。
実現するには高いハードルがあるのは間違いないが、カーボンニュートラルを目指すという。
まだコンセプトが発表されただけなので完成予定日などは明らかになっていないが、間違いなく注目を集める空港になるだろう。
参照サイト/GRIMSHAW
https://grimshaw.global/media/news/grimshaw-wins-competition-for-india%E2%80%99s-greenest-airport/
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