エネルギー事業を展開する「GRIDSERVE」が、イギリス初となるEV専用の充電ステーション「Electric Forecourts」をオープン。一度に36台が充電可能となっている。今後、5年以内に100以上の場所でをオープンさせると発表している。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
EVの流れが加速してきた。最近、さまざまなメーカーが新作発表をしているし、ガソリン車の販売禁止に関する話題も多く取り上げられている。
そんななかイギリスでは、同国初となるEV専用の充電ステーション「Electric Forecourts」がオープンした。
オープンを手がけたのは、エネルギー事業を展開する「GRIDSERVE」。充電ステーションを充実させることが、EVを購入する意欲を掻き立てられると仮説を立て、このプロジェクトを考案したという。直接ではないがガソリン車からEVへの切り替えをサポートしているのだ。
詳しい施設紹介の前に、電気に関する情報から。
使われる電気はすべて再生可能エネルギーで、充電ステーションの屋根に設置されたソーラーパネルと自社で保有するハイブリットソーラーファームから供給されるとのこと。
つまり、「GRIDSERVE」を選ぶことは二酸化炭素の排出量を抑える行為につながるというわけだ。
「Electric Forecourts」は最大36台のEVが同時に利用可能。計算上では、200マイル(約322キロ)のバッテリーを20分でフル充電できるそうだ。
また、ガソリンスタンドで給油するよりは時間がかかるため、併設されている店舗にも工夫が見られる。コーヒーショップやスーパーマーケット、郵便局といった具合だ。コンビニと比べて、それぞれに費やされる時間が長いのは一目瞭然だろう。
「GRIDSERVE」のCEOであるToddington Harper氏はこう語っている。
「充電はシンプルで煩わしさのない体験でなければいけません。だからこそ、私たちは『Electric Forecourts』を既存のガソリンスタンドから二酸化炭素排出量ゼロの施設へとアップデートし、ドライバーのニーズに応えるようにデザインしたのです。そうすることがEVへと切り替えることを促進すると考えています」
今回はロンドン近くのエセックスにあるブレインツリーが選ばれたが、彼らは5年以内に100以上の場所で「Electric Forecourts」をオープンさせると発表している。
近い将来、日本にも同じような施設ができるだろうから、どのような充電ステーションができるのか、期待したいところだ。
参照サイト/THE VERGE
https://www.theverge.com/2020/12/7/22158234/uk-electric-car-charging-station-first-essex-renewable-energy-gridserve
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